2018年11月30日金曜日

(K0579)  ホームホスピス (4)「かあさんの家」の仕組み、グループホームとの比較 <臨死期>

 
 「ホームホスピスかあさんの家の仕組み」の図を添付しています。

1.   認定NPOホームホスピス宮崎(訪問看護・訪問介護)
1.1.  暮らしの保健室(多様な地域活動の展開)
 
 
2.   フォーマルサービス

2.1.  医療保険制度
2.1.1. 住民ごとのかかりつけ医
2.1.2. 在宅療養支援診療所
2.1.3. バックアップ医療機関 他科受診
2.1.4. 訪問歯科・訪問薬剤師・訪問看護

2.2.  介護保険制度(ケアプラン、多様な介護給付の導入)
 
 
3.   インフォーマルサポート

3.1.  家族に代る生活支援
3.1.1. かあさんの家のスタッフ(夜間見守り・食事づくりなど)
3.1.2. 家族会
3.1.3. 多様なボランティア
3.1.4. プロボノ  弁護士など

3.2.  地域の人々
 
 
 似た形態として一番近いのはグループホームでしょう。似ているのは、家族のような共同生活。

 大きく違うのは、グループホームは認知症しか受け入れないが、ホームホスピスは制限しないこと。また、グループホームでは「介護を受けながらも、ある程度は自立して日常生活を送れることが利用の条件であるため、要介護度が上がると、退居しなくてはならないことがあります」が、ホームホスピスでは「病や障碍などの困難な条件下にあっても最期まで生ききることを支え、家族が悔いのない看取りができるように支えます」を基本理念としています。
 グループホームの仕組みについては、例えば、
https://www.irs.jp/article/?p=361
 


<出典>
市原美穂、「ホームホスピスの広がり」、「ホームホスピスと緩和ケア 第1回全国ホームホスピス西日本支部大会」(一般社団法人全国ホームホスピス協会、全国ホームホスピス協会西日本支部、ホームホスピス合同研修会実行委員会 主催)、ラッセルホール(神戸市中央区)、2018/11/23

2018年11月29日木曜日

(K0578)  ホームホスピス (3)ホームホスピスの理念と費用 <臨死期>

 
ホームホスピスの≪基本理念≫

===== 引用はじめ
1.本人の意思を尊重し、本人にとっての最善を中心に考えます。
2.「民家」に少人数でともに暮らし、通常の「家」という環境で暮らしを継続することを大切にします。
3.病や障碍などの困難な条件下にあっても最期まで生ききることを支え、家族が悔いのない看取りができるように支えます。
4.一人ひとりが持つ力に働きかけ、医療介護など多職種の専門職やボランティアが一体となって生活を支えます。
5.死を単に1個の生命の終わりと受け止めずに、今を「生きる」人につなぎ、そこに至るまでの過程をともに歩む、新たな「看取りの文化」を地域に広げます。
===== 引用おわり
一般社団法人全国ホームホスピス協会のホーム
https://homehospice-jp.org/rinen.html
 


「かあさんの家」(ホームホスピス)の費用
===== 引用はじめ
◆共同生活一時金…200,000
退去時に全額お返しする保証金です。ただし、退去時の室内クリーニングや修理が必要な場合は、その費用を差し引かせていただきます。
 
◆利用料金
住まいにかかる費用(住居管理費・駐車場代などを含む)
 20,00040,000円/月
共益費(水道光熱費など)
 15,000円/月(500×30日をひと月分として積算)
賄い費(食材費・調理費など)
 1,500円/日
[合計]80,000100,000円/月

*共益費・賄い費は別途消費税がかかります。
*利用料金は今後変更する場合があります。
 
◆生活支援費(スタッフが24時間見守る環境を維持するための費用)
 
◆その他の費用
*介護保険一部負担金、往診や訪問看護の医療保険の一部負担金は別途になります。
*個別に必要な生活用品(オムツなどの衛生用品)は、自己負担となります。
*経管栄養その他(食材費を必要としない方)…介助手数料として1回につき300
*通院等家族代行及び介護スタッフの支援費用…1時間につき1,000
*HHM所有車の使用…家族運転の場合(レンタル料12,000円+ガソリン代)
 …通院などで職員が運転の場合(1回・往復につき2,000)
*入院中の利用継続確保料…1日1,500円(住まいにかかる費用と別途申し受けます。)
*但し、かあさんの家現場での、金銭等のお預かりはお断りしています。事務局にお問い合わせください。
 
☆短期ご利用料 
・・・15,500円+食費
 送迎はございません。介護タクシーなどをご利用くださいませ。
 医師の往診、訪問看護ご利用の方はサービスの継続が可能です。
 
☆訪問診療(往診)
 お持ちの医療保険でのお支払いとなります。
 医院、病院へお支払いください。
 
☆訪問看護
 お持ちの介護保険でのお支払い、またはお持ちの医療保険でのお支払いとなります。各事業所へお支払いください。連携している訪問看護ステーションがございますのでご利用ください。
 
☆その他、ご自宅でご利用になられていたサービスをそのままご利用いただけます。(例えば、アロママッサージや理美容派遣など。)
===== 引用おわり
http://www.npo-hhm.jp/mother-h/mother-h.html

2018年11月28日水曜日

(K0577)  結婚5年後の恨み「産後クライシス」で熟年離婚 <家族の再形成>

 
 結婚5年後の恨みで熟年離婚になるそうです。離婚を言われた夫は、びっくりし、原因も理由もわからない。何故、そんなことになってしまうのか。
 

 「産後クライシス」というのがある。

===== 引用はじめ
 産後クライシスとは、産後急激に夫婦仲が悪くなる現象のことで、「育児ノイローゼ」や「産後ブルー」の結果、夫婦仲や社会関係にまで悪影響を及ぼすとして、NHKが「産後クライシス」を提唱しました。

 岡山大大学院保健学研究科の中塚幹也教授らは、15年に岡山県内の保育園や子育て支援拠点の計11施設を利用する母親684人に質問用紙を配布。回答があった353人を分析した。
 回答者は平均33・7歳、結婚した年齢は平均28・2歳。産後クライシス(出産後2年以内に夫婦の愛情が急速に冷え込む状況)について「かなり当てはまる」は10・3%、「どちらかといえば当てはまる」は39・6%で計49・9%。このどちらかに当てはまる女性の約6割は回答時点でも続いていると答えた。
 引用元:愛情、急速に冷えた 「産後クライシス」女性の半数経験
https://www.asahi.com/articles/ASKDW4SFKKDWPLBJ001.html
===== 引用おわり
産後クライシスとは|6つの原因と離婚の危機に陥った際の対処法
https://ricon-pro.com/columns/93/
 

 最近の若いお母さんはこんな状況に我慢することなく離婚を決意するので、シングルマザーが増えています。離婚を決意した時の子供の年齢は0~2歳が一番多いようですので、“子は鎹(カスガイ)”はもう昔の話です。


 妻が夫を嫌いになるのは意外と早く、結婚5年後が大半のようです。
 
 現在熟年期の夫婦にも同じような危機はあったのでしょうが、多くの妻は我慢していたのです。その不満が夫の定年退職を機に噴き出すのが熟年離婚です。
 
 「妻が昔の話を蒸し返してきたら、辛いでしょうが逃げずに向き合って、サンドバックになり、ひたすら謝ることが大切」だそうです。
 

 もとはと言えば原因は自分にあるのかもしれないが、男はつらいよ!
 


<出典>
結婚5年以内で夫嫌いに
【石蔵文信 山あり谷あり】 産経新聞(2018/11/26 )

2018年11月27日火曜日

(K0576)  ホームホスピス (2)ホームホスピスの意義 <臨死期>

 
 ホームホスピスの意義(私見)

(1)  「癌・エイズに限られる緩和ケア病棟」の補完
(2)  「年齢や障害の程度に制限がある介護施設」の補完
(3)  「負担を強いられる在宅介護」の補完
(4)   サービス提供の効率化、質の向上
(5)  「自宅に替わるホーム」の提供
(6)   空き家の有効利用・空き家問題の低減
 

【展開】

(1)  「癌・エイズに限られるホスピス緩和ケア病棟」の補完

===== 引用はじめ
Q がん以外の難病などの病気でも利用できますか。
A ホスピス緩和ケア病棟の利用対象となる患者さんは、現在の保険診療上は「主として苦痛の緩和を必要とする悪性腫瘍の患者又は 後天性免疫不全症候群(エイズ)の患者」となっています。従って現状では、その他の病気での利用は困難となっています。
===== 引用おわり
https://www.hpcj.org/uses/q_and_a.html
 

(2)  「年齢や障害の程度に制限がある介護施設」の補完

例えば、グループホームの場合、
===== 引用はじめ
●入居条件
 グループホームに入居するには、65歳以上、要支援2または要介護1以上の認知症患者である必要があります。また、地域密着型サービスであることから、施設と同一地域内の住居と住民票があることが求められます。住民票を持ってからの期間を条件として設けている自治体もあるため、入居を検討している施設がある場合は個別に問い合わせてみましょう。
===== 引用おわり
https://www.irs.jp/article/?p=361
 

(3)  「負担を強いられる在宅介護」の補完

===== 引用はじめ
 在宅介護経験者が実感した苦労で、5割以上の方が回答しているのが、A)精神的・B)時間的・C)肉体的 負担

A)   「精神的な負担(74.3%)」
 ・「休みが取れない」(51歳)、・「ずっと面倒を見なくてはいけないので、自分のことは後回しになり、何もできなくなって気が滅入る」(45歳)、・「物忘れが激しく、5分前に言ったことを何度も繰り返し言うので、毎回返事をするのが苦痛だった」(51歳)
 
B)   「時間的な負担(62.5%)」
 ・「仕事が束縛される」(57歳)、・「とにかく、自分の時間は寝ている時だけでした」(65歳)、・「24時間営業のコンビニエンスストアで休みなしに働いているのはこういう感じかなと思うほどでした」(57歳)
 

C)   「肉体的な負担(53.3%)」
 ・「腰の痛みで歩けなくなり、トイレに連れて行ったり、お風呂に入れられない」(55歳)、・「介護疲れで倒れて半月入院した」(63歳)、・「自分よりも重い体重なので、負担が大きい」(62歳)
===== 引用おわり
https://kaigo.homes.co.jp/manual/voice/kentou/kurou/
 

(4)   サービス提供の効率化、質の向上

 在宅の人に福祉・介護・医療・保健・看取りなどのサービスを提供する側からみれば、例えば5人がバラバラの家に住んでいるより、一か所にまとまって住んでいる方が、はるかに効率的にサービス提供ができます。余裕ができた分、サービスの向上も期待できます。
 

(5)  「自宅に替わるホーム」の提供

 自宅で最期を迎えたいが実現できないケースが多いようです。自宅に近い環境を提供します。
===== 引用はじめ
 私たちが行う「ホームホスピス」は、高齢になって病いを持ったり、思わぬ障害とつきあうことになったりした時に、自宅に限りなく近い環境で、最期の瞬間まで安心して共に過ごせる場所です。その時間がたとえわずかであっても、その人らしい生活が尊重される、その人にとって安心できる居場所です。
===== 引用おわり
https://npo-tki.com/
 
 5人から6人で共に、友として、伴って暮らす。血のつながりはないけれど、疑似家族に。
 

(6)   空き家の有効利用・空き家問題の低減

 「民家の空き家を借りて」開設するホームホスピス、借家賃が安いだけではありません。
===== 引用はじめ
 民家を使った「かあさんの家」は現在、宮崎市内に4軒。入所者が毎日使う食器は、それまで入所者が使っていた食器を使っています。そのほうが新しく買った食器より落ち着くし、日常の暮らしを実感できるメリットがあるからです。

 宮崎市は、ホームホスピスに使う民家に対し、最大5万円の家賃半額補助を日本で初めて実施しています。
===== 引用おわり
http://blog.canpan.info/nfkouhou/archive/694
 
 地域にとって、空き家は悩みの種で、その低減にも寄与します。
===== 引用はじめ
 なぜ空き家が問題になってしまうのか?
A)   建物の老朽化
B)   防災上の問題
C)   防犯上の問題
D)   景観や衛生の悪化
===== 引用おわり
https://money-property.com/fudousan/akiyamondai/
 
 補助制度も各地で整備されてきました(宮崎市だけではありません)
===== 引用はじめ
 東京都 看取りの住まい整備へ補助金
 東京都は今年度、「暮らしの場における看取り支援事業」の一環として、看取り期まで対応する小規模な住まいの整備・運営費に対する補助を行う。ホームホスピスのように、少人数が家庭的な雰囲気で生活する場を想定。空き家など既存建築物の活用も含む
===== 引用おわり

2018年11月26日月曜日

(K0575)  ホームホスピス (1)ホームホスピスとは <臨死期>

 
 「ホームホスピス」という言葉は、登録商標されているようです。

===== 引用はじめ
「ホームホスピス」のケアの質を保つために「ホームホスピス」を商標登録しました。
 
【商標】ホームホスピス
【指定商品又は指定役務並びに商標及び役務の区分】第44類
 民家の空き家を借りて、自宅では生活困難な一人暮らしの患者を、1軒に5名程度引き受けて、ヘルパーやボランティアが我が家的な雰囲気作りをしつつ世話をし、医師と訪問看護師が訪問ケアをする介護施設の提供
【商標権者】特定非営利活動法人ホームホスピス宮崎
===== 引用おわり
http://www.npo-hhm.jp/syouhyou.html
 

 商標権者は、特定非営利活動法人ホームホスピス宮崎ですが、一般社団法人全国ホームホスピス協会のホームページによれば、
 「ホームホスピス®」は、全国ホームホスピス協会が有する登録商標です。
 福祉分野の事業所名などに「ホームホスピス®」を使用できるのは次の場合となります。
と書いてあります。
 

1.新規に事業所を開設する場合

===== 引用はじめ
 【手順】
① 6ヶ月の在宅ホスピスリーダー養成研修(以下、リーダー研修)を履修していただきます。
② リーダー研修終了後、速やかに協会の準会員(団体)となっていただきます。
③ 事業所開設時に協会の正会員(団体)となっていただきます。
④ 暫定的に「ホームホスピス」名称が使用可能となります。
⑤ 開設後、2年以上5年以内に「認定審査(レビュー)」を受け、ホームホスピスとしての認定を受けてください(認定証発行)。原則として、期限内に認定されなかった場合(1)は、「ホームホスピス」名称の継続利用ができません。
===== 引用おわり
(※1)レビュー時に問題点や課題が見つかった場合は、協会が指導・アドバイスを行って改善を促すなど、なるべく期限内に認定されるようなサポートを実施します。
 

2.既にホームホスピスに準じた事業所を運営している場合

===== 引用はじめ
 【手順】
① 協会の正会員(団体)になっていただきます。
② 暫定的に「ホームホスピス」名称が使用可能となります。
③ フォローアップ研修(2)を履修し、必要な単位(100単位)を取得してください。
④ フォローアップ研修の履修後3年以内に「認定審査(レビュー)」を受け、ホームホスピスとしての認定を受けてください(認定証発行)。原則として、期限内に認定されなかった場合(1)は、「ホームホスピス」名称の継続利用ができません。
===== 引用おわり
(※2)フォローアップ研修には、座学と実習があります。
 

 平成3091日現在、全国41カ所でホームホスピス®が運用中であり、5カ所が近日開設に向けて準備中です(添付図)。
 
 なお、単に「ホスピス」というと、ターミナルケア(終末期ケア)を行う施設のこと。または在宅で行うターミナルケアのこと。(Wikipedia『ホスピス』)

 


<出典>
一般社団法人全国ホームホスピス協会のホーム
https://homehospice-jp.org/meisyou.html

2018年11月25日日曜日

(K0574) 「フレ!フレ!生きがい教室」(3)広報 <体の健康>

 
 前回からの続きです。
 

【広報】
 
 フレイル予防支援事業は、神戸市では運営業務委託として公募され、
http://www.city.kobe.lg.jp/life/support/carenet/sougouzigyou/img/frailty-youryou.pdf

 圏域7 長田区、圏域8 須磨区(圏域9を除く)、圏域9 北須磨支所管内は、株式会社ルネサンスが受託しました(決定に日時は、HPに書いていないので、わかりません)。
http://www.city.kobe.lg.jp/life/support/carenet/sougouzigyou/frailty.html
 

 須磨区では、1026日、1122日(添付)に「フレ!フレ!生きがい教室」が開催されました。
http://www.city.kobe.lg.jp/life/support/carenet/sougouzigyou/img/frailty-yobou-3010.pdf
http://www.city.kobe.lg.jp/life/support/carenet/sougouzigyou/img/frailty-yobou-3011.pdf

 現時点(11/25)で、12月開催分については、公表されていません。
http://www.city.kobe.lg.jp/life/support/carenet/sougouzigyou/frailty-yobou.html
 


 私は、開催日時を地域包括支援センター(神戸では「あんしんすこやかセンター」)に問い合わせていたが把握できず、11/22()開催がようやくわかったのが11/16()でした。11/19()に問い合わせたところ、「最初に申し込んだのが貴方です」と言われましたが、開催してくれそうだったので当日行ったら、参加者は私1人。その1人に3人が対応してくださいました。
 
 初めての試みということで、未だ錯誤状態なのでしょうが、広報ができておらず、税金の無駄遣いなっています(私が無駄遣いさせた?)。
 

 「須磨区役所や須磨区民センターで開催しては須磨区西部の人が参加しにくいので、今回は一の谷プラザホールにしたが、一か月前にならないと予約できないので、会場を確定できない。だから広報できない」とのこと。事情はわかります。でも、これでは参加者が集まらないのではないでしょうか。
 
 もう一つの「フレイル改善通所サービス」は、ある程度は人が集まっているそうです。こちらは、「要支援1・2、事業対象者(基本チェックリストにより、生活機能の低下が見られた方)」が対象であり、地域包括支援センターで把握できているので、勧誘しやすいのでしょう。
 
 一方、「フレイル予防支援事業」の対象は「65歳以上の高齢者」で、地域包括支援センターに来ない人はセンターとして把握できず、だから勧誘も難しいと思います。しかし、ここをなんとかしないと、今後も人集めに苦労するでしょう。
 

 企業では、ユーザーへのアプローチがわからないまま、新事業を始めることはありません。お役所は「いい加減だな」と思ったのですが、そうせざるを得ないのがお役所なのかもしれません。
 

 ちなみに、受託業者の神戸市の本拠地は、兵庫区を拠点にしているので、須磨区では広報手段がないのでしょう。神戸市保健福祉局が直接人集めはできないでしょう。地域包括支援センターは、上記のように事業対象者になっていない人へのルートがあまりないのではないでしょうか。
 
 結局、誰も人集めできません。それでも、人が集まらないまま、進んでいきます。今の時点で言うのは酷でしょうが、本当にこうやって税金を使ってよいのだろうか、疑問に思います。


 「フレイル予防支援事業」を止めましょうと言っているのではありません。推進していかねばならない、でも、まだ突破口が見つかっていません。

2018年11月24日土曜日

(K0573) 「フレ!フレ!生きがい教室」(2)内容 <体の健康>

 
 前回からの続きです。
 

【内容】

 案内では「血管年齢を知ろう!!」「体力測定・健康セミナー」「運動パート」でしたが、実際には、「血管年齢を知ろう!!」はなく、代わりに口腔ケアを教えていただきました。口腔ケアは、フレイル対策の中の一つと位置付けられます。
http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2018/09/20180910132001.html


 私が始めて聞いた内容もありました。
 
 「舌の定位置はどこですか」と聞かれ、意識したことがなかったのですが、意識して「下」と答えたところ、正解は「上」だそうです。「上の歯茎の裏側に舌の先が当たっているのが定位置。吸う息は喉へ直接行かないので細菌が入りにくい。息は鼻から入る」とのこと。「私の舌は垂れ下がって、口で息をしています」と言ったら、「意識して、舌を上においてください」、…、「ずっと意識なんかできない!」というのは、口には出さない心のつぶやき。
 
 「口腔ケアは大切なので、施設から呼ばれて、ケアしている」「どのぐらいの頻度ですか?」「毎日が望ましいです」「1回どのぐらい時間がかかるのですか?」「1人1回20分」、…、「ぎょぎょ」というのも心の中でのさけび。「どんだけ金がかかるんだろう?」
 
 帰ってから調べました。あくまで目安ですが、
 
=====
訪問先: 介護施設・病院等
診療を受ける人数: 複数名
診療の種類: 歯科衛生士による専門的口腔ケアをおこなった場合
診療の部位・条件: 専門的プロフェッショナルケア
 
上記条件での一部負担金の目安は、4回の訪問で総額3,300円ほどになります。
======
https://houmonshika.net/price/
 

何故、安い?と不思議に思ったのですが、
 
===== 引用はじめ
 料金の目安についてのご確認
 料金シミュレーターで表示する金額は、一部負担金のおおよその目安です。実際にかかる負担金をお約束するものではありません。訪問先、患者さんの全身状態、口腔状態及び手法・技工等により、実際にかかる金額は異なります。
 表示する金額は、後期高齢者医療被保険者証をお持ちで、介護認定を受けられている方の一部負担金1割の場合です。
===== 引用おわり

 一割負担ということは、元の金額は33,000円。払う方から見ると高いが、サービスを提供する側からいうと安いと思います。
 


 「口腔内ケアをまったくしない施設も少なからずある。口の中はカビだらけになっている」。想像するだけで、恐ろしいです。でも、金をかけられなければ、そうなってしまうのでしょう。
 
 施設を決める時、寝たきりの方の腔内をのぞかせてもらう。それが、劣悪施設を判定する、もっとも正確な評価なのかもしれません。
 


 「たたいてなでて」(添付図)は、はじめての経験。「上級編は、膝の上でなく、宙に浮かせて」。。。「こんなの、できるわけがない!」。これは口に出した叫び。



(K0572) 「フレ!フレ!生きがい教室」(1)位置づけ <体の健康>

 
「フレ!フレ!生きがい教室」(添付図参照)なるものを受けてみました。

(注)神戸市「フレ!フレ!生きがい教室」は、要支援者でなくても、「神戸市内にお住いの65歳以上の方」なら参加可能です。
 

【位置づけ】
 
(1)  「介護予防・日常生活支援総合事業」(添付図参照)というのがあって、

(注) 総合事業(介護保険法では、「介護予防・日常生活支援総合事業」として定められています。)は、市町村が中心となって、地域の実情に応じて、住民等の多様な主体が参画し、多様なサービスを充実することで、地域の支え合い体制づくりを推進し、要支援者等の方に対する効果的かつ効率的な支援等を可能とすることを目指すものです。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000192992.html
 

(2)  その中に「一般介護予防事業」(添付図参照)というのがあって、

(注) 介護予防・日常生活支援総合事業(以下「総合事業」という)は、要支援者等を対象とした「介護予防・生活支援サービス事業」と、65歳以上の全高齢者対象とした「一般介護予防事業」の2本柱で構成されます。 … 一般介護予防事業では、高齢者の生活機能全般の改善を重要視するのが特徴です。これまでの介護予防事業では、要介護状態の原因となりやすい生活習慣病の予防や、転倒予防に向けた筋力訓練など、「心身機能」の改善に偏る傾向が見られましたが、新制度では、日常生活動作の向上や社会活動への参加、生きがい作りといった要素にもバランスよく働きかける取り組みが重要視されます。
https://www.nippku.com/column/sougoujigyou/so_preventive_care/
 

(3)  その中の「フレイル予防支援事業」(添付図参照)に該当します。

(注) 神戸市の一般介護予防事業としては、地域に根差した介護予防のための通いの場である「地域拠点型」、地域でのサロン、体操グループ等、地域で自主的に運営されている気軽に立ち寄れる通いの場である「居場所づくり型・自主活動型」、フレイルチェックや体力測定を実施し、「運動」「栄養」「社会参加」についてアドバイスを行う「フレイル予防支援事業」があります。
(注) (神戸市では)平成3010月から新たなフレイル予防・改善のための事業がはじまりました。日常生活を振り返りながらフレイル予防の大切さに早く気付き、取り組んでいただくための「フレイル予防支援事業」と、フレイル改善に有効なプログラムを提供することで、元気を取り戻し、社会参加を目指す「フレイル改善通所サービス」を一体的に運営し、健康寿命の延伸を図ります。
http://www.city.kobe.lg.jp/life/support/carenet/frailty.html
 

添付図 神戸市の「介護予防・日常生活支援総合事業」にまとめます。
「介護予防・生活支援サービス事業」(添付図参照)






2018年11月22日木曜日

(K0571)  介護のイメージアップ/上条百里奈さん (4) <介護>

 
 このシリーズは、今回で最終回にします。
 

 私自身は、介護をしたことがないので、介護について述べても説得力はありません。実際に介護に携わっている上条さんが書いていることに賛同したので、上条さんの言葉を紹介してきました。では、上条さんは、介護を語るに本当に相応しい人なのか。
 
 先ず、上条さんは、職業として職場で介護をしているのですが、その経験は在宅での家族による介護にも当てはまるのか。次に、上条さんは特養で働いているが、一般的に特養は恵まれた環境と言われています。もっと厳しい現場はたくさんある、そのような過酷な現場での介護にも当てはまるのか。疑問はあります。
 
 ただ、このような理由で上条さんが介護を語るに相応しくないとするなら、介護を語るに相応しい人はいるのでしょうか。過酷な環境で家族の介護をしている人の言うことは、そうではない環境に当てはまるとは限りません。
 
 誰が言うかではなく、何が語られたかが大切だと思います。また、他の環境で語られたことがそのまま自分の環境に当てはまらなくても、何かのヒントが得られることは、十分あると思います。どれだけ本質的なことが書かれたか、普遍的なことが書かれたかで、受け入れられる人が、増える。すべての人に受け入れられることは、はなから期待できないと思います。上条さんは、かなり本質的、普遍的なことを語っているように、私には思われます。
 
 聞いた人が、聞いたことを自分なりに解釈し、役に立つものは取り入れ、役に立ちそうにないなら破棄する。それでよいと思います。
 


 最後に、「プラスダンス」を紹介します。
オフィシャル動画: https://youtu.be/hk2B2h96zpE

===== 引用はじめ
 「プラスダンス」は、介護福祉施設やデイサービスを利用される皆様がご家族と一緒に楽しく参加でき、誰でも歌って踊れて、いつのまにかプラス思考になれるダンスです。
 当協会の代表 澤田 智洋が歌と振り付けをプロデュースし、親しみやすいメロディと動きはすぐに覚えられ、座りながらでも、また車椅子でもできるのが特長です。
 DVDには、デイサービスを運営しレクリエーション介護士講師でもある介護のスペシャリスト若山 克彦氏(介護のお兄さん)と、介護福祉士として働きながらモデルとしても活躍する上条 百里奈氏(介護のお姉さん)による歌と踊りが収録され、振り付けカードもついています。
===== 引用おわり
https://www.sankei.com/economy/news/171113/prl1711130283-n1.html

2018年11月21日水曜日

(K0570)  個人Blog 11月中旬リスト <サイト紹介>

 
● 個人Blog 11月中旬リスト
 


(1419)  歩行者死亡事故 7割が横断中
http://kagayaki56.blogspot.com/2018/11/1419.html
 

(1420)  流行語大賞 2018 ノミネート語 (2/3)
http://kagayaki56.blogspot.com/2018/11/1420-23.html
 

(1421) 「ユー・レイズ・ミー・アップ(You Raise Me Up)」
http://kagayaki56.blogspot.com/2018/11/1421you-raise-me-up.html
 

(1422)  流行語大賞 2018 ノミネート語 (3/3)
http://kagayaki56.blogspot.com/2018/11/1422-33.html
 

(1423)  同調性・自発性、「場」「人」「隗」
http://kagayaki56.blogspot.com/2018/11/1423.html
 

(1424)  (35) 小泉八雲『怪談』 / 「明治の50冊」
http://kagayaki56.blogspot.com/2018/11/1424-35-50.html
 

(1425) 問題対処体系
http://kagayaki56.blogspot.com/2018/11/1425.html
 

(1426)  ウィニコット「ホールディング」 / NC(5)
http://kagayaki56.blogspot.com/2018/11/1426.html
 

(1427)  小さな約束さえ守れない
http://kagayaki56.blogspot.com/2018/11/1427.html
 

(1428) 「可哀想」は時に人を傷つける
http://kagayaki56.blogspot.com/2018/11/1428.html
 
 


なお、前回の紹介は、

(K0560)  個人Blog 11月上旬リスト <サイト紹介>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/11/k0560-blog.html