2018年9月30日日曜日

(K0518)  高齢者の新しいインフラ「御用聞き」 <地域の再構築>

 
===== 引用はじめ
 電球交換、固い瓶の蓋開け、重い荷物の移動、草むしり…。ちょっとしたことでも高齢になると難しくなる、そんな身近な困り事を代行するサービスが人気だ。介護や医療、行政支援の隙間を埋めるような、「5分100円の家事代行」を掲げて注目される会社「御用聞き」。

 「電気、ガス、水道、通信に次ぐ“第5のインフラ”として、安全、安心、安価に、こうした生活支援事業を提供していきたい」と社長の古市盛久さんは語る。
===== 引用おわり
 

 お金が気になる。

===== 引用はじめ
 利用料は電球交換のような簡単な作業は5分100円、粗大ごみ移動などは5分300円。パソコンやスマホの指導なども特別料金で請け負う。
 ベランダの片付けを依頼した … 植木鉢や粗大ごみなどをてきぱきと仕分けていく。ごみ置き場に運ぶ作業も含め、約1時間半。足の踏み場もないほどだったベランダは、すっかりきれいになった。
===== 引用おわり
 

苦労と喜び

===== 引用はじめ
 「信頼を得るまでは大変なことも多いですが、個人的には、利用者さんとお話しする中で人生の奥深さや喜びに触れることが多く、刺激的。ありがたい限りです」と古市さんは言う。
===== 引用おわり
 

協力体制

===== 引用はじめ
 訪問看護ステーションなどとも連携しながら高齢者を支えていることもあり、御用聞きは地域の大切な存在となっている。
 社員は古市さんと松岡さんだけだが、大学生を中心に約120人が一緒に活動している。
===== 引用おわり
 

活用拠点、利用状況、問合せ

===== 引用はじめ
 「御用聞き」の活動拠点は、高齢化率が35%を超える高島平団地(東京都板橋区)だ。
 当初は板橋・練馬両区で実施していた事業を今年6月から東京23区全域に広げた。さらに年内には多摩地域にも拡大し、37年には全国の8割ほどをカバーすることを目指している。
 65~75歳の女性を中心に、月に200件ほどの問い合わせがあり、リピート率は8割ほどだという。
 問い合わせはフリーダイヤル0120・309・540
===== 引用おわり
 


<出典>
原本:「終活読本ソナエ」秋号から
 
100円御用聞き 高齢者の新しい「インフラ」
産経新聞(2018/09/21)
 
100円御用聞き 高齢者の新しい「インフラ」
https://www.sankei.com/life/news/180921/lif1809210010-n1.html




2018年9月29日土曜日

(K0517)  保険外リハビリ <体の健康>

 
===== 引用はじめ
 公的医療保険や介護保険で受けられるリハビリに満足できない脳梗塞などの患者向けに、保険外で全額自費のリハビリを提供する事業者が増えている。
 保険では回数や時間が制限され、「仕事や自立した生活に復帰したい」との希望に応え切れていないためだ。
 ただ、高額になるため経済力に左右されるほか、医学的な質をどう担保するかという課題もある。
===== 引用おわり
 


 費用が気になる。

===== 引用はじめ
 基本プランは60日間で週2回、1回当たり約2時間受けて27万5千円(税別)。高額だが、同社の早見泰弘会長(45)は「複数の施設で利用待ちの状態。地方から来る人もいて、都会のお金持ちにとどまらない多くのニーズがある」と話す。
===== 引用おわり


 提供会社は、

===== 引用はじめ
 保険外リハビリで近年、施設数を急速に伸ばしているのが平成26年設立の株式会社「ワイズ」(東京)だ。首都圏の1都3県のほか新潟、熊本を合わせ「脳梗塞リハビリセンター」を計11カ所展開する。ノウハウを伝えた提携事業者が宮城、大阪、福岡など6都府県で同様の施設を開いている。
===== 引用おわり
https://ys-j.co.jp/
 
 その他には、「今年2月にはトヨタグループの「豊通オールライフ」も都内で施設をオープン」
https://www.toyotsu-alllife.com/business/index05.html
 


 背景としては、

===== 引用はじめ
 保険外リハビリが台頭する背景には、国が医療費の増加を抑えようと、医療保険が適用されるリハビリ期間を制限する一方、脳梗塞などを患う人が高齢化で増えてきたことがある。脳血管疾患の場合、国が定める標準期間は180日まで。介護保険では集団リハビリが中心で、機能の改善よりも維持が目的であることが多いため、不満を感じる人が出てくる格好だ。
===== 引用おわり
 


<出典>
広がる自費のリハビリ 患者、保険の制限に不満
【ゆうゆうLife】  産経新聞(2018/09/22)
添付図は、ここのイラストに本文内容を要約したものを書き加えたもの
 
広がる自費のリハビリ 患者、保険の制限に不満
https://www.sankei.com/life/news/180920/lif1809200013-n1.html
添付写真は、ここから転載。



(K0516)  保健・介護予防の一体化 <体の健康><介護>

 
===== 引用はじめ
 厚生労働省が高齢者の保健事業と介護予防を一体的に実施する方針を固めたことが17日、分かった。健康な状態から要介護に至る中間的な状態は医療保険で、介護予防は介護保険で別々に行われているが、これらを一体的に実施し、保健師らが高齢者に効率的に接触する機会を増やすことで健康寿命の延伸につなげたい考えだ。
===== 引用おわり
 
 いかにも役人が考えそうなことだが、どうでしょうか。
 


===== 引用はじめ
 保健事業と介護予防を一体的に行えば効率的に高齢者に接触することができる。同時に、保健事業や介護予防が必要な対象者を幅広く抽出することが可能になるメリットがある。医療費の削減につながることも期待される。
===== 引用おわり
 
 各々のシステムは、固有の「高齢者への接点」を持っているが、一体化することにより、各々が弱体化してしまうことはないか、各々の「高齢者への接点」を温存しながらその連携を深めていけばよいのではないでしょうか。
 現場が連携しようとしても、縦割り行政が枠をはめ動きにくくしているのが現状だと思います。「一体化」という名のもとに、枠をさらに増やしてしまわないか心配です。
 


 私ごときが何を言おうと、関係なく、政治は進んでいきます。効果的なシステムが構築されることを願います。
 
===== 引用はじめ (箇条書き形式にした)
 厚労省は、
(1)介護予防として高齢者が地域で集まって体操や会食、茶話会などを行う「通いの場」に保健師や栄養士らが定期的に訪問
(2)保健指導や健康相談などを実施
(3)その情報をかかりつけ医らと共有
(4)かかりつけ医はその情報をもとに高齢者に受診を促す
-ことなどを想定している。
===== 引用おわり
 
 
 厳しい現実があります。

 
===== 引用はじめ
 通いの場に参加する高齢者は決して多くはない。厚労省によると、全国の通いの場は7万6492カ所あるが、65歳以上の参加率は4.2%の143万9910人にすぎない。
===== 引用おわり
 


<出典>
高齢者の健康寿命 延長図る   保健・介護予防の一体化
産経新聞(2018/09/18)
 
保健指導と介護予防、健康寿命延伸へ一体的実施 厚労省方針、関連法改正も視野
https://www.sankei.com/life/news/180918/lif1809180001-n1.html


2018年9月28日金曜日

(K0515)  特殊詐欺対策 <見守り>

 
===== 引用はじめ
 府警は1~7月に認知したオレオレ詐欺の傾向を分析。被害者438人のうち65歳以上は434人で、実に99・1%を占めた。このうち369人(85・0%)が女性で、「高齢女性」が詐欺グループの標的となっている実情が浮き彫りとなった。
 府警の清水一彦特殊詐欺対策官は「70~80代は判断能力の衰えが心配され、社会との接点も少なくなりがちで、詐欺の手口に疎いかもしれない。被害に遭いやすい世代に絞った対策が必要だ」と話す。
===== 引用おわり
 
 「社会との接点も少なくなりがちで、詐欺の手口に疎いかもしれない」という部分が大切だと思います。誰かが傍にいると、たとえ詐欺にあっても、途中で止められるチャンスが出てきます。一人でいると、何年も騙され続けることも起こってしまうでしょう。
 


===== 引用はじめ
 東京都新宿区は8月、65歳以上の区民の住所、氏名、生年について、管轄の4警察署に提供する覚書を締結した。区条例は個人情報の外部提供を禁止しているが、区が必要性を認めた場合は例外としている。同区によると、こうした取り決めは東京23区では初めてという。

 大阪府内でも同月、門真市が府警門真署と覚書を締結。75歳以上の一人暮らしの市民約7200人について住所、氏名、生年月日、性別の情報を共有。今月から署員が戸別訪問して注意を促している。
===== 引用おわり
 
 「今月から署員が戸別訪問して注意を促している。」という部分が大切だと思います。注意を促してもらうことも役に立つし、何かあった時に相談しやすくなるのもありがたい。むしろ、その家に署員が出入りしていることを見せつける効果は大きいと思います。
 


===== 引用はじめ
 区は65歳以上の全住民約6万7千人に情報提供を告知する文書を送付。拒否の申し出があった区民については対象外とした。
===== 引用おわり
 
 私なら、登録して見守ってほしいです。それを拒否する人がいます。それは個人の自由だが、そういう人に限って、詐欺にあったら騒ぎ立て、誰かに弁済してほしいと訴えるのではないかと想像するのは、偏見でしょうか。
 
 何事にも、良いことがあれば悪いこともある。良いことだけ取り入れようとしても、なかなかうまくいかないことが多いでしょう。
 

<出典>
特殊詐欺対策   警察と高齢者名簿共有
産経新聞(2018/09/20 夕刊)
 
特殊詐欺対策で高齢者の個人情報共有へ…大阪府警は門真市と初の覚書
https://www.sankei.com/west/news/180920/wst1809200031-n1.html




2018年9月27日木曜日

(K0514)  定年後の四つの可能性 <定年後>

 
 定年後に、四つの可能性があるのではないか。
 
(1)  利他に目覚める
(2)  自己に戻る
(3)  働き続ける
(4)  道を失う(失敗)
 

【展開】

(1)  利他に目覚める

 「誰か他の人の為に」というように、発想が大きく変わる。たとえばボランティア活動に没頭し始める。
 
 私は次の文を読んで、「定年後、利他に目覚める」というフレーズを思いついた。
 
===== 引用はじめ
(男の子が来るはずだったのに、女の子、アンが来ました)。
(マリラ)「置いとけませんね。あの子がわたしらに、何の役に立つというんです?」
「わしらのほうであの子になにか役にたつかもしれんよ」突然マシュウは思いがけないことを言いだした。
 
 ここに、『赤毛のアン』全編を通しての重要かつ感動的な転換があります。マシュウとマリラは、自分たちの役に立つように、男の子を引き取ろうとした。ところが、マシュウの発想が転換して、自分たちがアンの役に立つことができるのではないか、と思うようになる。これは非常に深いヒューマニズムだと思います。マシュウは、アンと出会うことによって、確かに人間として成長しているのです。
===== 引用おわり
茂木健一郎(2018/10)、モンゴメリ「赤毛のアン」、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)
 


(2)  自己に戻る

 生まれてから直ぐ働いたわけではなく、次のように生活の中心が移ってきたのではないか。「遊ぶ」→「学ぶ(学校に行く)」→「働く(就職する)」。定年を機に、「働く(就職する)」を捨てて、「遊ぶ」または「学ぶ(学校に行く)」に戻る。
 

(3)  働き続ける

 継続雇用で同じ会社で働き続ける、子会社や関連会社に移り働き続ける、他の会社で働き続ける、起業するなど。前回の投稿参照。
(K0513)  10月1日は「生涯現役の日」 <高齢期の仕事>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/09/k0513.html
 

(4)  道を失う(失敗)

 上の3つのどれも選ばなかった。何をしてよいか分からなくなり、生きる気力を失う。
 


 このうち(4)を除くと、「老いる」というものはないのではないか。
 
 「働いている私だからこそ価値がある」という呪縛からの解放が、(1)(2)にはある。これが、自己変革を促す。

2018年9月26日水曜日

(K0513)  10月1日は「生涯現役の日」 <高齢期の仕事>

 
===== 引用はじめ
 高齢者活躍支援協議会など非営利団体や有識者、民間企業などが19日、厚生労働省内で記者会見を開き、「生涯現役の日」を10月1日に定め、生涯現役社会の実現に向けた取り組みを始めることを明らかにした。

 同委員会(*)は「個人が生涯にわたって自立を目指し、全ての世代が活躍できる社会を目指す」として記念日を設定。10月1日は、1990年に国連総会で決議された「国際高齢者デー」でもあり、新たな記念日としての認知を目指すという。
===== 引用おわり
(*)「生涯現役の日」制定・普及推進委員会
 

 「生涯現役」「生涯にわたって自立」「活躍できる社会」と言えば、聞こえはよい。しかし、その魂胆は、
 
===== 引用はじめ
 高齢化のスピードはますます速くなっている。減少する働き手を補い、年金や介護など社会保障の支え手を増やすためにも、「生涯現役」の社会づくりは急務の課題だ。
===== 引用おわり
 
 「にも」と書いて主客逆転でごまかしているが、本音は「死ぬまで働いて税金を払いつづけなさい」ということだろう。
 

 二つの怒りを感じる。

 戦後のすべてを失ったところから、そして石油ショックの破局的状況から、時には個人や家族を犠牲にして今日の日本を築き上げた人たち(今の高齢者)への感謝も敬意も、みじんもない。「死ぬまでこきつかおう」としか考えていない
 労働者が働いた給料の中から拠出し、今日に蓄えているはずの年金基金。そこから巨額の金を「年金事業」という名前の下に「どぶに捨てた」反省が、みじんもない。
 

 また、「個人の人生設計」という視点が欠落している。

 「働いて働いて死んでいく」ではない生き方もあるだろう。蓄えた金を消費しながら、心豊かな最後の時間を楽しんではいけないのか。税金を払わずとも、ボランティア的に社会に貢献していく生き方もあるだろう。「生涯現役」という言葉で、それらを押しつぶしてよいのか。
 平均寿命と健康寿命との差が、平均して10年ほどある。その10年をどう考えているのか。健康寿命が終わった時点で死ねば「生涯現役」は可能だろう。そうしなければ、「生涯現役」は達成できないのではないか。
 

 財政破綻してはいけないことは理解している。しかし、「政策」としては、あまりにも、お粗末な取り組みではないか。
 


<出典>
(1) 10月1日は「生涯現役の日」  高齢者「戦力化」を
産経新聞(2018/09/20)
 

(2) 「生涯現役の日」10月1日に設定 横尾忠則さんがロゴマーク作成 
https://www.sankei.com/life/news/180919/lif1809190037-n1.html
 

(3) 生涯現役の日 高齢社員の「戦力化」を
https://www.sankei.com/life/news/180919/lif1809190049-n1.html


注 (1) = (2) + (3)


(K0512)  デイサービス「お迎えです」はやめてくれ(シルバー川柳) <その他>

 
入選作品 ★の作者名はペンネーム
 

【家族】

仲いいねいいえ夫は杖代わり  佐々木美知子(女性・埼玉県・67歳・無職)

「ご主人は?」「お盆に帰る」と詐欺に言い  川野竹子(女性・群馬県・73歳・主婦)

お揃いの茶碗にされる俺と猫  角森玲子(女性・島根県・50歳・自営業)

私だけ伴侶がいると妻嘆く  長谷川明美(女性・東京都・58歳・主婦)

古希を過ぎ鏡の中に母を見る  佐々木綾子(女性・大阪府・76歳・主婦)

■君たちもどう生きるかと子に聞かれ  和沙楽(女性・長野県・52歳・会社員)
 

【健康】

朝起きて調子いいから医者に行く  小坂安雄(男性・埼玉県・77歳・無職)

「もう止めた」検査ばかりで病気増え  かつ子(女性・山形県・85歳・無職)

納得をするまで計る血圧計  ハルル(性・東京都・69歳・主婦)
 

【動作】

ベンツから乗り換えたのは車椅子  井堀雅子(女性・奈良県・65歳・無職)

靴下を立って履くのはE難度  近藤真里子(女性・東京都・56歳・パート)

■歩幅減り歩数が増えた万歩計  中川曙美(女性・新潟県・77歳・無職)
 

【デジタル】

「インスタバエ」新種の蝿かと孫に問い  石井丈夫(男性・滋賀県・83歳・無職)

■Siriだけは何度聞いても怒らない  小栗洋介(男性・東京都・32歳・社会福祉士)
 

【その他】

■デイサービス「お迎えです」はやめてくれ  相野正(男性・大阪府・68歳・無職)

百年も生きりゃ貯金に先立たれ  川野誠(男性・大分県・46歳・病院職員)

うまかった何を食べたか忘れたが  アリス(女性・三重県・52歳・福祉施設職員)

家事ヘルパー来られる前に掃除する  Verveine(女性・熊本県・82歳・無職)★

無宗教今は全てが神頼み  見辺千春(男性・東京都・72歳・会社員)

懐メロが新し過ぎて歌えない  宮内宏高(男性・千葉県・65歳・無職)
 
 

<出典>
18回シルバー川柳入選発表
http://www.yurokyo.or.jp/news/silversenryu/20180907_01.html

2018年9月25日火曜日

(K0511) 「認知症の人と家族の会」電話相談(2) <認知症><電話相談>

 
 「認知症の人と家族の会」本部の電話相談は、受けた相談を分析するため、8つの大分類と56の小分類で整理しています。大分類は、

   認知症の症状(めだつもの)
   認知症の症状(生活障害)
   人間関係
   相談者の心身
   サービス利用
   経済的悩み
   医療関係
   その他

です。
 
 
(分類は複数にわたることもあるので、合計は100%を超えます)


 この大分類で多いものから三つあげると、
 
(1)  最も多いのは、④相談者の心身についてで、46%に上ります

 毎日の介護で、体の疲労に限界があるとか、精神状態に変調を来しそう――などというものです。 … 一人で頑張りすぎないで介護保険を利用したり、周囲の協力を得て心身をリフレッシュするように勧めます。
 

(2)  2番目は、①認知症の症状(めだつもの)で34%です。②認知症の症状(生活障害)を合わせると45%になります。

 まず認知症への正しい知識を持ってもらい、その上で無理をしないで対応することを伝えます。
 

(3)  3番目は、③人間関係で24%です。

 これは家族、親類、職場や地域での人間関係です。兄弟姉妹でも力になる場合もあれば、邪魔になる場合もあります。 … 「兄弟はいないものと思いなさい」と助言することもあります。
 


<出典>
相談 家族の大変さ浮き彫り
【高見国生の認知症だより(40)】 産経新聞(2018/09/05)
 
【高見国生の認知症だより(40)】相談でわかる介護の大変さ 一番多いのは…
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/sankei/nation/sankei-wst1809210058

(K0510)  心不全の緩和ケア <臨死期>

 
 心不全の緩和ケアが注目されつつあります。
 
===== 引用はじめ
 心不全で入院する患者の4分の3は70代以上だ。治療が奏功し再入院を防げれば、良好な体調を長く保てる可能性が高いが、短期間に2回3回と入院が重なると、一時は持ち直しても徐々に悪化し、死亡することが多い。
===== 引用おわり
 
 だから、「まず再入院の予防に力を入れる」「緩和ケアもこの延長線上にあります」
 
 心血管疾患は、緩和ケアを必要としています。
 
===== 引用はじめ
 世界保健機関(WHO)が2014年に発表した報告書によると、終末期に緩和ケアを必要とする疾患は、心不全を含む心血管疾患が38%と、がん(34%)を上回る。特徴的な症状として呼吸困難が知られるほか、不安など精神的苦痛の訴えもある。だが心不全の緩和ケアはがんのようには普及していない。
===== 引用おわり
 

 医療保険も改訂になりました。
 
===== 引用はじめ
 心不全の緩和ケアは今年4月から、がんと並んで公的医療保険の対象になったため、全国の医療機関で徐々に取り組みが進むとみられる。
===== 引用おわり
 

 医療的にがんの緩和ケアとは違う難しさがあるようだが、ここでは省略します(新聞記事を参照してください)。
 

 我々も、苦渋の選択を強いられそうです。
 
===== 引用はじめ
 例えば、息苦しさを和らげるために薬剤で意識レベルを落とすと、家族との会話は難しくなる。それは本人の希望や人生観に合うのか。
===== 引用おわり

 本人としても、家族としても、簡単に決められそうにありません。






佐藤幸人医師が積極的に取り組んでいるようです。

  兵庫県尼崎市の県立尼崎総合医療センター、循環器内科長
https://agmc.hyogo.jp/department/internal-medicin/cardiology

  心不全緩和ケア研究会 代表世話人
http://shinfuzen-kanwa.jp/
 



<出典>
心不全患者にも緩和ケアを チーム医療の土台が重要
【ゆうゆうLife】  産経新聞(2018/09/08)
一つ目の添付はここから。
 
心不全患者にも緩和ケアを チーム医療の土台が重要
https://www.sankei.com/life/news/180906/lif1809060013-n1.html

つ目の添付はここから。



2018年9月24日月曜日

(K0509)  個人Blog 9月中旬リスト <サイト紹介>

 
● 個人Blog 9月中旬リスト
 


(1358)  スポーツ界の快挙(大坂なおみ、アジア大会)
http://kagayaki56.blogspot.com/2018/09/1358.html
 

(1359)  スポーツ界のゴタゴタ(宮川紗江選手問題など)
http://kagayaki56.blogspot.com/2018/09/1359.html
 

(1360)  ウンベルト・エーコ「薔薇の名前」(3-1)(あらすじ 3) / 100de名著
http://kagayaki56.blogspot.com/2018/09/1360-3-1-3100de.html
 

(1361)  歩くのが『早い人と遅い人』の話
http://kagayaki56.blogspot.com/2018/09/1361.html
 

(1362)  ウンベルト・エーコ「薔薇の名前」(3-2)(解説 3) / 100de名著
http://kagayaki56.blogspot.com/2018/09/1362-3-2-3100de.html
 

(1363)  医者にかかるなら女医さん
http://kagayaki56.blogspot.com/2018/09/1363.html
 

(1364)  敬語は5種ある!【尊敬語,謙譲語,丁重語,丁寧語,美化語】
http://kagayaki56.blogspot.com/2018/09/1364-5.html
 

(1365)  ウンベルト・エーコ「薔薇の名前」(4-1)(あらすじ 4) / 100de名著
http://kagayaki56.blogspot.com/2018/09/1365-4-1-4100de.html
 

(1366) 「生活支援訪問サービス従事者養成研修」修了  …  (K0507)と同じ
http://kagayaki56.blogspot.com/2018/09/1366.html
 

(1367)  ウンベルト・エーコ「薔薇の名前」(4-2)(解説 4) / 100de名著
http://kagayaki56.blogspot.com/2018/09/1367-4-2-4100de.html
 
 


なお、前回の紹介は、
 
(K0499)  個人Blog 9月上旬リスト <サイト紹介>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/09/k0499-blog.html

2018年9月23日日曜日

(K0508)  神戸市「総合事業」のシステム設計 <介護>

 
 「総合事業(介護予防・日常生活支援総合事業) 訪問型サービス」で受けられるサービス内容としては、三つの塊があります。
 
A= 身体介護  :食事・排泄の介助、清拭・入浴・身体整容など
B= 生活援助  :清掃・ゴミ出し、洗濯、一般的な調理・配下膳など
C= その他援助 :花木の水やり、ペットの世話、話し相手など
 


 「訪問型サービス」としては、「介護予防訪問サービス」「生活支援訪問サービス」「住民主体訪問サービス」があります。
 

 次のように整理すると、わかりやすいと思います。
 
  「介護予防訪問サービス」 = A+B
  「生活支援訪問サービス」 =   B
  「住民主体訪問サービス」 =   B+C
 


 次のような手順で選ぶことも考えられます。

  「生活援助」を希望するなら、「訪問型サービス」から選ぶ。その中でも、
  「生活援助」だけでよいなら「生活支援訪問サービス」、
  「身体介護」が必要なら「介護予防訪問サービス」
  「その他援助」が必要なら「住民主体訪問サービス」

を選ぶ。
 

 次のようにも言えるでしょう。

  「介護予防サービス」をAとBに分割して、
  Bのみを残したものが「生活支援サービス」(ヘルパーでなくてもできる)、
  それにCを加えたものが「住民主体訪問サービス」(介護保険ではできないが要望が多い)
になります。
 

 費用としては、B(生活援助)はA(身体介護)の8割が目安。C(その他援助)は実施するNPO法人等が設定するので、直接問い合わせてください。
 


<出典>
「神戸市生活支援訪問サービス 従事者養成研修テキスト」 「第2章 生活支援訪問サービスの職務の理解」