2020年11月30日月曜日

(K1310)  誰が介護するのかを考えていなかった <高齢期のすまい>

 ☆☆

「自分が将来介護されるために作った家」を作ったけれど …。「誰が見てくれるんだろう。自分と同じ苦労を嫁や娘にはさせたくない-。」「介護しやすい家はあるけど、誰が介護するのか考えていなかったのよね」

☆☆

 

 

 T子さんは40代で自分の母親としゅうとめの介護を経験。介護保険もなかった時代、孤軍奮闘、介護に明け暮れる日々が続きました。「いつになったら死んでくれるんだろうって毎日思っていました」。

 

 そんな体験から50代で自宅を改装するときには、オールバリアフリーはもちろん、キッチンや浴室、トイレなど随所に介護状態を想定した設計取り入れ、エレベーターまでつけました。「自分が将来介護されるために作った家」当時マスコミに取材され、話題を集めました。

 

 それから20年たち、夫の様子に異変が。 … アルツハイマーと診断されました。これからまた夫の介護生活が始まるかと、T子さんも律神経失調症を患ってしまいます。

 

 これで私に介護が必要になったら、誰が見てくれるんだろう。長男の嫁? 嫁いだ娘? いや、自分と同じ苦労を嫁や娘にはさせたくない-。

 

 「介護しやすい家はあるけど、誰が介護するのか考えていなかったのよね」と振り返るT子さん。1人暮らしになる前に、夫婦で有料老人ホームヘ入居しようと決意。T子さんの苦労を見てきた息子と娘も入居を承諾してくれました。

 

<出典>

米沢なな子、親の決断は子への思いやり

【終の棲家をさがして】産経新聞(2020/11/30)

 

<添付図>

介護される人もする人も快適な、これからの「終の棲家」~在宅介護対応住宅【くらしケアハイム】~

https://www.homes.co.jp/cont/press/reform/reform_00098/



2020年11月29日日曜日

(K1309)  ちょっとした動きを意識して / 座りすぎ(2) <体の健康>



☆☆

定期的に立っても座り過ぎの対策にはならない。ちょっとした動きを取り入れることが大事だ。立ち机(スタンディングデスク)の利用がお勧め。疲労軽減用のマットを敷くか敷かないかで違うのでセットで使うとよい

☆☆

 

 

1.   座りすぎると、どのような悪いことが起こるか

2.   日本人は、座って過ごす時間が長い

3.   座りすぎると、何故悪いのか

4.   運動習慣の有無と座りすぎは、別物

 

5.   定期的に立てばいいというものでもない

6.   「ちょっとした動き」で改善できる

7.   スタンディングデスクがオススメ

 

【展開】

1.   座りすぎると、どのような悪いことが起こるか

2.   日本人は、座って過ごす時間が長い

3.   座りすぎると、何故悪いのか

4.   運動習慣の有無と座りすぎは、別物

 以上は、既に書きました。

 

5.   定期的に立てばいいというものでもない

 では、ただ座る時間を短くして、定期的に立てばいいのか-というと、それだけではないという。

 食後の血糖値に関する研究で、長時間座った後に立った際、周囲を歩くなどの「ちょっとした動き」を行うと数値が改善されるものの、ただ立つだけでは改善しないとのデータがあり、「ちょっとした動きを取り入れることが大事だ」と岡氏は強調する。

 

6.   「ちょっとした動き」で改善できる

 岡氏は「座り過ぎの有害性を意識し、立ち机のみならず、テレビのリモコンを離れた場所に置くなど“ちょっとした動き”が多くなるよう工夫してほしい」と話している。

 

7.   スタンディングデスクがお勧め

 そこで岡氏が勧めるのが立ち机(スタンディングデスク)の利用。立つことで脚の筋肉を使うだけではなく、「座って過ごしていると立ち上がって動くのが面倒になるが、立っていたら次の動きが取りやすい」とし、「ちょっとした動き」を増やす効果が期待できる。

 オフィス用だけではなく、家庭で使えるサイズの立ち机も販売されており、立って使うことに特化した高さ固定のタイプ▽上下昇降することで座ったときにも使えるタイプ▽既にある机の上に載せて立ち机に変える小型のタイプ-などさまざまなものがある。

 使用の際には「疲労軽減用のマットを敷くか敷かないかでかなり違うのでセットで使うとよい」とアドバイスする。

 

<出典>

寿命縮める「座り過ぎ」 運動の“貯金”帳消し、立ち机上手に利用を

100年時代プロジェクト】 産経新聞(2020/11/23)

https://www.sankeibiz.jp/econome/news/201123/ecb2011230800001-n1.htm


2020年11月28日土曜日

(K1308)  寿命縮める / 座りすぎ(1) <体の健康>

 

☆☆

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて自宅などで過ごす時間が増える中、座って過ごす時間も長くなりがちだ。この「座り過ぎ」が高齢者らの生活習慣病のリスクを高め、ひいては寿命を縮めると指摘されている

☆☆

 

 

1.   座りすぎると、どのような悪いことが起こるか

2.   日本人は、座って過ごす時間が長い

3.   座りすぎると、何故悪いのか

4.   運動習慣の有無と座りすぎは、別物

 

5.   定期的に立てばいいというものでもない

6.   「ちょっとした動き」で改善できる

7.   スタンディングデスクがオススメ

 

【展開】

1.   座りすぎると、どのような悪いことが起こるか

 座り過ぎの危険性を指摘するのは、早稲田大スポーツ科学学術院の岡浩一朗教授。岡氏によると、オーストラリアで約22万人を対象に3年間追跡した研究では、1日のうちに座って過ごす時間が長い人ほど、がんや心臓病、脳卒中による死亡率がアップし、11時間以上の人は4時間未満の人に比べて、死亡率が4割も高かった。

 また、「データの解析から、1日8時間以上座っていると、さまざまな病気のリスクが高まる」という。

 

2.   日本人は、座って過ごす時間が長い

 日本人が1日のうち座って過ごす時間は平均7時間とも指摘し、「先進20カ国(G20)の中でも最長だ」と語る。その一因として、靴を脱いで和室などで過ごす文化の影響もあるとした。

 

3.   座りすぎると、何故悪いのか

 そのメカニズムはこうだ。座って動かないままでいるとふくらはぎや太ももの大きな筋肉が使われなくなる。すると、血中の糖や中性脂肪が血管内にとどまったままとなり、高血糖や動脈硬化で死亡するリスクがアップする。最近では、座り過ぎが認知機能に悪影響を及ぼすことも分かってきている。

 

4.   運動習慣の有無と座りすぎは、別物

 さらに、ジム通いやジョギングなどの運動習慣があったとしても、座る時間が長いほど病気のリスクが高まるとの報告もあり、「運動習慣の有無と座り過ぎは別物だと考えて、“後で運動すればカバーできる”といった考えは持たないほうがよい」とも語る。

 

 以降は、次回に書きます。

 

5.   定期的に立てばいいというものでもない

6.   「ちょっとした動き」で改善できる

7.   スタンディングデスクがオススメ

 

<出典>

寿命縮める「座り過ぎ」 運動の“貯金”帳消し、立ち机上手に利用を

100年時代プロジェクト】 産経新聞(2020/11/23)

https://www.sankeibiz.jp/econome/news/201123/ecb2011230800001-n1.htm

 

<添付図>

「座り過ぎ」が健康寿命を縮める

https://yab.yomiuri.co.jp/adv/wol/opinion/sports_150316.html



2020年11月27日金曜日

(K1307)  医療側と家族側の認識に溝 <親しい人の死>

 ☆☆

愛する人に一日でも長く生きていてほしい、そう願うのは人として当たり前の感情です。しかし、その気持ちが病状の厳しさの受け入れを難しくする、そんなことは医療現場ではよくあることです。食事後の訪間でした

☆☆

 

 食事後の訪間でした。ゴロゴロと痰の貯留音がひどく、気管内に吸引カテーテルを入れると、容易にカテーテルが入り、大量の液体が吸引されて驚きました。この鮮やかな緑の液体はさっき食べさせたというミキサー食。職員が頑張って食べさせているけれど、ご本人は十分飲み込む力がなく、気管に入ってしまっているのでした。この状態ではミキサー食でなくてもご自身の痰や唾液で窒息することが懸念されます。

 

 この状態であるのに、ご家族は「元気だ」と認識しておられると聞き、驚きました。 … 施設管理者から「ご家族は患者さんが元気になってきた、というご認識である。もっと元気になると期待されている」と聞き、医療者・介護者側とご家族との間に深く大きな溝があるのだと感じました。

 

 ご家族に病院に来ていただき、レントゲン写真や検査結果をもとに病状説明をさせていただきました。 … そして私は「今回来ていただいたのは、この互いの認識のギャップを埋めなくてはならないと思っていたからです。今申し上げた通り、今日が最期の日となっても私は驚きません。しかし、今日が最期の日となったならばご家族はだんだん元気になってきたのになぜ今日亡くなったのだと驚かれ医療や介護に不信感を抱かれることでしょう」と言いました。ご家族は深くうなずかれました。やはり、医療側とご家族との間には認識が大きく違っていたことがわかりました。

 

<出典>

医療側と家族側の認識に溝

【在宅善哉】 産経新聞(2020/11/14)

 

<添付図>

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/aspiration_pneumonia/



(K1306)  「主婦も定年」家事三昧の日々 <定年後>

 ☆☆

私にとって家事は愉しいもの、家事は面白いもの。だから、家事に勤しむ。けれど、私は、今、主婦業として家事を担いでいるわけではないですね。仕事に定年があるのだとしたら、主婦業に定年がない方が不思議!

☆☆

「主婦業に定年がない不思議。」

https://ameblo.jp/danshariblog/entry-12415072694.html

添付図は、ここから

 

 以下は、新聞の投書欄から。実に立派な方だ。私には、とても真似できない。

 

===== 引用はじめ

 年前、定年退職し、夕食時に妻からねぎらいの言葉を受けた。

 なぜか「主婦も定年や、ご苦労さまでした」と妻に言ってしまった。さらに「俺のことは気にせずに、女子会でも旅行でも好きにしたらいい」と続けた。翌日から料理をはじめ、家事に取り組むようになった。

 カレー、ナポリタンは、孫たちに「ジジのはおいしい」と評判となり、少しずつメニューも増えた。

 日常生活では、雨戸の開け閉め、洗濯物干しや取り込み、風呂掃除、ゴミ出しなどなど。担当する家事のレパートリーが広がっている。

 まだまだできることはありそうだ。最近、妻は夕方、テレビの大相撲中継を見ながら「そこや、あ―っ」と声を上げている。妻の歓声を聞きながら、「おいしい」と言ってもらえるように、カレーを煮込んでいる。

===== 引用おわり

無職 島田 哲 71  (大阪府羽曳野市)

 

<出典>

「主婦も定年」家事三昧の日々

【談話室】  産経新聞(2020/11/25)



2020年11月26日木曜日

(K1305)  (幻覚)家の中にまったく知らない人がいる(2) / 認知症の人の不可解な行動(48) <認知症>

 ☆☆

認知症の症状を悪化させる可能性がある。幻覚を感じても、本人が恐怖を感じたり混乱や不安に陥ったりしなければ、問題はない。周囲の人は、幻覚を否定も肯定もせずに軽く受け流し、本人がおちつく方法を探ろう

☆☆

 

(幻覚)家の中にまったく知らない人がいる(2) ~ どうすればよいか

 

  みえていることを受けとめる

 幻覚を訴えられても、本人以外にはわからないわけですから、とまどってしまいます。しかし、本人にはありありと感じられることで、恐怖や不安を持っています。その気持ちに寄り添いましょう。

 

<配慮するとよいこと>

  原因: レビー小体型でみられることがほとんど

 レビー小体型は、脳の視覚を司る部位に障害が起こりやすく、幻視が現れる。意識障害によって起こることも。

 

  対応: 「怖い」ことを一緒に解決する

 幻覚はどんなもので、それによってどういう気持ちなのか聞く。いっしょに幻視のある場所に近づいたり、その場を離れたりする。

 

  対策: 証明を明るくし、部屋を片付けておく

 暗がりやものかげ、壁にかけた衣類は錯視の原因。明るくすっきりした部屋では、錯視がおさまることも。

 

<出典>

杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」

 

添付図は、

「認知症の方の幻覚に対する介護職のケア方法」

https://kaigo.ten-navi.com/article/9




2020年11月25日水曜日

(K1304) 「なかよし別居のすすめ ~ 定年後をいきいきと過ごす新しい夫婦の暮らし方 ~」 <定年後>

 ☆☆

914()発売の松場登美の新刊書籍『なかよし別居のすすめ ~定年後を生き生きと過ごす新しい夫婦の暮らし方~』から「第一章 なかよし別居はいいことだらけ!」の全文を公開いたします

☆☆

 

 私は生活を妻に依存している。例えば、三度の飯は、全部作ってもらっている。だから、別居は考えられない。依存されている妻からすれば、答えは違うかもしれない。

 この夫婦、ともに働いていて、昼間は同じ職場で顔を合わせることも多いらしい。家に帰って自分だけの時間がもてるからよい、気を使わなくてよい、と言っても、寂しくないのだろうか。

 そういえば、私は気を使っていない。一緒に暮らして、私はストレスはない。別に暮さなくても、感謝はしている。

 

===== 引用はじめ

 しかし、いっしょに住むのが当たり前の夫婦が、いざ別居してみると、一人の時間が持てる、互いに自立できる、夫を気にせず物が選べる、気を遣わなくていい、夫のいびきに悩まされずよく眠れる……、予想以上にいいことがいっぱい待っていました。数え上げれば、きりがありません。

 何といってもいちばんよかったのは、夫に対して感謝の気持ちが生まれたことではないでしょうか。

 「熟年離婚」という言葉をよく耳にするようになったのは、ここ10年ほどのことでしょうか。夫が定年退職すると、ひとつ屋根の下で夫婦が顔を合わせる時間が増えて不満がたまり、家庭内ストレスとなって爆発し、やがて夫婦関係が破綻するケースが増えているそうです。

 そして現在、コロナ禍の日本では、夫や妻の在宅勤務で、同じように夫婦が顔を合わせる時間が増えたストレスから起こる「コロナ離婚」や「コロナDV」という言葉が世間を騒がせています。

 そういった残念なニュースを耳にするにつけ、もしかすると私たちのように、暮らしを別々に分ければ、最悪の結末はまぬがれたのではないだろうか、なんて思うのです。

===== 引用おわり

 

<出典>

https://www.gungendo.co.jp/pages/details/006254.php

  「第一章 なかよし別居はいいことだらけ!」の全文を公開している



2020年11月23日月曜日

(K1303) (幻覚)家の中にまったく知らない人がいる(1) / 認知症の人の不可解な行動(47) <認知症>

 ☆☆

幻覚は、認知症全般にみられる症状です。不安や環境の変化などでせん妄を起こすと、「泥棒が入ってきた」などの幻視をみることもあります。レビー小体型認知症の幻視は、はっきりとみえるのが特徴です

☆☆

 

 幻視や幻聴など、実際にないものがみえたり聞こえたりする「幻覚」も、認知症の症状のひとつです。幻覚は認知症の人にとって大きなストレスになります。

 

(幻覚)家の中にまったく知らない人がいる(1) ~ どういうことがよく起こるのか

 

● 「知らない人が家にいる」という

 幻視には、人がみえる場合、小動物がみえる場合、光景がみえる場合の3パターンがあります。同時に、ものや模様を別なものに見間違える「錯視」も起こりがちです。

 

<こんなケースも>

  小動物がみえる

  人物がみえる

  光景(川など)がみえる

  音や声が聞こえる(幻覚)

 

<本人の気持ち>

 「知らないだれかが はっきりみえる!!」

 「そこに、知らない子どもがいる」といい出したり、興奮したりする場合、実在しないものがみえている可能性があります。幻視は、その人にとっては現実。なぜ周囲の人はみえないのかがわかりません。

 

<出典>

杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」



2020年11月22日日曜日

(K1302)  出生数が激減すると何が起こるか <少子高齢化>

☆☆

「出生数は低水準カーブを描く」ため、①「おおむね20年後に勤労世代(2064)が不足する」②「将来的な内需の縮小ヘ」③「世代間の支え合いの社会保障制度に影響する」ので、「政策の強化が急がれる」

☆☆

 

1.   出生数は低水準カーブを描くこととなる

 出生数急減は、一過性ではない。少子化の要因は、過去の少子化で女児の数が減り続けてきたことにあるためだ。

 子供を産める年齢の女性数が想定より早く減ってしまったならば、出生数は低水準カーブを描くこととなる。45年の年間出生数は約591000人にまで減る見込みである。

 

2.   おおむね20年後に勤労世代(2064)が不足する

 出生数の減少がさらに深刻なのは、おおむね20年後に勤労世代(2064)の不足として表れるためだ。

 19年の勤労世代は69252000人だが、死亡数が想定通りに推移した場合、40年までに1414万人減る。これは当初の推計より31万人ほど少ない。50年には、当初の推計との差は158万人となる。

 当初の推計との開きは、年々大きくなり、60年には268万人ほど少ない水準に落ち込む。このまま少子化の加速が止まらなければ、各産業の人手不足も想定以上に深刻化することとなる。

 

3.   将来的な内需の縮小ヘ

 勤労世代は中心的な消費者でもある。当初の推計との開きは、その分だけ国内マーケットが縮小するということだ。

 年々、若い世代が少なくなるので、ベビー服や学用品といった子供向けの商品やサービスを扱う産業は20年を待たず影響を受ける。

 やがて大学や洋服などのファッション、住宅など若い世代を主なターゲットとしてきた産業に次々と波及していく。

 

4.   世代間の支え合いの社会保障制度に影響する

 さらに大きな影響が避けられないのが、世代間の支え合いの社会保障制度だ。少子化が進んでも高齢者数の増加傾向は当面変わらないためだ。高齢化率はより上昇する一方、若い世代が想定より減るので財源確保がなおさら困難になる。

 

5.   政策の強化が急がれる

 少子化の加速が将来にわたってあらゆる分野に打撃を与えることを考えれば、不妊治療への

支援だけでは不十分だ。

 妊娠や出産に関する感染不安を取り除くサポートや、若者の雇用や収入を支える政策の強化が急がれる。

 

 

<出典>

 客員論説委員・河合雅司、「2021年、75万人程度の可能性 コロナで出生数激減へ」

【日曜講座 少子高齢時代】産経新聞(2020/11/15)

https://special.sankei.com/a/column/article/20201115/0002.html

  会員記事(有料)



2020年11月21日土曜日

(K1301)  個人Blog 11月中旬リスト <サイト紹介>

 

● 個人Blog 11月中旬リスト

 

(2150) 「世代別信頼獲得の生き方」

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/11/2150.html

 

(2151)  『伊勢物語』(3-1) / 100de名著

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/11/2151-3-1100de.html

 

(2152)  「間借りカレー」のブームについて

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/11/2152.html

 

(2153)  『伊勢物語』(3-2) / 100de名著

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/11/2153-3-2100de.html

 

(2154)  ユーキャン 新語・流行語大賞 2020年 ノミネート語 (3)

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/11/2154-2020-3.html

 

(2155)  過去の恋人 /男と女の違い(21)

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/11/2155-21.html

 

(2156)  やさしいことはつよいのよ(宮城まり子)

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/11/2156.html

 

(2157)  医療は暖かく、医学は厳しく(川崎富作)

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/11/2157.html

 

(2158)  『伊勢物語』(4-1) / 100de名著

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/11/2158-4-1100de.html

 

(2159)  巣ごもりして、子どもは増えず、逆に大幅に減った

http://kagayaki56.blogspot.com/2020/11/2159.html

 

 

なお、前回の紹介は、

(K1291)  個人Blog 11月上旬リスト <サイト紹介>

http://kagayakiken.blogspot.com/2020/11/k1291-blog-11.html

2020年11月20日金曜日

(K1300)  コロナで出生数激減に。2021年に75万人程度の可能性 <少子高齢化>

☆☆

感染拡大後に妊娠件数が大きく減った要因は主に2つある。(1)妊娠中の感染リスクヘの懸念だ。感染防止対策への不安から妊婦の中には通院を抑制している人も多い。(2)景気悪化に伴う収入減少や将来への不安

☆☆

 

 新型コロナウイルスの感染拡大が、少子化を加速させつつある。

 

 厚生労働省の妊娠届け出数に関する緊急調査によれば、1~4月は前年と大差はみられないが、5~7月は前年同期間比11・4%減となった。

 5月だけなら前年同月比17・1%の下落である。政府の非常事態宣言中で、届け出が遅れた人がいたという要素を割り引いても大きな減少幅だ。

 

 感染拡大後に妊娠件数が大きく減った要因は主に2つある。

 1つは妊娠中の感染リスクヘの懸念だ。感染防止対策への不安から妊婦の中には通院を抑制している人も多い。

 もう1つは景気悪化に伴う収入減少や将来への不安だ。

 

 妊娠から出産まで280日程度かかるため、出生数の激減が数字として表れるのは21年以降となる。仮に婚姻や妊娠の件数が10%減のままだったとしたなら、21年の年間出生数は75万人程度になる可能性が出てくる。

 

 国立社会保障。人口問題研究所の推計では、75万人となるのは39年であった。もし「21年の75万人程度」が現実のものとなったなら、人口減少対策のための「残された時間」を一気に使ってしまうようなものだ。

 

<出典>

 客員論説委員・河合雅司、「2021年、75万人程度の可能性 コロナで出生数激減へ」

【日曜講座 少子高齢時代】産経新聞(2020/11/15)

https://special.sankei.com/a/column/article/20201115/0002.html

  会員記事(有料)


2020年11月19日木曜日

(K1299)  眠ってばかりの状態から旅立つこと(7) <臨死期>

 ☆☆

危篤状態 / 死前喘鳴 が始まった。「疲れてクタクタになってしまった」「興奮状態になるとどうしていいのか」「自分が決めることが負担だ」。家族が全て決める必要はない。相談して一番よいと思うようにしよう

☆☆

 

危篤状態 / 死前喘鳴 が始まった。

ご家族はこんなふうにしてあげてください(2/2)

 

3.      疲れてクタクタになってしまった 

3.1.    まず、あなた自身が体めるような工夫を看護師とご相談くだい。他のご家族にも協力してもらいましょう。看護師もお手伝いします。

3.2.    日中患者さんが体まれているときは、それに合わせてお休みください。

 

4.      興奮状態になるとどうしていいのか 

4.1.    すぐに看護師をお呼びください。

4.2.    看護師は口の渇きや排泄などの不快なことがないかを確認して対応します。

4.3.    何かお薬が必要か相談します。お薬には、ウトウトできるくらいの弱いものから、完全に眠れるものまで何段階かありますので、ご意向と状態をみて決めます。

 

5.      自分が決めることが負担だ 

5.1.    患者さんが以前に望まれたこと」でご存知のことをお教えください。ご家族に全て決めていただく必要はありません。いっしょに相談して一番よいと思われることをしていきましよう。

 

<出典>

旅立ちが近づいてきたら / Welcome to 佐野内科ハートクリニック

https://heart-clinic.jp/%E5%9C%A8%E5%AE%85%E8%A8%BA%E7%99%82/



2020年11月18日水曜日

(K1298)  眠ってばかりの状態から旅立つこと(6) <臨死期>

 ☆☆

危篤状態 / 死前喘鳴 が始まった。「何か話しているがよくわからない」「そばで何をしていいか分からない  話しができないことがつらい 」。困惑してしまいます。さて、家族はどんなふうにすればよいのだろうか

☆☆

 

危篤状態 / 死前喘鳴 が始まった。

ご家族はこんなふうにしてあげてください(1/2)

 

1.      何か話しているがよくわからない

1.1.    どのようなことを話そうとしているのか想像してみてください。本当にあった昔のこと、今気がかりになっていることやしておきたいこと、あるいは口の渇きやトイレに行きたいと伝えようとしていることもあります。

1.2.    時間や場所が分かりにくくなることは多いですが、ご家族のことが分からなくなることはめったにありません。

1.3.    つじつまがあわない時は、患者さんの言うことを否定せずにつきあい、安心できるような会話をしてください。「間違いを正す」ことは憲者さんを傷つけることがあります。

 

2.      そばで何をしていいか分からない  話しができないことがつらい 

2.1.    普段の通りに声をかけたり、静かに足をマッサージしたり、ただ部屋の中でご家族でお話されている声が聞こえるだけでも患者さんはホッとされるここが多いです。

 続く

<出典>

旅立ちが近づいてきたら / Welcome to 佐野内科ハートクリニック

https://heart-clinic.jp/%E5%9C%A8%E5%AE%85%E8%A8%BA%E7%99%82/



2020年11月17日火曜日

(K1297)  地域におけるフレイル予防活動(飯島研究室) <体の健康>

 ☆☆

飯島さんらが全国の自治体に呼び掛けて地域ぐるみの「フレイルチェック」活動を広めている。お年寄りが公民館などに集まって互いの健康状態をチェックする。孤立しがちな人に社会参加を促すのも狙いだ

☆☆

 

 高齢者の閉じ籠もりは心の健康も損ねる。身近な人と会話し、つながり合うことが元気で長生きする秘訣だ。

 

 飯島さんらが全国の自治体に呼び掛けて地域ぐるみの「フレイルチェック」活動を広めているのはそうした理由から。お年寄りが公民館などに集まって互いの健康状態をチェックする。孤立しがちな人に社会参加を促すのも狙いだ。

 

 昨年までに66自治体がこの試みを導入。地域で活動の中心を担う「フレイルサポーター」も増えたが、今年になってコロナ流行で活動停止を余儀なくされた。

 

 「再開してほしい」との声が強まり、6月にはビデオ会議システムを使ってサポーターや自治会関係者ら400人超が決起集会を開催。感染防止策を講じながら再開する自治体も出てきた。

 

 九州の自治体でフレイルチェックに参加した約30人を調べると、自粛期間中に2人に1人で筋肉量や握力が低下したり、滑舌が悪くなったりしていた。人との交流が少なかった人でこの傾向が強かった。

 

<出典>

「コロナ虚弱」要注意

産経新聞(2020/11/15)

 

添付図は、飯島研究室のホームペーより

http://www.frailty.iog.u-tokyo.ac.jp/%E7%A0%94%E7%A9%B6/%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%83%95%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%AB%E4%BA%88%E9%98%B2%E6%B4%BB%E5%8B%95/


2020年11月16日月曜日

(K1296) (作話)犯人は私じゃない、猫がやったのでは(2) / 認知症の人の不可解な行動(46) <認知症>

 ☆☆

認知症の人は事実無根の話を本当のことのように話す「作話」をする。だれかを騙したいのではない。自分の記憶の空白を埋め、つじつまを合わせようとする、自己防衛だ。反論したり、否定したりすると反発する

☆☆

 

(作話)犯人は私じゃない、猫がやったのでは(2) ~ どうすればよいか

 

  悪気はなく、忘れているだけ。

 認知症の人は、故意にだれかのせいにしたいわけではありません。抜けてしまった記憶を、自分にとつて都合のよいものに変えているのです。

 

<配慮するとよいこと>

  心理: 記憶にないから推理する

 記憶障害によって、自分がおこなったことを忘れている。その空白を埋めようと推理する。しかし、自己有利の法則が働くので、自分にとって都合のよい話になってしまう。

 

  対応: 話を合わせる

 自分の人生を美しく脚色する場合もある。うなずきながら話を聞き、決して否定しない。否定すると妄想につながる場合がある。

 

  対策: 理由を考えてサポートする

 服を引き裂いたなどという場合は、何かしたいことがあって失敗した可能性がある。本来したかったこと(裁縫など)を生活歴などから推察し、サポートする。

 

<出典>

杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」



(K1295)  運動不足と栄養不足のダブルパンチが心配だ <体の健康>

☆☆

「老化によって腕や脚筋肉は減るが、適度な運動とタンパク質が豊富な食事である程度補うことができる」「コロナが怖くて散歩や買い物に行かなくなり、乏しい食材で栄養不足に陥るダブルパンチが心配だ」

☆☆

 

 なかなか収束の気配が見えない新型コロナウイルスの流行。お年寄りが感染を恐れて自宅に閉じ籠もりがちな暮らしが長く続くと、身体機能や認知機能が低下して要介護の一歩手前の「フレイル(虚弱)」と呼ばれる状態に陥る懸念がある。

 

 流行前には6割以上の人が「毎日外出する」と答えていたが、流行後には4割以下に減った。「23日に1回」「週に1回」の人も加えると、4割以上の高齢者で外出の頻度が顕著に低下していた。

 

 気になるのが外出が「週1回未満」の閉じ籠もり傾向の人だ。「バランスの良い食事ができていない」と答えた人が多く重なる。食生活の質が低下していることがうかがえる。

 

「老化によって腕や脚筋肉は減るが、適度な運動とタンパク質が豊富な食事である程度補うことができる」と飯島さん。「コロナが怖くて散歩や買い物に行かなくなり、乏しい食材で栄養不足に陥るダブルパンチが心配だ」と話す。

 

<出典>

「コロナ虚弱」要注意

産経新聞(2020/11/15)



2020年11月14日土曜日

(K1294) (作話)犯人は私じゃない、猫がやったのでは(1) / 認知症の人の不可解な行動(45) <認知症>

 ☆☆

認知症の人は事実無根の話を本当のように話す「作話」をします。しかし、誰かを騙したいのではありません。自分の記憶の空白を埋め、つじつまを合わせようとする、自己防衛です。自己防衛なので、とても強固です

☆☆

 

 認知症の人は、たまに突拍子もない話を持ち出すことがあります。

 あきれるような話でも、本人は大まじめです。

 

(作話)犯人は私じゃない、猫がやったのでは(1) ~ どういうことがよく起こるのか

● ありえない話をする

 ありもしないことを、実際に体験した話のようにつくりあげていいふらすことを「作話」といいます。抜けてしまった記憶を、自分の都合のよいように補うので、聞いた人は呆れます。

 

<こんなケースも>

  介護者との関係がギクシャクする

  犯人にされた人が傷つく

 

<本人の気持ち>

 「私はそんなことはしていない。でも、誰が?っていわれたら…」

 認知症の人は、自己有利の法則で、自分の失敗を認めようとしません。「私がそんな失敗をするはずがない」という思いと、現実とのつじつまを合わせるために、「猫がやった」と話し、自分もそう信じ込んでしまいます。

 

<出典>

杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」