2020年12月31日木曜日

(K1341)  閲覧の多かった投稿、閲覧者の多かった国(1) <サイト紹介>

       閲覧の多かった投稿

 

(1)  2019/12/26 (K0970)  MoCA(日本語版モントリオール認知度評価) <認知症>」

  http://kagayakiken.blogspot.com/2019/12/k0970.html

 

(2)  2018/2/21 (K0296)  身元確認サービス(徘徊・災害などに対応) <認知症>」

  http://kagayakiken.blogspot.jp/2018/02/k0296.html

 

(3)  2018/9/26 (K0513)  10月1日は「生涯現役の日」 <高齢期の仕事>」

  http://kagayakiken.blogspot.com/2018/09/k0513.html

 

(4)  2020/3/9 (K1043) 「太陽生命少子高齢社会研究所」(太陽生命保険) <少子高齢化>」

  http://kagayakiken.blogspot.com/2020/03/k1043.html

 

(5)  2020/5/27 (K1123)  どこまで家でみるか / 高見国生さんからのメッセージ(2) <認知症>」

  http://kagayakiken.blogspot.com/2020/05/2-3-1-2-1-2-3-39-20200522-httpshc.html

 

(6)  2018/7/6 (K0432) 「ホスピス・緩和ケアに関する意識調査2018年」 <臨死期>」

  http://kagayakiken.blogspot.com/2018/07/k04322018.html

 

(7)  2020/6/18 (K1145)  認知症団体が動画公開 <認知症>」

  http://kagayakiken.blogspot.com/2020/06/k1145.html

 

(8)  2020/8/11 (K1198) 「カリフォルニアから来た娘症候群」 / 「事前指示書」提示されて(2) <リビング・ウィル>」

  http://kagayakiken.blogspot.com/2020/08/k11982.html

 

(9)  2020/1/30 (K1003)  人間の安全保障指数 / 人とのつながりに課題 <地域の再構築><高齢期の仕事>」

  http://kagayakiken.blogspot.com/2020/01/k1003.html

 

(10)2020/6/28 (K1155)  血液検査による認知症診断:実用化を加速 <認知症>」

  http://kagayakiken.blogspot.com/2020/06/k1155.html

 

(注1)    最近12カ月で少なくとも一度は閲覧されたもののうち、累積閲覧数の多いもの。多い順

(注2)    認知症に関連するものがよく読まれた。(1)(2)(5)(7)(10)

 

      閲覧者の多かった国

 

(1)  アメリカ    52.9%

(2)  日本        27.0%

(3)  ドイツ      6.2%

(4)  フランス    4.2%

(5)  ポルトガル  3.9%

(6)  アゼルバイジャン    2.2%

(7)  その他      0.9%

(8)  ロシア      0.6%

(9)  カナダ      0.4%

(10)アラブ首長国連邦    0.4%

 


 これを添付図に示します。

2020年12月30日水曜日

(K1340) (詐欺被害)あの人が勧める商品なら買いたい(2) / 認知症の人の不可解な行動(54) <認知症>

 ☆☆

家族はしかたがないと泣き寝人りせず、消費者生活センターに相談をしましょう。同時に、認知症の人の寂しい気持ちを理解し、成年後見制度など、認知症の人の生活を見守る方法を検討します。任意後見制度もあります

☆☆

 

(詐欺被害)あの人が勧める商品なら買いたい(2) ~ どうすればよいか

 

  法的な対策を取る

 詐欺にあわないためには、法的な対策を取る必要があります。それが「成年後見制度」です。ほかにも警察や地域と運携して、犯罪に巻きこまれないように見守りましょう。

 

 具体的には、

 

  対策:成年後見制度を利用する

 本人に代わりに、法的手続きを行う「後見人」をみつける制度

 

  対応:消費者生活センターや警察に相談

 被害にあった場合は、警察や消費者生活センターに相談する。返品可能な場合もある。

 

  心理:

 寂しい気持ちを理解する

 

 

<出典>

杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」

 

添付図は、

【まだ間に合う】認知症高齢者を狙った詐欺の手口とその対応策

https://law-oto.com/fraud-targeting-elderly-people/



2020年12月29日火曜日

(K1339)  高齢者運転相談ダイヤルに1万2千件 <高齢期の安全・安心>

 ☆☆

高齢ドライバーによる交通事故などを防ぐため設けた専用ダイヤル「#8080(ハレバレ)」。同庁幹部は「本人だけでなく、不安を感じている周囲の人も気軽に活用してもらいたい」。家族からの相談が50・6%

☆☆

 

 

 警察庁は24日、高齢ドライバーによる交通事故などを防ぐため設けた専用ダイヤル「#8080(ハレバレ)」で、運用開始の昨年11月22日~今年11月末、1万2851件の相談を受理したと発表した。同庁幹部は「本人だけでなく、不安を感じている周囲の人も気軽に活用してもらいたい」と話している。

 

 警察庁によると、75歳以上を対象とした相談は2483件(19・3%)。

 そのうち家族からの相談が1256件(50・6%)を占め、本人が1055件(42・5%)、医療関係者が86件(3・5%)と続いた。

 2483件の相談内容は病気関連が多く、認知症が634件(25・5%)、脳卒中が305件(12・3%)。運転免許証の自主返納については562件(22・6%)だった。

 

 これまでも電話相談窓口はあったが、番号は都道府県警ごとに 異なっていた。

 全国統一の専用ダイヤル「#8080」は、運転に不安を感じる高齢ドライバーからの電話相談に応じる。固定、携帯、IP電話のいずれからも利用可能。「#8080」にかけると相談者がいる地域を管轄する都道府県警の窓口に通話が自動でつながる仕組みだ。

 詳しくは、

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52424990R21C19A1CR0000

 

<出典>

高齢者運転相談ダイヤルに1万2千件

産経新聞(2020/12/25 )

https://www.sankei.com/affairs/news/201224/afr2012240024-n1.html



(K1338) (詐欺被害)あの人が勧める商品なら買いたい(1) / 認知症の人の不可解な行動(53) <認知症>

 ☆☆

残念なことに、高齢者や認知症の人を狙った詐欺が絶えません。認知症の人は「騙された」という認識がないため、発覚が遅れることもあります。多額の負債を抱える。老後の資金を失う。不要なものが家にあふれる

☆☆

 

(詐欺被害)あの人が勧める商品なら買いたい(1) ~ どういうことがよく起こるのか

 

● 高額な商品を大量購入

 判断力が低下すると、勧められるままに商品を買ったり、振り込め詐欺にあったりすることがあります。手回は年々巧妙になっており、注意が必要です。

 

<本人の気持ち>

「優しい人に勧めてもらったの」

 一人暮らしで話し相手がいないため、親身に話を聞いてくれるセールスマンと話すのが楽しみに。「何度も来てもらって、親切な人がせっかく勧めてくれるのだから」と、高額商品を買ってしまいました。

 

 

<出典>

杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」



2020年12月27日日曜日

(K1337)  帰省自粛で特殊詐欺被害懸念 <高齢期の安全・安心>

 ☆☆

特殊詐欺被害が懸念されている。「今年はコロナで帰省自粛とも言われているので、年末年始も注意してくださいね」。大阪府警の担当者らは、大阪市内で高齢者らに啓発チラシを配り、特殊詐欺への警戒を呼び掛けた

☆☆

 

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け各地で帰省自粛が促される中、家族と年の瀬を過ごせない高齢者の特殊詐欺被害が懸念されている。 … 自粛によって高齢者を見守る家族の目が行き届かず、その隙を詐欺グループに狙われる可能性がある。

 

 実際、今年のゴールデンウイーク(GW)の大型連休中には、帰省自粛で被害の発覚が遅れたケースも。府警によると、大阪府内の1人暮らしの80代無職女性が4月下旬、詐欺グループに現金1千万円をだましとられる事件があり、ふだんは頻繁に女性宅を訪れていた息子は緊急事態宣言の発令を受けてGW中の帰省を自粛していたという。宣言解除後の6月中旬に息子が帰省し、ようやく被害に気づいた。

 

 「帰省しなくても電話やオンライン通話を使って家族間で連絡を取り合い、特殊詐欺について話し合うなどして被害の未然防止につなげてほしい」

 

<出典>

帰省自粛で特殊詐欺被害懸念 「家族と連絡取り合って」

産経新聞(2020/12/07)

https://www.sankei.com/west/news/201221/wst2012210010-n1.html



(K1336)  日本での議論 / コロナ禍「命の選別」直面(2) <臨死期>

 ☆☆

命・医療倫理研究会有志による「COVID-19の感染爆発時における人工呼吸器の配分を判断するプロセスについての提言」への批判が多い。ある意味、正しいが、問題もある。「苦渋の選択」を避けてはいけない

☆☆

 

 「命の選別」はいけない、という気持ちはわかるが、「命の選別」を避けられない状況は差し迫っている。人工呼吸器の数よりそれを必要とする人の数が多ければ、選別せざるを得ない。「早い者順」もまた、選別基準である。それが適切だとは、私は思わない。

 

===== 引用はじめ

 日本でも330日に生命・医療倫理研究会有志による「COVID-19の感染爆発時における人工呼吸器の配分を判断するプロセスについての提言」が公表され、41日の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議記者会見で紹介されたが、すぐに障がい者団体などから厳しい批判が寄せられた。

===== 引用おわり

https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/topic/3352

 

===== 引用はじめ

 「トリアージありきの議論は危険です。受け入れていることになりかねません。トリアージは、本当に最後の最後の手段です。私が気になるのは、いくつもの機関が早々にガイドラインを出してきたことです。ガイドラインは、障害者を切り捨てる口実を与えているようなものです。障害者への偏見は今もあります。偏見をもとに、命を選ぶ判断がなされかねないのです。」

 では、「トリアージ」とは何か。この言葉は、フランス語の「trier(選別する、選り分ける)」に由来する。医療に関わってこの語が用いられたのは、ナポレオン戦争のときからだ。戦地では、傷病者をどの順番で輸送し治療するかの順位づけをせざるをえない。その後、「トリアージ」は範囲を広げ、現在では救急医療や災害救援において通常用いられる概念となっている。

===== 引用おわり

引用、同上

 

 竹下啓教授(医療倫理)は説明する。

===== 引用はじめ

 提言をまとめた一人、東海大医学部の竹下啓教授(医療倫理)は「人々の命を最大に救えるように人工吸器を配分することが正しいのでは、というのが根底にある」と説明する。

===== 引用おわり

 

 それに対して、石蔵文信氏は批判的だ

===== 引用はじめ

 この提言に対し、大阪大 人間科学研究科 招へい教授で循環器系専門医の石蔵文信氏は「助かる人、助からない人はだれが決めるのか」と批判的だ。

 石蔵氏は「集中治療を譲る意志カード(譲カード)」を作ったことで知られる。カードには「新型コロナウイルス感染症で人工呼吸器や人工肺などの高度治療を受けているときに機器が不足した場合には、私は若い人に高度医療を譲ります」と書かれている。

 ただ、こちらの取り組みには「高齢者に同調圧力をかけることになりかねない」という批判がある。

===== 引用おわり

 

 大いに議論すべきだろう。しかし、結論は早く出さねばいけないは、この議論を忌避することは、許されないだろう。

 

 このシリーズ、終わり

 

<出典>

産経新聞(2020/12/23)

https://special.sankei.com/a/life/article/20201223/0001.html

会員記事(有料)です



2020年12月26日土曜日

(K1335)  既に海外では「命の選別」が行われている / コロナ禍「命の選別」直面(1) <臨死期>

 ☆☆

コロナ禍では避けられない。「命の選別」自体には年齢と言う概念は含まれないが、高齢者が重体になる可能性が高いことを考えると、高齢者がターゲットになりやすい。現実、既に、高齢者が「狙い撃ち」にされている

☆☆

 

===== 引用はじめ

 新型コロナウイルス感染拡大の「第3波」で医療現場が逼迫(ひっぱく)している。入院患者や重症者の増加に医療体制が追いつかなければ、年末年始の医療崩壊も現実味を帯びる。 … 感染者の命をどう扱うかという「命の選別」をめぐる重い問題が今改めて、医療現場に突きつけられている。

===== 引用おわり

 

 この「命の選別」自体には年齢と言う概念は含まれないが、高齢者が重体になる可能性が高いことを考えると、高齢者がターゲットになりやすい。

 現実に、既に、高齢者が「狙い撃ち」にされている。

 

===== 引用はじめ

 新型コロナ感染症では医療崩壊の危機が度々、報じられている。実際、中国の武漢でも、米国やイタリアなどでも重症者用のベッドが足りなくなり、見放され、見捨てられて死んでいかざるをえない人が多数出てしまった。

 スウェーデンはその典型で、ふだんから集中治療室に空床がない場合、八〇歳以上の人や基礎疾患のない人は集中治療室の適用外という判断が早期に下される。ところが、新型コロナ感染症では、たとえ空床があっても集中治療室の適用外と判断するのが常態化した。これが裏目に出て、高齢者施設ではPCR検査が控えられた時期もあり、たくさんの高齢者が亡くなった。

 高齢者の治療を控えるという選択はオランダでも取られた。ここでは七〇歳が区切り目だという。

===== 引用おわり

「コロナ禍での医療資源配分をめぐる問い―人工呼吸器の配分とトリアージ―」

https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/topic/3352

 

===== 引用はじめ

 イタリアのコロナウイルス“爆心地”ロンバルディア州のベルガモの病院の医師は、「わが国では、70歳以上で新型肺炎が重症化した場合、2人にひとりが亡くなっている状況です。彼らに人工呼吸器を着けさせなかったらどうなるか。(中略)ただ、どうすることもできない。人工呼吸器の数が足りない以上、若く、助かる見込みの高い患者を優先して治療しなければなりません」(週刊現代44号)といっている。

 ミラノ在住のヴィズマーラ恵子も、「地元の新聞では、一部の病院で、『70歳以上の患者さんに対しては、大量のモルヒネを投与して安らかに逝っていただく』措置を取っているという内容が報じられています」(同)と話している。

===== 引用おわり

「日本でも「60歳以上のコロナ患者」は人工呼吸器を諦めるべきか」

https://president.jp/articles/-/34420?page=2

 

 続く

 

<出典>

産経新聞(2020/12/23)

https://special.sankei.com/a/life/article/20201223/0001.html

  会員記事(有料)です



2020年12月25日金曜日

(K1334)  治療 / 高齢者の鬱病(3) <心の健康>

☆☆

患者の治療では、置かれた環境を改善する働き掛けと、症状を緩和する薬剤の処方が治療の基本になる。「『持病の薬をきちんと飲んでいるのに体調が悪くなった』など心当たりがあれば、かかりつけ医に相談してほしい

☆☆

 

 前回からの続き。

 

 患者の治療では、置かれた環境を改善する働き掛けと、症状を緩和する薬剤の処方が治療の基本になる。孤立感を和らげるために家族や地域の見守り、デイサービスの利用などで人との関わりを増やし、周囲に患者を支えてもらう。

 

 治療薬も進歩した。以前の鬱病治療薬の多くは副作用が強く、高齢者に十分な量を処方できないことがあったが、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などの新しい薬は、比較的使いやすくなった。もちろん、SSRIにも食欲不振などの副作用はあるため、少ない量からの慎重な投与は必要だ。

 

 こうした治療を受ければ、回復が難しい認知症と違い、鬱病の症状は改善して心身の状態が元に戻る可能性がある。「治療効果を高めるためにも、本人や家族が、心身の不調に早く気付くのが大切だ」。

 

 「『持病の薬をきちんと飲んでいるのに体調が悪くなった』など心当たりがあれば、普段の状態をよく知っている かかりつけ医に相談してほしい。身体症状の検査を受けるなどしても不調の原因が見当たらなければ鬱病が疑われる。精神科に紹介してもらうのがいい」。この手順なら精神科受診時に身体の状態が分かっており、診断、治療も早められるという。

 

 このシリーズ、終わり。

 

<出典>

「高齢者の鬱病 気付いて」

産経新聞(2020/12/11)

 

添付図は、

【名医に聞く!】老人性うつの主な3つの治療法から介護職ができる対策まで徹底解説!

https://fukushi-job.jp/lab/archives/7524

(本文とは、別の内容です)



2020年12月24日木曜日

(K1333)  認知症と鬱の見分け方 / 高齢者の鬱病(2) <心の健康>

 ☆☆

物忘れに対する態度が違う。アルツハイマー病の患者は物忘れをしたこと自体を認めず、取り繕おうとする。一方、鬱病では忘れることが気になり、心配になる傾向がある。発症の経緯にも違いが見られる

☆☆

 

 前回からの続き。

 

1.   代表的な認知症であるアルツハイマー病と仮性認知症とではい次のような症状の違いがある

 一つは、物忘れに対する態度だ。認知症の診断ガイドラインによると、アルツハイマー病の患者は物忘れをしたこと自体を認めず、取り繕おうとする。一方、鬱病では忘れることが気になり、心配になる傾向がある。医師の問診に対してすぐに「分かりません」と回答を諦めてしまうのも典型的な仮性認知症の特徴だ。鬱病患者に共通する、考えるのがおっくうになる症状のためだ。

 

2.   発症の経緯にも違いが見られる

 アルツハイマー病は症状がゆっくり目につきにくい形で進むのに対し、鬱病では身近な人が亡くなったことなどによる喪失感や孤立をきっかけに、比較的短期間で悪化。ストレスなどの環境に影響を受けやすい。

 

3.   総合的に診断する

 こうした特徴に加えて、食欲不振や睡眠障害がないかなど、総合的に鬱病の診断につなげる。

 

<出典>

「高齢者の鬱病 気付いて」

産経新聞(2020/12/11)

 

添付図は、

高齢者のうつ病と認知症の違い

https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_884.html



2020年12月23日水曜日

(K1332)  心身の不調同時に / 高齢者の鬱病(1) <心の健康>

 ☆☆

鬱病患者が増えている。65歳以上の高齢者では警戒して外出を控えているだけに一層心配だ。高齢者の鬱病は認知症との判別が難しく、発見や治療が遅れがちだが、早く気付くにはどうしたら良いのか。専門家に聞いた

☆☆

 

1.   若い人の鬱病と高齢者の鬱病は違う

 「若い人の鬱病では悲哀感や無気力、考えることのおっくうさが特徴的だが、高齢者は体の不調と心の症状が合わせて表れる場合が多い」

 

2.   高齢者の鬱病の特徴

 体のあちこちが痛む、めまいや立ちくらみがある、食欲が落ちたり吐き気がしたりする、多量の汗をかく―などだ。同時に、不安やいらだちの感情が高まるなど精神的に不安定になる。「心身の症状が互いに強め合うことになる」。

 

3.   高齢者では、鬱病と認知症を見分けるのが難しい

 高齢者では持病を抱えていることも多く、症状から鬱病を見つけることは難しい。特に、認知症状と見分ることは容易ではない。鬱病なのに見かけ上、認知症のような症状が出る「仮性認知症」が知られている。

 

続く

 

<出典>

「高齢者の鬱病 気付いて」

産経新聞(2020/12/11)

 

添付図は、

「高齢者のうつ病とは?サインや症状、検査方法、治療法まとめ」

https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_320.html



2020年12月21日月曜日

(K1331)  個人Blog 12月中旬リスト <サイト紹介>

 ● 個人Blog 12月中旬リスト

 

(2179)  ブルデュー『ディスタンクシオン』(2-1) / 100de名著

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/12/2179-2-1100de.html

 

(2180)  ブルデュー『ディスタンクシオン』(2-2) / 100de名著

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/12/2180-2-2100de.html

 

(2181)  問題例と日本の成績 / TIMSS 2019 (1)

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/12/2181-timss-2019-1.html

 

(2182)  ブルデュー『ディスタンクシオン』(2-3) / 100de名著

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/12/2182-2-3100de.html

 

(2183)  問題の解答と解説 / TIMSS 2019 (2)

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/12/2183-timss-2019-2.html

 

(2184)  上司と部下、対話で企業変革 / 1オン1ミーティング

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/12/2184.html

 

(2185)  国際比較 / TIMSS 2019 (3)

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/12/2185-timss-2019-3.html

 

(2186)  ブルデュー『ディスタンクシオン』(3-1) / 100de名著

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/12/2186-3-1100de.html

 

(2187)  SOMPOホールディングス / 1オン1ミーティング

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/12/2187.html

 

(2188)  ブルデュー『ディスタンクシオン』(3-2) / 100de名著

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/12/2188-3-2100de.html

 

(2189)  価値観 /男と女の違い(23)

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/12/2189-23.html

 

 

なお、前回の紹介は、

(K1321)  個人Blog 12月上旬リスト <サイト紹介>

http://kagayakiken.blogspot.com/2020/12/k1321-blog-1.html

(K1330)  認知症保険 <認知症>

 ☆☆

認知症保険に入ると、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症のように、脳そのものに異常が生じるような「脳の器質の変化」を確認できる認知症と診断された場合に、一時金や保険金が受け取れます

☆☆

 

A.朝日生命の「認知症介護一時金保険D」

1.   概要

1.1.  40歳から75歳まで加入できます。

1.2.  一時金は50万円から500万円まで、50万円刻み。

1.3.  認知症介護一時金が100万円のプランに、75歳の女性が加入した場合、月額保険料は約3千円です。

2.   一時金の支払い

2.1.  一時金が支払われるのは、加入から2年以上が経過したのち、要介護1以上で器質性の認知症と診断された場合。

2.2.  また器質性の認知症と診断された時点でも、介護一時金の10%に当たる10万円が認知症診断一時金として受け取れます。

3.   契約者

3.1.  この保険には子供が契約者になり、親を被保険者にして加入できます。親が遠くに住んでいても、親側の同意があれば、契約者である子供が主体的に手続きを進められます。

3.2.  現時点では、契約者と被保険者を別にした状態で、ネット経由で加入できる唯一の保険です。

 

B.プラス少額短期保険の「家族のささえ」

1.   こちらも器質性の認知症に備える保険です。

2.   40歳から90歳の方が申し込め、加入後は100歳まで保障を継続できます。

3.   たとえば75歳の女性が、給付金額80万円のコースに加入した場合、初年度の月額保険料は2226円になります。

4.   すでに介護認定を受けていても、要介護2までであれば申し込みが可能です。

 

<出典>

ファイナンシャルプランナー 畠中雅子、「ネットで入れる認知症保険」

【節約家計簿】 産経新聞(2020/12/16)

https://www.sankei.com/life/news/201216/lif2012160013-n1.html




2020年12月19日土曜日

(K1329)  認知症だけど「自分らしく」 <認知症>


☆☆

若いときだってお互いさまで生きているのに、認知症と診断されたら『危ない』とか『出歩かないで』とか言われて、自分らしく過ごせなくなる。ここは決まりがないから、毎回、小さなドラマが生まれる。すごく大事

☆☆

 

前回からの続き

 

「竹林プロジェクト」

 

 仕掛けたのは、同市に住む自称「まちのおばちゃん」、松本礼子(あやこ)さんだ。認知症の人に戸外で活動する場を提供したいとスタートした。

 

 活動の発端は、松本さんが介護事業のかたわら始めた「認知症の人とともに歩む本人会議」。当事者が集まり、互いの体験を共有したり、不満を分かち合ったりして元気を取り戻す場だ。

 

 だが、室内の活動にとどまらず、戸外が好きな人には外で体を動かせる場があった方がいい、と考えた。町田市に趣旨を説明し、竹林を貸してもらった。

 

 背景には、既存の介護サービスへの疑問がある。松本さんは「若いときだってお互いさまで生きているのに、認知症と診断されたら『危ない』とか『出歩かないで』とか言われて、自分らしく過ごせなくなる。ここは決まりがないから、毎回、小さなドラマが生まれる。それがすごく大事」と訴える。

 

 当事者の一人、岡本寛治さん(79)がチェーンソー用ヘルメットを脱いで言った。「汗をかいた。でも、そのぐらいがいい。夜、ぐっすり眠れる」

 

 岡本さんは美大出の元グラフィックデザイナー。認知症があり、要介護2の認定を受けているが、「少し忘れっぽい方が、人間らしくていいでしょう」と前向きだ。「働くことは大好き。昔は小田急ハルクの仕事もしたんだよ。物づくりは優秀な方だったし、こうして働いていると元気でいられる」

 

<出典>

認知症だけど「自分らしく」 竹林プロジェクト

【ゆうゆうLife】 産経新聞(2020/12/19)

https://www.sankei.com/life/news/201218/lif2012180012-n1.html



(K1328)  東京・町田で竹林プロジェクト <認知症>

 ☆☆

参加した認知症の当事者らは、いずれも要介護の認定を受けている。だが、みんなサービスを利用しているときとは違った生き生きとした表情を見せる。この日は当事者3人を含む計約10人が伐採された竹を粉砕した

☆☆

 

 新型コロナウイルスの流行が再燃し、高齢者の体操教室や茶話会などの地域活動の実施が再び困難になっている。一方で、集いの場や外出の機会が減れば、高齢者の身体機能や認知機能の低下も心配される。工夫して活動を続けるグループを訪ねた。

 

 秋の日の午前、東京都町田市の竹林に、「HATARAKU(はたらく)認知症ネットワーク町田」のメンバーらが、集まった。

 

 週1回、認知症の当事者と、支える仲間が集まる。この日は当事者3人を含む計約10人が伐採された竹を粉砕したり、チップを地面にまいたりした。遊びに来た子供たちが安心して竹林の中を走れるように、だ。

 

 名付けて「竹林プロジェクト」。これまでも、この竹林で下草刈りをしたり、門松やベンチ、竹炭を作ったり。春にはタケノコ収穫祭も行った。参加者も事業内容もさまざま。介護保険のサービスではないから、日によってボランティアや親子連れや見学者が自由に集う。

 

 この日、参加した認知症の当事者らは、いずれも要介護の認定を受けている。だが、みんなサービスを利用しているときとは違った生き生きとした表情を見せる。

 

次回に続く。

 

<出典>

認知症だけど「自分らしく」 竹林プロジェクト

【ゆうゆうLife】 産経新聞(2020/12/19)

https://www.sankei.com/life/news/201218/lif2012180012-n1.html



2020年12月17日木曜日

(K1327)  全世代型社会保障検討会議 <少子高齢化>

 ☆☆

まず、高齢者医療の見直しです。2022年には団塊の世代が75歳以上の高齢者となり始める中で、若者と高齢者で支え合い、若い世代の負担上昇を抑えることは、待ったなしの課題。このため、75歳以上の高齢者…

☆☆

 

 政府は15日の閣議で全世代型社会保障検討会議(議長・菅義偉首相)がまとめた医療保険制度改革などを盛り込んだ最終報告を閣議決定した。75歳以上の後期高齢者の医療費窓口負担について、単身世帯で年収200万円以上は2割負担とすることが柱。令和4年度後半の施行に向け、来年の通常国会に関連法案を提出し、成立を目指す。

 

 もめていた境界線は、年収200万円と、予想通り中途半端な数字で決着した。相変わらず「足して2で割る」。全方向に配慮するのはよいが、何をしたいか、はっきりは見えない。一応は言っているが、口だけ同然。

 

資料は、

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/zensedaigata_shakaihoshou/pdf/kaikakuhosin_r021215.pdf

 

<出典>

産経新聞(2020/12/15)

https://www.sankei.com/life/news/201215/lif2012150046-n1.html




2020年12月16日水曜日

(K1326) (火の不始末)なんだか熱いような気がするけれど(2) / 認知症の人の不可解な行動(52) <認知症>

 ☆☆

火の不始末には、家族も神経質になりがち。しかし、炊事をやめさせて、本人の役割や能力を奪うのはあまりよくない。安全な機器を利用し、本人が役割を担えるよう工夫しよう。IH調理器やホットカーペットに替える

☆☆

 

(火の不始末)なんだか熱いような気がするけれど(2) ~ どうすればよいか

 

4つの対策

 

  なるべくいっしょに炊事をする

 料理中の火の消し忘れが目立つ場合は、介護者がいっしょに料理をおこなうようにする。もしくは、配膳や米とぎなど、火を使わないことだけ、担当してもらう。

 

  機器を替える

 調理器具や暖房器具は火の出ないものに替える。また、火災報知器をつけ、じゅうたんやカーテンを難燃性のものにする。そのほか、火災防止のさまざまな安全機能つきガスコンロも市販されている。

 

  火が出る器具を使えないようにする

 家族が外出するときはガスの元栓を閉め、燃えやすいものは片づけておく。ごみ箱を灰皿代わりにすることもあるので、ごみ箱に湿ったぞうきんを入れるのもよい。

 

  タバコは人目のあるとこうで

 突然禁煙を迫ると激しく抵抗し、隠れて吸うようになる。大きくわかりやすい灰皿を用意し、タバコの管理は介護者がおこなう。

 

 

<出典>

杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」

 

添付図は、

https://www.asahi.com/articles/photo/AS20160306000250.html



2020年12月15日火曜日

(K1325)  死とは、祝福である <臨死期>

 ☆☆

終わりがあるのは、残念だ。終わりがないのは、残酷だ。終わりとは、ある種の解放だ。生きている間に色々あった。楽しいこと、苦しいこと、悲しいこと、いろいろあった。その中に、取り戻せない悔いもある

☆☆

 

 「死とは、祝福である」。これは、あくまで頭の中で考えたことである。私がまさに死なんとするとき、それでも「死とは、祝福である」と言っているかは、疑問である。「死ぬのは嫌だ」とあがいているような気がする。それでも、死とは祝福なのである。

 

 大学時代に読んだギリシャ神話が私の死生観を決定づけた。正確でないと思うが、こんな話だった。

 

 ある男は、死ぬのは嫌だと思い、神様に永遠の命をくださいとお願いしたが、神様は「お前は、人間だから駄目だ」と言った。それでも、男は食い下がり、神様も根負けし、ある約束のもと、不死の命を与えた。ここで男は、重大なミスを犯していた。

 

 男は不死をもらったが、不老をもらわなかった。やがて男は老い、立てなくなり、体はミイラのようになって、体を動かせなくなった。やがて、目が見えなくなり、音も聞こえなくなった。全くの孤独である。それでも死なない。何もできないし、誰とも関われないが、それでも死なない。

 

 そこで男は、神様に殺してくれと頼んだが、神様は聞き届けてくれなかった。不治の命をもらったときの約束は、絶対に不死の希望を撤回しないということだった。

 

 それでも男は殺してくれと頼み、それでも神様は聞き届けてくれなかった。このようにして何千年という年月が流れ、ついに神様も男が可哀想になり、男の希望を聞き届けることにした。

 

 男はそれを聞き、この上ない幸せな気持ちで、死んでいった。

 

<出典>

ギリシャ神話だったと思うが、わからない