2019年12月31日火曜日

(K0975)  1人乗り自動運転ロボ(2) コミュニティーバス代替として <高齢者向け商品>

 
☆☆
ロボカー・ウオークが無人運転できるなら、レンタルのビジネスモデルを採用すれば、買物難民の問題を大幅に緩和できる可能性がある。高齢者の運転事故が続出している。免許返納しても困らないシステムを期待できる
☆☆
 
 高齢化・過疎化が進み、買物難民が問題化しています。高齢者の引き起こす自動車事故が頻発し免許返納が推奨されているが、返納すると生活を維持できなくなります。
 コミュニティーバスが一つの解決策だが、コミュニティ・バス(以下“CB”)やコミュニティ・タクシーより(以下“CT”)、ロボカー・ウオーク(以下“RW”)を使う方が有利でしょう(添付図参照)。
 
(1)  コミュニティ・バス(以下“CB”)
  乗客が乗ろうが乗るまいが、決められた時間に運行しなければならない
  BS(バス停車場)からは、自力で歩かねばならない。その歩行区間が急坂では利用できない

(2)  コミュニティ・タクシー(以下“CT”)
  他の利用者と一緒に使わないと意味がないが、そううまくはマッチングできない。手間がかかるし、うまくいかない時もある
  帰りも同じタクシーに乗るなら、待っていてもらわねばならない

(3)  ロボカー・ウオーク(以下“RW”)
  元々一人乗りだから、好きな時に、好きなところへ行ける。待ち時間も気にしなくてよい
  単車が通れる道、さらに広い歩道でも利用できるので、自宅を出てから自宅に帰るまで、場合によれば、全区域で利用できる
  個人で買うには経済負担が大きいので、レンタル方式(カー・シェア)にすればよい
 
レンタル「ロボカー・ウォーク」 … 添付図参照
 完全無人運転が可能なら、送迎にも手間がかからず、乗り捨てもできる(車が無人で拠点まで戻る)。カー・シェアリングを前提にしているので、マッチングできそうなら、合理的。
 
<出典>
1人乗り自動運転ロボ 高齢者向け公道で試乗会
産経新聞(2019/12/26)
https://www.sankei.com/photo/photojournal/news/191226/jnl1912260001-n1.html



2019年12月30日月曜日

(K0974)  1人乗り自動運転ロボ(1) どのようなものか <高齢者向け商品>

 
☆☆
安全で気軽に移動できるようにと開発された自動運転の1人乗り小型モビリティーの試乗会が25日、東京都文京区内の公道で行われた。自動車の自動運転と同じく立体地図やセンサー、カメラで状況を把握する
☆☆
 
 興味深い。どんなものでしょうか?
 
===== 引用はじめ
 自動運転車「ロボカー・ウォーク」は電動車いすのような構造だがハンドルはなく、手元には地図などを表示するタブレットのみ。最高時速6キロで歩道を走れて、自動車の自動運転と同じく立体地図やセンサー、カメラで状況を把握する。

 路上の自転車など障害物を避け、歩行者が横切ると正面に電光表示した目をウインクさせ、音声で「こんにちは」とあいさつ。曲がる際も、黄色の方向指示器を点灯させつつ「左に曲がります」と周囲に伝達する。横断歩道や赤信号で自動停車。青信号で人がいないことを数秒で確認してスムーズに渡り、約1キロを10分ほどで走った。
===== 引用おわり
 
 開発した自動運転ベンチャー「ZMP」は、次の用途を考えているようです。
 
===== 引用はじめ
 来年にも空港や商業施設などの私有地で実用化をめざす。

 用途は、空港での手荷物検査後に搭乗ゲートまでの自動走行や、観光施設やショッピングセンターでの高齢者向け移動などを想定する。公道でも走れる仕様のため、法整備が進めば公道での実用化も考える。
===== 引用おわり
 
 さらに、「コミュニティーバスのような形でのビジネス化を目指している」とも言っています。
 
<出典>
1人乗り自動運転ロボ 高齢者向け公道で試乗会
産経新聞(2019/12/26)
https://www.sankei.com/photo/photojournal/news/191226/jnl1912260001-n1.html
 
1人乗りの自動運転車を開発 「ロボカー ウォーク」
https://www.sankei.com/photo/photojournal/news/191226/jnl1912260001-n1.html

(K0973)  本人の意思を推測するには <臨死期>

 
☆☆
「延命治療はしたくない」という言葉だけでは、状況に合わせた判断はできない。①家族間でよく話し合っておく、②かかりつけ医にも関わってもらう、③ケアマネジャーから「ご飯が食べられなくなったらどうする?」
☆☆
 
 延命処置をどうするか。
 
===== 引用はじめ
 単に意思を表明するものではないと思う。目指すのは本人の意思を周囲が共有し、いざとなれば、現実との“隙間”をどう埋めるかまで幅広い。
===== 引用おわり
 
(1)  家族
 結論ではなく、考え方を家族と共有しておくことが大切。「延命治療はしたくない」という言葉だけでなく、何故そのように思うかなどを話し合っておけば、判断に困った場合も本人の意向を推測しやすい。「自分の死をどのように考えているか」とストレートに聞いても、実は本人もよく分かっていません。誰も死んだ経験がないのだから、想像で言っているだけです。簡単に言葉で言い表せるものでないでしょう。
 
(2)  かかりつけ医
 信頼するかかりつけ医などが、家族と病院の間を橋渡しできるとよいでしょう。家族間の煮詰まった関係ではなく少し離れて、とはいってもこれまでの事情も知っているし、当人とも会話を重ねているし、医学的な知識もあります。
===== 引用はじめ
 人生会議が普及する頃には、かかりつけ医が、健康管理やワクチン接種と同様に、当人の意向も理解していて、死に際にも関わってくれたらいいと思う。
===== 引用おわり
 
(3)  ケアマネジャー
 「延命治療は?」と硬い言葉で聞かれても、答えにくいでしょう。人の心はもっと柔らかいものです。生活の延長で聞けば、素直な気持ちを言いやすいかもしれません。
===== 引用はじめ
 介護保険のケアマネジャーが、要介護の高齢者らに「ご飯が食べられなくなったらどうする?」と、生活の延長で意思を尋ねる地域もある。
===== 引用おわり
 
<出典>
佐藤好美、延命と救命のあいだで



【一筆多論】 産経新聞(2019/12/17)
https://www.sankei.com/column/news/191217/clm1912170004-n1.html
 
添付図は、
https://blogos.com/article/200201/
 
<関連投稿(同じ出典から)>
(K0971)  本人の意思を推測する <臨死期>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/12/k0971.html

2019年12月29日日曜日

(K0972)  第45回産経市民の社会福祉賞 <地域の再構築>

 
☆☆
「地縁型」「志縁(テーマ)型」と分けて考えるのは役立つが、やっていることは一つ。頭の中で分類している。大枠(例:高齢者福祉)を決めれば活動が決まるのではなく、活動していく中で具体的な方向が見えてくる
☆☆
 
 産経市民の社会福祉賞の趣旨
 一般市民が目立つことなく地道に続けている「善意の活動」を顕彰し、その意義を社会に訴え、善意の輪を広げる契機とすることによって福祉社会の実現に寄与することを目的とする。
 
 活動報告会コーディネーターの新崎国広 大阪教育大学教授の発言より
===== 引用はじめ
 地域福祉活動は地域を縁とする「地縁型」と高齢者や障害者など特定の人たちへの支援の志を縁とする「志縁(テーマ)型」に大きく分けられます。

 地域の中に共感者やボランティアの担い手を育てる「学びの舎」の活動もされているところが素晴らしいですね。
===== 引用おわり
 
 意活生き今川協議会今川ボランティア部 森下征太郎会長の発言より
===== 引用はじめ
 一人暮らしの高齢者宅を訪問する活動の中で「友人が減って年賀状がこない」という声を聞き、暑中見舞いや年賀状を送る活動を開始。
 また、配給サービスを行い、利用者に誕生日のお祝いの言葉を伝えたところ。涙を流して喜ばれたことから誕生会を開催
===== 引用おわり
 
<出典>
地域つなぐ活動に光
産経新聞(2019/12/16)
 
45回産経市民の社会福祉賞受賞者の皆様
http://sankei-fukusi.or.jp/PublicService/PubServAwardWinner.php?12

2019年12月27日金曜日

(K0971)  本人の意思を推測する <臨死期>

 
☆☆
リビング・ウイル(*)を書けばよいというものではない。状況による。当人が選べる状況になければ、周囲が本人の意思と治療の可能性を踏まえ、本人ならどうしただろうと考えて、最も選びそうな道を選ぶしかない
☆☆
(*) リビング・ウィル(英語: living will)とは、生前の意思という意味の英語の音訳。 生前に行われる尊厳死に対してであれば「尊厳死の権利を主張して、延命治療の打ち切りを希望する」などといった意思表示のこと。 またそれを記録した「遺言書」などのこと。<Wikipedia
 
===== 引用はじめ

 長くない命なら、人工呼吸器などにつながれて生きるのは嫌だ、と考える人は多い。現代の医学で治療法がなく、死期が迫っている場合には、治療しない選択は受け入れられやすい。
===== 引用おわり
 
 これが最近の風潮だが、これで「一件落着」とはいきません。。
 
===== 引用はじめ
 一方、治療が効くかもしれないときもある。医療者も確信はない。当人が選べる状況になければ、周囲が本人の意思と治療の可能性を踏まえ、本人ならどうしただろうと考えて、最も選びそうな道を選ぶしかない。本人が、あらゆる事態を想定して準備しておくことはできないからだ。
===== 引用おわり
 
 こんな記事もありました。
 
===== 引用はじめ
 国は財政がひっ迫するなか、高齢者を病院から自宅へと移す医療制度改革を推進。高齢者は在宅医などのケアのもと、自宅で最期を迎えることを想定していた。ところが、家族が命の終わりかどうかの判断がつかず、救急車を呼ぶケースが続出。その結果、病院で延命医療を受ける高齢者が増えているのだ。
===== 引用おわり
 
 「家族が命の終わりかどうかの判断がつかない」限り、「延命治療しません」とは言えません。救命治療に行かざるを得ず、そうすると、そのまま延命治療になってしまいます。
 
<出典>
佐藤好美、延命と救命のあいだで
【一筆多論】 産経新聞(2019/12/17)
https://www.sankei.com/column/news/191217/clm1912170004-n1.html
 
人生100年時代を生きる  命の終わりと向き合うとき
https://www.nhk.or.jp/special/plus/articles/20181204/index_b.html
 
<関連投稿(同じ出典から)>
(K0969)  延命と救命のあいだで(単純ではない) <臨死期>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/12/k0969.html


2019年12月26日木曜日

(K0970)  MoCA(日本語版モントリオール認知度評価) <認知症>

 
☆☆
認知症のスクリーニングとしては、「MMSE-J精神状態短時間検査」や「長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)」が有名だが、「MoCA(日本語版モントリオール認知度評価)」も良さそう。自分で検査可
☆☆
 
===== 引用はじめ
 MoCAは軽度認知機能低下のスクリーニングツールであり,多領域の認知機能(注意機能,集中力,実行機能,記憶,言語,視空間認知,概念的思考,計算,見当識)について,約 10 分という短い時間で評価することができる。
===== 引用おわり
 
 項目としては、
1. Trail Making
2. 視空間認知機能(立方体)
3. 視空間認知機能(時計描画)
4. 命名
5. 記憶
6. 注意 順唱
7. 復唱
8. 語想起
9. 抽象的思考
10. 遅延再生
 
 検査シートと検査方法は以下から参照できるので、自分たちで検査することができます。合計で 30 点満点であり,日本語版では 26 点以上が健常範囲と考えられます。
 
MoCAMontreal Cognitive Assessment) 10分)
【検査はこちらから参照可能】
https://www.mocatest.org/wp-content/uploads/2015/tests-instructions/MoCA-Test-Japanese_2010.pdf
【検査方法はこちらから参照可能】
https://www.mocatest.org/wp-content/uploads/2015/tests-instructions/MoCA-Instructions-Japanese_2010.pdf
 
<出典>
西野仁雄、「認知症を予防して百歳時代を生きる~高齢者の主張と責任について~」、NPO法人新現役ネット、総合生涯学習センター(大阪市北区)、2019/12/17

2019年12月25日水曜日

(K0969)  延命と救命のあいだで(単純ではない) <臨死期>

 
☆☆
「延命治療はしたくない」と言えば実現されるものではない。手をほどこして元気な状態になれるなら、救命治療をすべきだ。この先どうなるか、専門の医者でも判断できないことがある。誰が悪いということはない
☆☆
 
===== 引用はじめ
 元気だった母親が急変し、救急車で病院に運び込まれたのは年始早々だった。よく分からぬままに人工呼吸器がつき、中心静脈栄養が入り、さらに透析が始まる。その過程で原因は血液がんだと分かった。
 母親は常々、「延命治療はしたくない」と言っていた。だから、女性は病院側に「延命治療はやめてほしい」と訴えた。だが、返ってきたのは、「これは延命治療ではなく救命治療だから、もう少し様子を見たい」という言葉だった。
 結局、母親はチューブにつながれて亡くなった。浮腫も生じた最期は、さぞ不本意だったろうと、女性は思いやる。
 医療者側の思いは推測するしかない。ただ、血液がんは、抗がん剤が効けば治る病気だ。母親は抗がん剤に行き着く前に力尽きたが、年齢は60代と若かった。現場の医療職は、治療の可能性を諦めきれなかったのではないか。
===== 引用おわり
 
 どう考えたら、よいのだろうか。
 
===== 引用はじめ
 どちらが正しいというものではない。女性の気持ちにも、医療者の気持ちにも理がある。
 もしも、当の母親が意思を示せたら、可能性にかけただろうか。それとも、すっぱり諦めただろうか。
===== 引用おわり
 
 「これが正解」というものは、ない。正解の無いまま、決断しなければいけない。その時目いっぱい考えて、えいや!と決め、後は後悔しないことにするしかないだろう。そう決めれば後悔しないで済む、というものでもないだろうが。
 
<出典>
佐藤好美、延命と救命のあいだで
【一筆多論】 産経新聞(2019/12/17)
https://www.sankei.com/column/news/191217/clm1912170004-n1.html
 
添付図は、以下より
https://ama-kaigonomori.com/events/20180903-01/

2019年12月24日火曜日

(K0968)  認知症予防実践プログラム(ADAP) <認知症>

 
☆☆
月に2回出かけて、120分のエクササイズ。計10回。これだけ参加すれば、体も脳も健康になりそうだ。手、足、口を、繰り返し、楽しく働かせ、脳を活性化して、認知症予防に取り組む。効果の確認も行う
☆☆
 
===== 引用はじめ
 普段から手、足、口をよく使えば、脳は活性化され、認知症の予防につながります。
 抗認知症アクションプログラム(Anti-Dementia Action Program, ADAP)では手、足、口を、繰り返し、楽しく働かせ、脳を活性化して、認知症予防に取り組みます。
 効果的な運動方法や生活習慣を1回あたり120分、全10回の実践コースで体験します。
===== 引用おわり
 
 認知症になりたくなかったら、ともかく、「手、足、口」らしい。ただ、そう言われただけでは、何もできません。
 
10回のテーマは、以下の通り
===== 引用はじめ
(1)  運動能力と認知機能の評価
(2)  認知症への取り組み・お手玉
(3)  食が第一
(4)  歌おう
(5)  英語を話そう
(6)  ストレッチ
(7)  ヨガ
(8)  切り絵
(9)  音読・書字
(10)運動能力と認知機能の評価
===== 引用おわり
 
 盛りだくさんの内容。1回120分もたせる内容を作るのは、さぞ大変だっただろう。
 
<出典>
NPO法人 健康な脳づくり
http://kennou.org/
 
西野仁雄、「認知症を予防して百歳時代を生きる~高齢者の主張と責任について~」、NPO法人新現役ネット、総合生涯学習センター(大阪市北区)、2019/12/17

2019年12月23日月曜日

(K0967)  高齢者住まいアドバイザー検定 <高齢期の住まい>

 
☆☆
検定を受けるには、二つの意味がある。仕事のため、知識を増やすため。私は、いつも後者の目的で受けてきた。試験同日実施で9,000円の直前対策講座がある。試験問題を教えてもらえないなら、受ける人はいない
☆☆
 
第7回高齢者住まいアドバイザー検定の受け付け開始
===== 引用はじめ
 職業技能振興会と高齢者住まいアドバイザー協会は、第7回高齢者住まいアドバイザー検定(後援・産経新聞社、フジサンケイビジネスアイ)の申し込み受け付けを開始した。超高齢化社会を迎えた日本で期待される、高齢者の住まい選びから介護保険などの社会保障、ライフプランまで、本人と家族を的確にサポートできる人材の育成を目的としている。
 検定当日には直前対策講座(有料)も実施し受験者の合格をサポートする。

 【試験日時】令和2年5月23日(土)午後2~3時

 *直前対策講座同日午前10~午後1時

 【会場】東京・大阪
 *会場詳細は申込者へ送付

 【受験料】8000円(税込み)、学生6000円(税込み)
 *直前対策講座9000円(税込み)
===== 引用おわり
 
 私は、受けません。
 
<出典>
産経新聞(2019/12/23)
https://www.sankei.com/economy/news/191216/ecn1912160021-n1.html
 
高齢者住まいアドバイザー検定
http://ksa-kentei.com/

2019年12月22日日曜日

(K0966) 「食事バランスガイド」 <体の健康>

 
☆☆
「主食」「副菜」「主菜」「牛乳・乳製品」「果物」の5つのグループをまんべんなく、コマの形になるように(上の方にあるグループほどしっかり)食べると、バランスがとれる食事になることがわかる
☆☆
 
===== 引用はじめ
 1日に、「何を」、「どれだけ」食べたらよいかを考える際の参考にしていただけるよう、食事の望ましい組み合わせとおおよその量をイラストでわかりやすく示したものです。
 健康で豊かな食生活の実現を目的に策定された「食生活指針」(平成123月)を具体的に行動に結びつけるものとして、平成176月に厚生労働省と農林水産省が決定しました。
 この「食事バランスガイド」は、健康な方々の健康づくりを目的に作られたものです。糖尿病、高血圧などで医師または管理栄養士から食事指導を受けている方は、その指導に従ってください。
===== 引用おわり
農林水産省 「食事バランスガイド」について
https://www.maff.go.jp/j/balance_guide/
 
 「食と体」チェックシート シニア世代編は2枚目。
A~Eの解説は、
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/minna_navi/check/chart5.html
 
<出典>
西野仁雄、「認知症を予防して百歳時代を生きる~高齢者の主張と責任について~」、NPO法人新現役ネット、総合生涯学習センター(大阪市北区)、2019/12/17


2019年12月21日土曜日

(K0965)  個人Blog 12月中旬リスト <サイト紹介>

 
● 個人Blog 12月中旬リスト
 
(1814)  もう無理だと決めた瞬間に

http://kagayaki56.blogspot.com/2019/12/1814.html

(1815)  ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』(3-1) / 100de名著
http://kagayaki56.blogspot.com/2019/12/1815-3-1100de.html

(1816)  アリババ創業者の馬氏、孫正義氏と対談
http://kagayaki56.blogspot.com/2019/12/1816.html

(1817)  ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』(3-2) / 100de
http://kagayaki56.blogspot.com/2019/12/1817-3-2100de.html

(1818)  Facebook友達の棚卸(私事)
http://kagayaki56.blogspot.com/2019/12/1818-facebook.html

(1819) 「疲れる理由」でも受け入れる理由がある
http://kagayaki56.blogspot.com/2019/12/1819.html

(1820)  正しいりんごの食べ方
http://kagayaki56.blogspot.com/2019/12/1820.html

(1821)  創作漢字コンテスト10年(問題編)
http://kagayaki56.blogspot.com/2019/12/1821-10.html

(1822)  ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』(4-1) / 100de名著
http://kagayaki56.blogspot.com/2019/12/1822-4-1100de.html

(1823)  創作漢字コンテスト10年(解答編)
http://kagayaki56.blogspot.com/2019/12/1823-10.html
 


なお、前回の紹介は、

(K0955)  個人Blog 12月上旬リスト <サイト紹介>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/12/k0955-blog-12.html

(K0964)  多様性 / 死に方について考えたい(4) <安楽死>

 
☆☆
安楽死に関する議論はかみ合わないが、議論せねばならない。議論の結果も大切だが、議論の過程がより重要だろう。多様性があることを認識し尊重しながら、共通理解できる部分を徐々に拡大していくことが大切だろう
☆☆
 
 安楽死の議論になると、かみ合わなくなることが多いようです。かみ合わなさの要因がいくつもあるようです。「永遠にかみ合わないままだ、それでよいのだ」という認識が大切だと、私は思います。
 
  価値観の違い
 「安楽死は是か非か」は、多分に価値観が関わります。「安楽死を是認(否認)する貴方の価値観は間違っている」という発言を応酬しているのでは、何の進歩も生まれません。
 第三者の価値観ではなく、当事者(死に逝く人やその家族)の価値観を尊重すべきではないでしょうか。
 
  立場の違い
 当事者間、すなわち「死に逝く人」と「その家族」の間で違いが発生することもあります。前回取り上げました。短く再録すると「私自身は安楽死を自分の最期の選択肢に加えたいと考えている。だが、病気に苦しむ妻や子供が安楽死を希望したら、言葉を尽くして反対するに違いない」。同じ人でも、立場により異なる見解を示すことがあります。
 
  立場の違いに対する対処の違い
 「死に逝く人」と「その家族」との間で違いが発生したい場合、「その家族」の意向は無視して、「死に逝く人」本人の意志のみで決めるべきだという考え方と、そうではないという考え方があります。
 対立したままあるいは話し合いのまま書かれたリビングウイルを、本人が意思表示できなくなった時点で家族が執行停止を主張した場合、今の日本の法律では、とても難しくなります。
 
  法律に対する立場の違い
 法律で価値観まで縛って良いのかという議論がありますが、先ず、「殺人を犯してはならない」までは共通理解があるとします。「でも、安楽死なら例外として認めてよい」という法律を作るか作らないかという議論になった場合、いずれの立場に立っても、ある価値観に立脚しての発言になり、「法律で価値観を縛らない」ことは不可能でしょう。
 
  レベルの違い
===== 引用はじめ
 人生100年時代-。こんな時代だからこそ、死に方について、個人、家族、学校、国家レベルで真剣に考え始めるべきだろう。
===== 引用おわり
 国家レベルで考えるとはどういうことでしょうか。例えば、
===== 引用はじめ
 2002年に世界初の安楽死法を制定したオランダが、「死なせてよい生命」の範囲をめぐって揺れている。安楽死の広がりで、認知症の高齢者や精神障害者、「人生はもう無意味」と考える人まで死の権利を主張するようになり、国内で「行き過ぎ」という懸念も高まる
===== 引用おわり
 『安楽死のできる国』(新潮新書)の著者、三井美奈

 安楽死に関わる決定は、当事者や家族だけではなく、様々な人に影響をおよぼすので、個人の信条の問題という枠に留まることはできません。
 
 
 議論してもこれという結論が出るわけではないけれど、だからといって、議論しなくてもよいとは言えないでしょう。
 
 このシリーズ、終わり。

<出典>
人生100年時代の「死に方」
【モンテーニュとの対話 「随想録」を読みながら】(62)産経新聞(2019/11/08)
https://www.sankei.com/premium/news/191110/prm1911100007-n1.html
 
添付図の出典
https://www.m3.com/open/clinical/news/article/697103/
 
<関連投稿>
(K0962)  死は個人だけのものでない / 死に方について考えたい(3) <安楽死>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/12/k0962-3.html


2019年12月20日金曜日

(K0963)  神経細胞の活性化 <認知症>

 
☆☆
脳生理学のスペシャリスト西野仁雄先生の講演。テーマは、「認知症を予防して百歳時代を生きる~高齢者の主張と責任について~」。脳生理学の分野から見た、健康な老い方についてのお話(2019/12/17)
☆☆

 一つ目の絵は、イメージとしてすごく分かりやすいと思いました。神経細胞が活性化すると右に、不活性化すると左に移行する。行ったり来たりする。右に行きたい!
 では、どうすればよいか。
 
 脳の働きを活発にする3つの方法
1.   食 … バランス良い食事、よく噛む、腹八分目
2.   運動 … 手、足、口をよく使う
3.   人の輪の中に入る … おしゃべり、歌、笑
 
 さらにより強く脳を活性化するには(認知症にならないためには)
4.   好奇心・向上心 … 興味、関心、目的
5.   感動するこころ・有り難うと感謝するこころ
6.   よく眠る
 
 これも、わりやすい


 六つの中で、私で最も危なそうなのは、「よく眠る」です。
  夜間に重要なのは、良くぐっすり眠ること(6~8時間)
  1時間の昼寝
 これが、全然できていない
 
 よく眠ると脳では、
  記憶が再構成される
  神経成長因子や栄養因子が再生される
  老廃物(アミロイドβ)が洗い出される
   アミロイドβは、アルツハイマー病患者の脳に見られるアミロイド斑の主成分
 睡眠時間の短い私は、どうなってしまうのでしょうか???

<出典>


西野仁雄、「認知症を予防して百歳時代を生きる~高齢者の主張と責任について~」、NPO法人新現役ネット、総合生涯学習センター(大阪市北区)、2019/12/17


2019年12月18日水曜日

(K0962)  死は個人だけのものでない / 死に方について考えたい(3) <安楽死>

 
☆☆
アンケートによれば、「大切な人の死が怖い」が「自分の死が怖い」の10倍以上ある。死は、本人のみならず家族にとって深刻。個人主義の徹底している欧米と、家族が重要な意味をもつ日本では、自ずと考え方が違う
☆☆
 
 私(=藤波)は、エンディングノートを未だ書いていないし、当分、書く気はありません。その理由は、
   死を間近に感じない今、まさに死なんとするときの考えを想像できない、だから決められない
   私の死は、私だけのものでなく、家族のものでもある。だから、決められない
 
===== 引用はじめ
 私自身は安楽死を自分の最期の選択肢に加えたいと考えている。だが、病気に苦しむ妻や子供が安楽死を希望したら、「人間の気分は絶えず変化するもの。明日快晴だったら、気分が変わるかもしれない。それに新薬や新技術の登場できっと痛みは軽減できるはず」などと、言葉を尽くして反対するに違いない。
===== 引用おわり
 
 自分の死と家族の死は違います。家族にとっても、同じこと。
 
 意思表示できなくなったときの、延命治療をどうするかが、いつも問われます。もし私が「延命処理はしないで欲しい」と書き残し、それが実行されるとなって、家族は本当に納得できるて゜しょうか。少しでも長く生きていて欲しいと思うのは自然ではないでしょうか。それを無理やり無視していいものでしょうか。
 
 私が死んだら、私は終わります。しかし、私が死んでも、家族は生き残ります。その家族が苦しむような選択を、私が勝手に決めてしまってよいのでしょうか。
 
<出典>

人生100年時代の「死に方」
【モンテーニュとの対話 「随想録」を読みながら】(62)産経新聞(2019/11/08)
https://www.sankei.com/premium/news/191110/prm1911100007-n1.html
 
<関連投稿>
(K0960)  モンテーニュはかく語りき / 死に方について考えたい(2) <安楽死>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/12/k0960-2.html
 
添付は、
https://globe.asahi.com/article/11529805
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi/report/rp1407e.pdf