2018年12月31日月曜日

(K0610)  認知症検診について <脳の健康>

 
1年間お世話になり、ありがとうございました。
ご愛読いただいた方々、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
 


===== 引用はじめ
 認知症の根本治療薬の開発がうまくいっていないなか、発症してからでは遅く、予備軍のMCI段階でいかに早期に発見し治療を始められるかが重要になっている。
 MCIとは、記憶力は相当に低下しているが、理解力や判断力などの認知機能には問題がなく、日常生活も正常な状態。
 MCIの人の約半分が4年で認知症に進行するというデータがある。一方で、重要なのは、平均すると4人に1人くらいはMCIから正常な状態に戻ることができる。
===== 引用おわり
朝田隆、「チェックリストで誰でも判別」
 

 「認知症検診に行って、認知症と診断レたら、もう終わりだ」と思うから、検診に行きたくない。「認知症検診に行って、MCI治療が始まる」。早期に発見することによって、正常な状態に戻れたり、戻れなくても進行を遅らせたりすることはできます。
 


===== 引用はじめ
 認知症の専門でない一般内科医は、専門機関の「認知症疾患医療センター」や専門研修を受けた「認知症サポート医」と連携して診断・医療にあたっている。
===== 引用おわり
木内章裕、「一般内科医でも診断・治療可能」
 

·      神戸市内の認知症疾患医療センターは、
·      神戸大学医学部附属病院(TEL:078-382-6908)(外部リンク)
·      六甲アイランド甲南病院(TEL:078-857-8720)(外部リンク)
·      神戸百年記念病院(相談専用電話:078-681-5551)(外部リンク)
·      新生病院(相談専用電話:078-918-1766)(外部リンク)
·      ひょうごこころの医療センター(相談専用電話:078-940-5522)(外部リンク)

神戸市認知症サポート医一覧は、
http://www.city.kobe.lg.jp/life/support/carenet/ninchisyou/supportdoctor28.pdf
 
 

 ところで、認知症検診がどのようなものか分からないと、不安を感じるでしょう。
 
===== 引用はじめ
 診断でまず行う問診では「ATMでお金をおろせなくなった」とか、「買い物で同じものばっかり買ってくる」など具体的なエピソードを聞くことが大事だ。
 次に記憶や計算などを問う認知症テストを実施する。テストの結果だけで判断するのではなく、実際の症状に照らして診断する必要がある。
 他の病気が原因で認知機能が低下している可能性もあるので採血や心電図、レントゲンなどの一般検査も必要。
 最後に脳の萎縮などを診る画像診断は必須だ。
===== 引用おわり
(同上)木内章裕、「一般内科医でも診断・治療可能」
 

以下は、参考情報。
 
 「運転免許証の更新期間が満了する日の年齢が75歳以上のドライバーは、高齢者講習の前に認知機能検査を受けなければならないこととされています。」
 その問題は公開されています。
https://www.npa.go.jp/policies/application/license_renewal/ninchi.html
http://www.zensiren.or.jp/kourei/what/what.html
 

 「長谷川式認知症スケール」も公開されています。
https://info.ninchisho.net/check
 
 

<出典>
内科医向けセミナー「かかりつけ医による軽度認知障害(MCI)の早期発見と認知症の予防」
100歳時代プロジェクト】 産経新聞(2018/12/14)

2018年12月30日日曜日

(K0609)  身辺整理にフリマアプリを利用 <終活>


===== 引用はじめ
 年末の大掃除で、引き出しの奥から「長年使っていないもの」を掘り出してしまったことはないだろうか。こうした不用品は高齢になるほどため込む傾向にある。60代の半数がスマートフォンを持つ今、シニアが身辺整理の「終活(しゅうかつ)」をスマホで始めているという。方法の手軽さに加え、「体力のあるうちに」「孫や娘に迷惑をかけたくない」との思いがあるようだ。(津川綾子)
===== 引用おわり
 

 事例として、

===== 引用はじめ
 最初の出品は昨年12月。スマホで写真を撮り、価格や商品説明を入力してアプリ上で公開すると、英国陶磁器「ウェッジウッド」のカップ&ソーサーが5555円で売れ、メルカリへの手数料(10%)や送料を引き4370円が残った。「自分で値付けでき、がっかりすることがない。早めに終活を進めると本当に大事なものが明確になる」と早田さん。これまでに116品を売買した。
===== 引用おわり
 

 中高年はメルカリに縁がなさそうですが、

===== 引用はじめ
 また中高年の利用も拡大傾向で、メルカリ広報によると「50代以上の利用者は年々右肩上がりで増えている」という。今月5日、同社が開いた60歳以上のメルカリ利用者限定の座談会は、定員20人に対し、188人が応募。最高齢は84歳で「元気なうちに整理したい」などという人々が参加した。
===== 引用おわり
 
 「60代のスマホ保有率が56%となり、従来型携帯電話(46%)を逆転。シニアの暮らしにスマホとアプリが身近になった。」という背景があるようです。
 


 私はため込む方なので、死ぬまでに整理せねばならないとは思っているが、当分は生きているだろうと、たかをくくっており、作業が進みません。
 
 たくさんの物持ちだが、金目の物はありません。本と、かき集めた資料ばかりで、買ってくれる人はなく、フリマに出せないでしょう。本には、線を引きまくっています。
 
 過去に集めたものは私の分身みたいなもので、それを捨て去ると私の過去が永遠に消え去ってしまうようで、なかなか勇気がでないものです。
 


<出典>
終活も「フリマアプリ」で 不用品処分してスッキリ
産経新聞(2018/12/17)
 
終活も「フリマアプリ」で 不用品処分してスッキリ
https://www.sankei.com/life/news/181217/lif1812170022-n1.html

(K0608)  R&D社調査レポート (2)  健康や家族に対する意識態度 <介護>


 「結婚や家族に対する意識態度」の調査があります。
 

 質問は

1.   夫婦のつながり
1.1.  配偶者は自分にとって心の支えである    「心の支え」と略する
1.2.  夫婦だけで過ごす時間を大切にしている   「夫婦だけの時間」と略する

2.   子供とのつながり
2.1.  子供は生きがいである           「生きがい」と略する
2.2.  子供とは友達のような関係でいたい     「友達関係」と略する
 

 回答者は

1.   男性自宅願望者               「男性・自宅」と略する
2.   男性高齢者向け施設希望者          「男性・施設」と略する

3.   女性自宅願望者               「女性・自宅」と略する
4.   女性高齢者向け施設希望者          「女性・施設」と略する
 

この調査結果を添付図に示しています。これをどう解釈するか
 

1.   「夫婦のつながり」と「子供とのつながり」とは、傾向が違う
 「夫婦のつながり」は相互関係だが、「子供とのつながり」は必ずしもそうではない。「友達関係」は相互関係だが、「生きがい」はそうではない。「生きがい」だけが違うパターンになっているのはそのためではないか。
 

2.   「夫婦のつながり」においては

2.1.  「心の支え」と「夫婦だけの時間」との傾向が同じ

2.2.  「男性」>「女性」
 そもそも、交友関係が男性より女性が広いことが関係しているのではないか

2.3.  「心の支え」>「夫婦だけの時間」
 そもそも「夫婦だけの時間」が限定的なので低くなるのではないか

2.4.  「男性・自宅」>「男性・施設」だが、「女性・自宅」<「女性・施設」
 自宅で暮らしているとどうしても女性に負担がかかってしまう。施設に入ってしまう方が、女性にとっては「心の支え」「夫婦だけの時間」を大切にできるのではないか

 

3.   「子供のつながり」においては

3.1.  「生きがい」と「友達関係」との傾向が違う

 「生きがい」は親にとって子供がどういう位置づけにあるかを問うており、「友達関係」は相互関係を重視するかを問うているので、傾向が違うのは当然ではないか

3.1.1. 「生きがい」>「友達関係」

 「友達関係」は「子供とのつながり」の強さとは関係ないのではないか。「友達関係」でなくても「子供のとのつながりが強い」ことは十分ありえる。そもそも「友達関係」になって「子供とのつながり」を強めようとする人が少ないだけのことではないか

 

3.2.  「生きがい」においては

3.2.1. 「男性・自宅」だけ大きく、他はほぼ同じ

 「子供は生きがい」だと観念的に考える男性が、観念的に「自宅」を選ぶのではないか。観念的とは、必ずしも現実に即さないという意味。観念的な女性は少ない。

 

3.3.  「友達関係」においては

3.3.1. 「男性」<「女性」

 「友達関係」で「子供とのつながり」を強めようとする「女性」が多いという事ではないか

3.3.2. 「男性・自宅」>「男性・施設」だが「女性・自宅」<「女性・施設」

 施設に入っても「女性」は「友達関係」を維持できるが、「男性」にとっては距離的に離れると「友達関係」を維持するのが難しくなるのではないか
 

 根拠はありません。結果が起こった理由を考えるとこうなった、ということです。
 

<出典>
iDOBATA KAIGI  調査概要(株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメント)
https://www.rad.co.jp/report_list/20180621/


2018年12月29日土曜日

(K0607)  リストバンド型端末 <見守り>

 
===== 引用はじめ
 リストバンド型の端末を使い、高齢者の見守りや健康維持に役立てる取り組みが広がっている。
===== 引用おわり
 
 これは、使えると思う。
 
(1)  サービス付き高齢者向け住宅での24時間遠隔モニタリングシステム

(2)  セコム・マイドクターウォッチ 見守りに生かすサービス~

(3)  モフバンド 介護予防のための機能訓練に利用
 

<展開>


(1)  サービス付き高齢者向け住宅での24時間遠隔モニタリングシステム

===== 引用はじめ
 京都市内のサービス付き高齢者向け住宅では、リストバンド型の端末を使った24時間の脈拍モニタリングを始めた。脈拍の異常時にはアラート機能が働き、早期に対応することで本人や家族の安心につながることが期待されている。
===== 引用おわり
 
参考情報:
リストバンド型ウェアラブル機器を活用した医療・介護向け24時間遠隔モニタリングシステム
https://www.tdk.co.jp/corp/ja/news_center/press/20171002_01.htm
 


(2)  セコム・マイドクターウォッチ 見守りに生かすサービス~

===== 引用はじめ
 利用者自身がセコムに救急通報できるほか、突然意識を失って転倒した際の衝撃を検知したり、逆に一定時間体の動きを検知しなかった場合、セコムに自動的に通報される機能である。
===== 引用おわり
 
参考情報:
セコム・マイドクターウォッチ
https://www.secom.co.jp/homesecurity/plan/senior/mydoctor-watch.html
 

(3)  モフバンド 介護予防のための機能訓練に利用

===== 引用はじめ
 リストバンド型端末を使い、介護予防のための機能訓練を効率的に行う取り組みも始まっている。 … プログラムに沿った機能訓練などを行うと、どの程度できたかなどの結果を自動で記録。
===== 引用おわり
 
参考情報:
モフバンド
https://jp.moff.mobi/
 


<出典>
リストバンド型 端末 / 高齢者見守り 家族も安心
産経新聞(2018/12/17 夕刊)
 
添付写真
  入居者の男性(右)が手首につけた黒いリストバンド型端末から、施設長(左)が持つ白のデータ通信装置を通じてデータが送られる = 京都市下京区の「メディカルグランメゾン京都五条御前」
  デイサービスで画面を見ながらモフトレに取り組む人たち


(K0606)  R&D社調査レポート (1)  介護が必要になった時に最も暮らしたい場所 <介護>

 
===== 引用はじめ
 介護時に最も暮らしたい場所として、男性は半数以上が「自宅」を希望。 男女で意識の違いがみられる。
 男性は「自宅」が55%、「高齢者向け施設」が30%と「自宅派」が25ポイント上回ったのに対し、女性は「自宅」が42%、「高齢者向け施設」が39%と「自宅派」と「高齢者向け施設派」で大きな差がみられなかった。(図1
===== 引用おわり
 

 この差をどう解釈するか。

(0)  介護が必要になった時、暮らしたい場所の選び方に性別で違いが見られる背景として、

(1)  【家族に頼りたい思い】男性は家族に頼りたい思いが強いと考えられますが、

(2)  【「適応力」の差】更に男女の「適応力」の差も影響していると思います。

   女性は就職、結婚、出産、復職といった人生の転機から、コミュニティの変化を経験することが多いため、「新しい人間関係や生活環境」に対して、 男性よりもハードルが低いと考えられます。

   一方、男性は社会に出てからリタイアするまで家庭と職場が主な生活の場であり、他のコミュニティ経験が少ないままリタイアを迎えることから、「新しい人間関係や生活環境」に対する抵抗感があるのではないでしょうか。
 

 なるほど。

 他にもあるのではないでしょうか。

(3)  【期待度】男性は妻には介護力があり介護してもらえると期待するが、女性は夫には介護力がないと思い期待しない

(4)  【自己像】男性は介護される自分をイメージするが介護している自分はイメージしない。女性は介護する自分をイメージするが介護されている自分はイメージしない

 

 さて、(2)で「意適応力の差」に注目しました。
 
(1)  「適応力」は、リタイア直後の元気な時に新たな趣味や生きがいを探す際にも必要なものであり、老後の充実した生活を手に入れるためのカギの1つとなるでしょう。

(2)  リタイア後の幸せな暮らしのためにも、

   男性はまず新しいコミュニティに「踏み出す勇気」を持つことが大切です。

   そして企業側は、サービスや場を提供することによって勇気を後押ししてあげる必要がありそうです。
 

<出典>
iDOBATA KAIGI  調査概要(株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメント)
https://www.rad.co.jp/report_list/20180621/

2018年12月27日木曜日

(K0605) 「誰もが暮らしやすいまち」 (6) 追加(ユニバーサルマナー) <地域の再構築>

 
 このシリーズを終えたつもりだったが、関連ある記事が出たので、追加します。

 Facebook友だちの岸田 ひろ実さんが、ユニバーサルマナー検定の紹介記事を紹介しました(添付写真参照)。
 

 先に

(K0601) 「誰もが暮らしやすいまち」 (4) 類似概念 <地域の再構築>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/12/k06014.html

で、類似概念として「ユニバーサル社会」「共生社会」「インクルーシブな社会」を挙げました。カテゴリーとしては少し違うが、「ユニバーサルマナー」も加えておきたい。これは「検定」というカタチを与えています。
 
===== 引用はじめ
 ユニバーサルマナーとは、多様な方々に向き合うためのマインドとアクションのことを指す造語です。
 高齢者や障害者、ベビーカー利用者、外国人など、多様な方々を街で見かけるようになった現代。“自分とは違う誰かの視点に立ち、行動すること”は、介護や福祉などの特別な知識ではなく、誰もが身につけておきたい「こころづかい」の一つです。
 一般社団法人日本ユニバーサルマナー協会が提唱し、同協会ではユニバーサルマナーを習得するための検定「ユニバーサルマナー検定」を運営しています。
===== 引用おわり
http://www.mirairo.co.jp/ud_library/jiten/post-10356
 

 岸田 ひろ実さんは、十勝毎日新聞の記事(添付写真)を引いているが、その冒頭は、

===== 引用はじめ
 現在、日本の人口は約1億2642万人(12月1日)。高齢者は約28%、障害者は約7%、3歳未満が約2%を占め、計37%の人が社会や周囲の手助けを直接必要としている。さらに65歳以上の高齢者と暮らす世帯は全体の43・4%、児童と暮らす世帯は24・9%あり、日本社会の半数以上の人が「ユニバーサルマナー」を求める状況にある。
===== 引用おわり
https://kachimai.jp/article/index.php?no=452510
 

 基本的な数字をあげています。記事にある障害者の数の元データは、
https://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/h30hakusho/zenbun/siryo_02.html
 

 私も、ユニバーサルマナーの検定を受けたが、先に私が書いた「心配り」「声かけ」「手助け」の「お手伝い3点セット」の精神を共有していると思います。
 

 岸田ひろ実さんの講演を聞いた時(2017/06/08)の話は、Facebookに書いたが、同じ内容をBlog(これとは違う別のBlog)に書き留めてあります。

(898) 岸田ひろ実さんを囲む会・ユニバーサルマナー
http://kagayaki56.blogspot.jp/2017/06/898.html

2018年12月26日水曜日

(K0604)  理想の老後へ若い世代が提案 <介護>

 
===== 引用はじめ
 介護の仕事をより魅力的に伝えるためのプロジェクト「これからの介護・福祉の仕事を考えるデザインスクール」(*)の関東ブロックが今月、最終会合を迎えた。東京・上野公園で11チームが独自のアイデアを提案。
===== 引用おわり
(*) https://kfd-school.net/
添付図参照
 

 提案されたものは、

(1)  リハーサル中から人だかりができた提案は「人生は60歳から楽しくなるマガジン」だった。高齢者の性が主題の雑誌「LOVE(ラブ)&SEX(セックス)のある人生 Cyun(キュン)Cyun(キュン)」の創刊を目指す

(2)  街中にいすを置く提案をしたチームは、「座れるまちがつながりを作る」と題して発表。 … 「ゆっくり座れたら対話や交流も増えそう。そこら中に置こう」

(3)  特別養護老人ホームへ持ち込める床頭(しょうとう)台を試作中のチームは、名称を「ココバコ」に決定。 … 「大事な物がここにある、個々の好みを大切にしよう」

(*)床頭台(しょうとうだい)は病院の病室の患者様のベッド付近に設置されていることが多い台のことです

(4)  介護職の職場環境を変える提案もあった。「休むことも仕事 ぼっち空間」の発表

ほかに、

(5)  男性の外出機会を増やす理髪店
(6)  年配者の経験を生かした人生相談
(7)  介護の魅力を伝えるゲーム制作

-などの提案も
 

 面白そうです。
 
===== 引用はじめ
 今後、企業や自治体と提案の実現に取り組み、成果は来年3月22~25日、東京都千代田区で開かれるプロジェクトの集大成イベント「老い展」で発表する。
===== 引用おわり
 


<出典>
 理想の老後へ若い世代が提案
【介護と福祉のこれから】 産経新聞(2018/12/14)
 
デザインスクール 理想の老後へ若い世代が提案 高齢者雑誌、職場環境の改善…
https://www.sankei.com/life/news/181214/lif1812140015-n1.html


2018年12月25日火曜日

(K0603) 「誰もが暮らしやすいまち」 (5) まとめ <地域の再構築>


<A> 狭義の「誰もが暮らしやすいまち」

 先ず、「誰もが暮らしやすいまち」の「誰」とは誰でしょうか。

(1)  高齢の人(足腰の弱った人、認知症の人)、子どもや子ども連れの人、妊娠中の人
(2)  外国人県民の人(日本語がわからない、日本風習に慣れていない、日本人の友人がいない等)
(3)  車いす使用の人、身体障害者補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)使用の人
(4)  目の不自由な人、耳の不自由な人、内部障害のある人(障害があると分かりにくい)、知的障害のある人、精神障害のある人

 この人たちは、「生活しにくさを抱えた人」あるいは「心配り・声かけ・手助けを必要とする人」と言えるでしょう。
 

<B> お手伝いを届ける

 先ずは、お手伝いが必要な可能性が高いこれらの方々に「お手伝い3点セット」(心配り、声かけ、手助けの3つ)を届けましょう。
 

<C> 三つの特徴

 「お手伝い3点セット」(「心配り」「声かけ」「手助け」)には三つの特徴があります。
   習慣性: それが習慣になれば、意識せずとも実行するようになる
   伝染性: 誰かがそれをしていれば、近くにいる人もするようになる
   循環性: 良い循環が起これば、どんどん良くなっていく
 

<D> 広義の「誰もが暮らしやすいまち」

 「生活しにくさを抱えた人」「心配り・声かけ・手助けを必要とする人」が暮らしやすいまちにしようとして実現したとします。すると、そのまちの住民の「誰も」が暮らしやすくなっています。「誰」が全員になります。
 

<E> まとめ

   「だれもが暮らしやすいまち」に近づけることは可能でしょう。
   それは、だれをも幸せに近づけます。
   しかし、始めなければ、何も変わりません。可能性はあっても実行しなければ実現しません。

(K0602)  オリックス・リビング社調査レポート 夫の介護をしたい妻は3割 <介護>

 
 Facebook友達の伊達 泉さんが、次の記事をシェアしました。

「夫の介護をしたい妻は3割」
https://mainichi.jp/articles/20181224/k00/00m/040/070000c?fbclid=IwAR1fmDhd2b_wujAtKXrUXptT5vSwl92Gb5mU4vesubpWUNBPQJNG-iypjhY
 
オリックス・リビング(東京)

===== 引用はじめ
 夫は伴侶を介護したいが、妻はそうでもない―。40代以上に配偶者の介護に関して聞くと、妻の介護をしたい男性は53.4%を占めたが、夫を介護したい女性は30.9%と、大きな差がある
===== 引用おわり
 

もう少し詳しく引用すると、

===== 引用はじめ
 介護に自信があるか尋ねると「ない」「あまりない」とした人は男性が84・3%、女性が87・1%。一方、配偶者の介護を「したいと思わない」と答えた人は、男性の5・2%に対し女性は15・5%だった。
===== 引用おわり
https://www.sankei.com/life/news/181224/lif1812240019-n1.html
 


 この差をどう解釈するか。

 調査の担当者は「女性は介護を現実的な問題と捉え、体格差など具体的な難しさを想定しているのではないか」と分析している。
 
 私(藤波)の解釈は

A)   妻を介護したい男性は53.4% … 高い
   見栄・建前
 調査の対象として選ばれ、見栄を張っている。「こうあるべきだ」と建前を言っている
   介護の大変さを理解していない
 介護の大変さをイメージできていない
   現実を直視していない
 現実を直接せず、頭で考えて答えている
 
B)   夫を介護したい女性は30.9% … 相対的に低い
   介護の大変さをよく知っている
 特に介護関連情報については、口コミレベルなどにより男性より圧倒的に多い
   現実的である
 「配偶者を介護したいと思わないが、現状を考えるとしなければならない」が18.7%。(男性は10.6%
   本音に近い
 本音に近いが、それでも見栄・建前もあって、本当はもっと低いのではないか
 

<データ>
オリックス・リビング Press Release
https://www.orixliving.jp/uploads/company/pdf/pressinfo_1811012.pdf