2021年8月31日火曜日

(K1584) (2)見直し / 60代から始める「6割サイズの暮らし」

 60代から ・ 見直し 】 (A)【今の毎月の支出を確認する】。(B)【老後の暮らしぶりをイメージする】。(C)【生活費は以前の『6割』を目指し、順番に検討する】。(D)【生活費以外の支出を検討する】。(E)【何が必要で、不要なのか】


【今の毎月の支出を確認する】

 添付の表に書き込んで、今の毎月の支出を確認しましょう。

 

【老後の暮らしぶりをイメージする】

 今の「暮らし」にかかる支出と収入、貯蓄を一通り確認したら、次は自分の老後の暮らしぶりをイメージしてみましょう。

 

【生活費は以前の『6割』を目指し、順番に検討する】

(1)「60歳を過ぎ、収入源が変わったら、生活費は以前の『6割』を目指すイメージを持ちましょう」

(2)家計の見直しは「まずは生命保険や携帯電話の契約内容などを見直し、

(3)次に全体からまんべんなく削れないか検討するとよいでしょう」

(4)また月々の生活費以外にも、将来的なリスクやイベントに備えた特別費用も見積もりたいところです。

 

【生活費以外の支出を検討する】

(1)例えば、高齢期の住まいに有料老人ホームを考えるなら、額は数万~数百万円程度とまちまちですが、入居一時金などの前払いが必要な場合もあります。

(2)住宅改修費、車の買い替え費、葬儀費などが必要な人もいるでしょう。

(3)一方、旅行や家族とのイベントにいくらくらいなら使えそうか見積もっておくと、計画が立てやすいでしょう

 

【何が必要で、不要なのか】

 何が必要で、不要なのか。そんな意識で生活費の各費目への額と配分を見直しておくと、備えるべき資金の額が想定でき、リタイア後の暮らしの切り替えもスムーズにいきそうです

 

<出典>

60代から始める「6割サイズの暮らし」

【100歳時代のマネー講座】 産経新聞(2021/08/23)

https://www.sankei.com/article/20210823-GEM353ZYL5NDZISHABZQAKF5EA/



(K1583) (1)全体像 / 60代から始める「6割サイズの暮らし」

 【 高齢期の家庭経済 ・ 全体像 】 60歳を境にして、暮らしの収支は大きく変わる傾向。60歳で定年退職し、以降も働き続けた場合でも、収入は以前の6割程度。支出も子育てや会社勤めが終わると変化するが、その減少カーブは緩やか


【全体像の把握】

「必要な収入と生活費」グラフィックを見る

 添付のグラフィックは、世帯主の年代ごとに、世帯(2人以上)の平均的な生活費と、毎月の収入を示したものです。家族構成など個別の事情を反映しない平均的な数字ですが、眺めてみると「人生100年」の後半生の暮らしがどう変化していくかをイメージできます。

 まず、60歳を境にして、暮らしの収支は大きく変わる傾向がうかがえます。

 

【収入】

 60歳で定年退職し、以降も働き続けた場合でも、収入は以前の6割程度になるなど下がるのが一般的なようです。再雇用や再就職などで雇用形態が変わることも関係していると思われます。

 一方、無職になると、年金受給を60歳に繰り上げても、月々の生活費は不足しそうです。受給開始が通常の65歳からでも、足りるとはかぎりません。

 

【支出】

 もちろん支出も子育てや会社勤めが終わると変化しますが、その減少カーブは緩やかです。

 

<出典>

60代から始める「6割サイズの暮らし」

【100歳時代のマネー講座】 産経新聞(2021/08/23)

https://www.sankei.com/article/20210823-GEM353ZYL5NDZISHABZQAKF5EA/



2021年8月29日日曜日

(K1582)「 認知症の語り 」(18)

 【 認知症 ・ 語り 】「一人暮しだから障害認定を受けて支援を受けるしかない」と社協の人に言われ仕方なく認定を受けた。分類: 【本人06】【介護の実際と社会資源の活用】【経済的負担と公的な支援制度】【障害認定】


――認定を受けることに対する説明とかは、あったんですか?

 要はね、ひとりでいてて、これから生活が基本的によくなることはないやろうと。ほんならまあ、支援する形をもうまわりでつくるしかないからということで、こういう形で申請して、こういう形にしていきましょか、いうような感じですわ。……その「障害」いう言葉が嫌ですやんか。そやけど、みんな一生懸命やってくれるから、もう断ることもできへんし。

 

https://www.dipex-j.org/dementia/topic/to-be-patient/keizai/611.html

テキストのみ

 

前回は、

(K1575)「 認知症の語り 」(17)

http://kagayakiken.blogspot.com/2021/08/k1575.html

 

<出典>

「認知症の語り(191)」、NPO法人健康と病の語りディベックス・ジャパン

https://www.dipex-j.org/dementia/



(K1581) 人の気配 が大切な ケア になる。無力な医療にかわるもの

 【 ケアの力 ・人の気配 】だからといって、患者さんに何をしても無駄ということはないのです。ここで必要なのは「ケアの力」です。家族の気配、生活の音、におい。これらはすべて患者さんを安心させる大切なケアになりえるのです


 医療はこのような状態では無力です。できることはほとんどないと言ってもいいかもしれません。しかし、だからといって、患者さんに何をしても無駄ということはないのです。ここで必要なのは「ケアの力」です。

 特に耳は最後までよく聞こえておられます。人が出入りする気配そのものが大切なケアになりえます。人はシーンと静まり返っているとかえって眠れなかったりするものです。むしろ電車の中など適度な揺れやうるさくない程度の音があるほうが安心するものです。病棟でも夜中に眠れず、日勤の看護師の出勤する音が聞こえてくると安心して眠れる患者さんは多いのです。家族の気配、生活の音、におい。これらはすべて患者さんを安心させる大切なケアになりえるのです。

 

<出典>

人の気配が大切なケアになる

産経新聞(2021/08/29)



2021年8月28日土曜日

(K1580) 元力士たちが選んだセカンドキャリアは介護職

 【 元力士 ・ 介護職 】 利用者のケアを大相撲の元力士たちが担うという珍しい介護事業所。その体力を生かしたケアが評判かと思えば、実は、相撲界で身に着けた「付け人」のような目配り、気配りを生かしたケアが評価されているようだ


 介護事業所「デイサービス花咲」(東京都墨田区)。ここは、利用者のケアを大相撲の元力士たちが担うという珍しい施設だ。元「お相撲さん」だけに、その体力を生かしたケアが評判かと思えば、実は、相撲界で身に着けた「付け人」のような目配り、気配りを生かしたケアが評価されているようだ。

 

【上河啓介(43)さん・元力士】 介護事業所「デイサービス花咲」を運営する株式会社シリウスの社長。自身が相撲界を離れてから、引退力士たちのセカンドキャリアに役立てたい、と会社を設立した。デイサービス事業のほか、元力士らが所属し、相撲解説やショーを行う「お相撲さんプロモーションズ」を経営。

 

【中板秀二さん(39)・元力士】 介護事業所「デイサービス花咲」で介護職として働いている。介護職の最初のステップである「初任者研修」を修了。さらに、サービス利用者と事業者とを橋渡しする「介護サービス相談員」の資格を取るなどして、今は介護の現場でフル回転だ。

 「この仕事が大変だと思うことはないですね。先日横綱になった照ノ富士は弟弟子で、私は彼の付け人をやっていたこともあるんです。力士の世界では関取の入浴や食事(ちゃんこ)などいろいろな世話をしましたが、それは今の仕事にも通じる部分があります」と話す。

 

【阿嘉(あか)宗彦さん(48)・元力士】 介護事業所「デイサービス花咲」の責任者で、中板さんの上司でもある。2013年2月にデイサービス花咲が開業した時から介護にかかわっている。

 「元相撲取りに何ができるのか、という目で見られることもありましたが、私自身、通信教育を受けて社会福祉主事の資格を取るなど、勉強しましたよ」という。そのうえで元力士は介護の仕事に向いていると話す。

 やはり、普通の人より体が大きく、力があることが有利に働くということかと思えば、むしろアピールポイントは、培った観察力や気配り。

 「なんといっても、力士たちは相撲部屋という場で共同生活を送った経験があります。番付が上だったり、先輩力士の世話をしたりすることが身についており、協調性もある。そういう点は介護の仕事に向いていると思います。元力士のそうしたところが、利用者の方々にも安心してもらえているんじゃないでしょうか」と話す。デイサービスの利用者らの人間関係に目配りしたり、気持ちを察して声をかけたりするのも得意技だ。

 

<出典>

元力士たちが選んだセカンドキャリアは介護職

産経新聞(2021/08/20)

https://youyoulife.jp/human/4943/



2021年8月27日金曜日

(K1579) 介護ハラ対策に事例集。シフト調整や相談体制

 【介護ハラ対策・事例集】介護職員がサービス利用者やその家族から受けたハラスメントの事例とその後の対応について。性的な嫌がらせをするセクハラと、怒鳴ったり、理不尽なサービスを要求したりする精神的暴力の合わせて14事例を紹介


 介護職員がサービス利用者やその家族から受けたハラスメントの事例とその後の対応について、三菱総合研究所がまとめた。職員が安心して働き続けるためには柔軟なシフト変更や、相談しやすい体制づくりが大切だと指摘。担当者は「一律の解決策はないが、予防や対策のヒントにしてほしい」と呼び掛けている。

 厚生労働省の補助事業として作成。性的な嫌がらせをするセクハラと、怒鳴ったり、理不尽なサービスを要求したりする精神的暴力の合わせて14事例を紹介している。

 

 事例集は3月に作成。厚労省のホ―ムページから閲覧できる。

株式会社三菱総合研究所、「介護現場におけるハラスメント事例集」、令和 3 3

https://www.mhlw.go.jp/content/12305000/000781207.pdf

 

<出典>

介護ハラ対策に事例集。シフト調整や相談体制

産経新聞(2021/08/24)



2021年8月25日水曜日

(K1578) 趣味を持っているが、蓋をされている / 老人力(18)

 【 読書 ・ 老人力 】人間はいつでも趣味や遊びを持っている。原始時代からそうだろう。人間はいつだって趣味を持っているんだけど、それが蓋をされて押さえられていることがある。その蓋が、近代においては思想だった


 人間は趣味を持っているのだが、思想によって蓋をされ、押さえつけられている。歳をとると趣味が出てくる、趣味に向かうようになる。

 

===== 引用はじめ

 人間はいつでも趣味や遊びを持っている。原始時代からそうだろう。

 動物にだってあるんだから。猫は紐にじゃれるし、犬はボールに飛びついてくわえて飛んでくる。何の腹の足しにもならないのに。

 まして人間はいつだって趣味を持っているんだけど、それが蓋をされて押さえられていることがある。その蓋が、近代においては思想だった。

 少くとも近代のぼくの内部を観察するに、思想に蓋をされて、趣味はちょっと縮こまっていた、身を引いていた、ということがあるのである。

 といって別に大した思想を持っていたわけではない。考え方の形としてそうだったということ。

 先にもいったが、それは時代でもあり、年齢によることでもある。

 歳をとると趣味が出てくる、趣味に向かうようになる、というのは一般的にそうだろう。現役引退という物理条件もあるし、もう一つ、その人の内部的問題も大きい。

===== 引用おわり

 

 

 ここで「思想」とは、「思想の信仰」であり、具体的には「革命信仰」「共産主義信仰」「科学信仰」である。ソ連崩壊以前には「思想が偉い。感覚よりも頭の方が偉い」と思っていた。ところが、ソ連が崩壊し、オゾンホールが出現し、思想が弱まった。

 著者が「趣味が蓋をさけて」と思ったのは、「それは時代でもあり」もあが、それと同時に「年齢による」。そして「歳をとると趣味が出てくる、趣味に向かうようになる」

 なぜ、歳をとるとそうなるかは、次回。

 

 前回は、

(K1571) 趣味とどう向き合うか / 老人力(17)

http://kagayakiken.blogspot.com/2021/08/K1571.html

 

<出典>

赤瀬川原平、「老人力」、筑摩書房、P.107



(K1577) 生身魂 ( いきみたま )

 【生身魂・ お盆 】生身魂とは、お盆に一家の存命の長老を御魂(死んだら御霊)として敬い奉るという風習があるらしい。俳句の秋の季語。「生身魂になったら祖先の霊や亡くなった知友と交流できて、世界が広くなる気がする」


 お盆が過ぎてしまっていてタイミングが悪いが、生身魂(いきみたま)について。

 俳句の季語になっているらしい。

 

===== 引用はじめ

 生身魂とは、お盆に一家の存命の長老を御魂(死んだら御霊)として敬い奉るという風習があるらしい。つまり「我が家の最長老」

 知っている人は少ないのでは?ましてウチでは、毎年やっているという家も少ないはず。

===== 引用おわり

http://blog.livedoor.jp/mxt336/archives/51951319.html

 

 「秋の季語『生身魂(いきみたま)』は老人を揶揄する句が多かった」とのこと。

 

 以下は、最近の新聞記事から。

===== 引用はじめ

 大学生の孫に尋ねた。「生身魂(いきみたま)」という言葉を知ってるか、と。「それ、生霊(いきりょう)? 取りついてたたるよ」と孫。

 いや、生霊ではない。生御魂とも字を当てるよ。つまりまだ生きている人だよ、と説明したら、孫は、「うん? もしかしたら、じ―じみたいな老人? あの世に近い人を生身魂と呼ぶのかな?」と応じた。

 あの世に近いは事実だが、今は余計な言い方だ。

===== 引用おわり

 

===== 引用はじめ

 「生身魂七十と申し達者なり」(正岡子規)、「古里に二人そろひて生身魂」(阿波野青畝)。子規は明治、青畝は昭和の俳人だが、彼らは生身魂に親しんでいたことが分かる。

 お盆には戻ってきた先祖の霊に供え物をするが、それと同じく、元気でまだ生きている霊、すなわち生身魂にもご馳走をふるまったり贈り物をしたらしい。子規の旬によると、七十歳はもう立派に生身魂のようだから、私などは正真正銘の生身魂だ。

===== 引用おわり

 

 どうやら私も生身魂になる資格はあるようだ。

 「生身」と「魂」の中間にある存在として、「生身」から「魂」を思うきっかけになるのではないか。

 

===== 引用はじめ

 実は私は、つい先年まで、生身魂という言葉が嫌いだった。少なくとも六十代の私はこの言葉に反発していた。生身魂と呼ばれると、もはやこの世に用のない人みたい。生身魂にはなりたくない、と思ってきた。

 ところが、七十代になって、生身魂になるのはいいかも、と思うようになった。生身魂になったら祖先の霊や亡くなった知友と交流できて、世界が広くなる気がする。

===== 引用おわり

 

<出典>

坪内捻典、生身魂

【モーロク満開】 産経新聞(2021/08/15)



2021年8月24日火曜日

(K1576) 特養などの認定基準 今月(2021/08)から厳しく

 【 認定基準 ・ 食費負担 】介護保険が適用される特別養護老人ホームなどの利用料には、負担限度額に関する認定基準要件があります。その認定基準が改正され、今月から資産基準が厳しくなりました。食費の負担額も見直されています


 介護保険が適用される特別養護老人ホームなどの利用料には、負担限度額に関する認定基準要件があります。その認定基準が改正され、<a>今月から資産基準が厳しくなりました。

 同時に、介護保険施設を利用する際の食費の負担額も見直されています。<b>特養や老人保健施設などの施設入所だけではなく、<c>短期入所(ショートステイ)の際の食費負担も変わりました。

 

<a> 資産基準は今月からより厳しくなり、例えば、非課税家庭であり、年金やその他の所得合計が年間80万円以下であっても、650万円(夫婦は1650万円)を超える預貯金などがあると、補足給付が受けづらくなります。

 

<c> たとえば、非課税家庭で800万円の預貯金を持ち、年金などの合計所得金額が70万円の方がいるとします。この方がショートステイを利用する場合の食費は、先月まで1日390円でしたが、今月からは600円に上がりました。

 

<b> 同じく非課税家庭で800万円の預貯金を持ち、合計所得が120万円を超える方が、特養のユニット型個室を利用する場合、食費は1日650円から1360円に上がりました。

 

<出典>

特養などの認定基準 今月から厳しく

【節約家計簿】 産経新聞(2021/08/18)

https://www.sankei.com/article/20210818-UHPVD47XQNLXXAKL2ID5XW5VGA/

 

<添付>

https://www.mhlw.go.jp/content/000778218.pdf



2021年8月22日日曜日

(K1575)「 認知症の語り 」(17)

 【 認知症 ・ 語り 】 このカードがあれば私がどういう人かをわかってもらえる。これがないと、ひとりで出かけるのは少し怖い。分類: 【本人03】【介護の実際と社会資源の活用】【日々の暮らしを支える】【できることを続けてもらう】


――カードを付けて外へ出られると、安心ですか?

 それはそうです、はい。これがあると、こういうふうにわかるでしょ、私だっていうこと。そいで……これがないとちょっと、ちょっと怖い。もしかしたら、私、あの……。これみたいに、ちゃんとしておいてくれれば、私は楽々っていうか…。

 

――住所とか連絡先が書かれてあると、安心してお友だちにも会いに行けるつていうことですか?

 そうです、そうです、はい。それがないと、ちょっとね…困ります。

 

https://www.dipex-j.org/dementia/topic/resource/hibi/2070.html

動画があります。

 

前回は、

(K1568)「 認知症の語り 」(16)

http://kagayakiken.blogspot.com/2021/08/K1568.html

 

<出典>

「認知症の語り(156)」、NPO法人健康と病の語りディベックス・ジャパン

https://www.dipex-j.org/dementia/



2021年8月21日土曜日

(K1574) 令和3(2021)年 8月中旬 個人Blog リスト

 【 個人Blog ・ 旬報 】 令和3(2021)年8月11~20日 個人Blogリスト (10件)


(2423) 令和3(2021)年 7月上旬 の 組織Blog リスト

http://kagayaki56.blogspot.com/2021/08/2423.html

 

(2424) アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』(2-1)

http://kagayaki56.blogspot.com/2021/08/2424.html

 

(2425) モデルナ製発症予防90%超。チデルタ株流行3回目「必要」

http://kagayaki56.blogspot.com/2021/08/2425.html

 

(2426) アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』(2-2)

http://kagayaki56.blogspot.com/2021/08/2426.html

 

(2427) 東京オリンピック開催反対者の沈黙は、何故か

http://kagayaki56.blogspot.com/2021/08/2427.html

 

(2428) ペップトーク / チームを導くリーダーの言葉(1)

http://kagayaki56.blogspot.com/2021/08/2428.html

 

(2429) 試合後に何を語るか / チームを導くリーダーの言葉(2)

http://kagayaki56.blogspot.com/2021/08/2429.html

 

(2430) アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』(3-1)

http://kagayaki56.blogspot.com/2021/08/2430.html

 

(2431) 個性(不得手、よからぬ性向・性行も含めて)

http://kagayaki56.blogspot.com/2021/08/2431.html

 

(2432) 驚いた「アフガン職員の退避検討」 野党に期待

http://kagayaki56.blogspot.com/2021/08/2432.html

 

 

なお、前回の紹介は、

(K1564) 令和3(2021)年 8月上旬 個人Blog リスト

http://kagayakiken.blogspot.com/2021/08/K1564.html



2021年8月20日金曜日

(K1573) 人類初、90歳で100メートル16秒台(2) 留意事項

 【 田中博男 ・ 59歳から 】90歳で三つの世界記録を樹立した田中博男 さんが留意していることは、(1)ストレッチ、(2)医療機関の定期的な受診、(3)かかりつけ医に相談、(4)日常生活:しっかり食べ極力歩く。59歳からでも間に合う


 青森市の田中博男さん(90)が世界新記録を打ち立てたのは5月1日、岩手県花巻市で行われた記録会のM90クラス(男子90~94歳)の100メートル走で、16秒86の世界新記録を打ち立てた。

 同月23日には、青森県六ケ所村の記録会で、200メートル・M90クラスの世界記録(36秒02)も出し、いずれも7月2日付で 世界マスターズ陸上競技協会(WMA)で公認された。

 

 田中さんの練習(再掲)

   冬は雪深く制約があるものの、週に4~5回、室内の運動場で練習。

   約40分かけて全身のストレッチを行った後、

   100メートルの全力疾走と歩行を交互に行うインターバル式のトレーニングを計約1・5キロ。

   さらに上り階段を使ったダッシュを2、3本。

 

 田中さんが注意していることは、

(1)     ストレッチ

(2)     医療機関の定期的な受診

(3)     かかりつけ医に相談

(4)     日常生活:しっかり食べ極力歩く

 

【展開】

(1)     ストレッチ

 以前は足の故障が多かったが「5年前に入念なストレッチを取り入れてからは、ほとんど故障しなくなった」という。

(2)     医療機関の定期的な受診

 それ以上に気を使うのが、医療機関の定期的な受診だ。田中さんは70代前半で狭心症と診断されたこともあり、陸上競技の経験を持つ かかりつけ医の許可を得たうえで競技を続ける。

(3)     かかりつけ医に相談

 月1回の受診はもちろん、「大会終了後は、症状がなくても必ず状態を報告する」「少しでも体に違和感があったらすぐに受診する」との指示を守る。「高齢で運動を行う際は必ずかかりつけ医に相談し、何でも話せる関係を作っておくことが大切」と強調する。

(4)     日常生活:しっかり食べ極力歩く

 また、日常生活でも、毎日3食、和食をしっかり取り、「極力歩く。歩くことで体調の把握ができるし、練習のための基本的な体力作りもできる」という。

 

<出典>

人類初、90歳で100メートル16秒台

【100歳時代プロジェクト】 産経新聞(2021/07/29)

https://www.sankei.com/article/20210729-PCBWKDAHCRKVRHC4BQEJQK77EU/

 

<添付写真> 4人全員が90歳以上! 1600Mリレーで世界記録を更新&日本記録樹立

https://www.aba-net.com/bspog/archives/84



2021年8月19日木曜日

(K1572) 人類初、90歳で100メートル16秒台(1) 動機

 【 世界新記録 ・ 100m走 】100メートル走で、1686の世界新記録を打ち立てた 田中博男 さん(90)。定年直前までスポーツの経験がなかったという。田中さんは、これから運動を始めようという 中高年 に、 エール を送る


 今年5月、青森市の田中博男さん(90)は、記録会の100メートル走で、16秒86の世界新記録を打ち立てた。90歳以上では〝人類初〟の16秒台という偉業だが、田中さんは定年直前までスポーツの経験がなかったという。

 

 田中さんは、これから運動を始めようという中高年に、次のようにエールを送る。

 「自分の力を試すのか、それとも人との交流を楽しむのかを見極めて。いずれにせよ高齢期を大いに楽しんでほしい」

 田中さんは、前者だ。

 

 小学校教諭だった田中さんがトレーニングを始めたのは定年前年の59歳の秋。それまで運動経験がなかったが、「子供のころ足が速かったので、陸上をやってみようと思った」という。5歳刻みでクラスが変わるマスターズ陸上なら、「年齢が上がっても新たなクラスで記録更新や上位を目指せる面白さがある」。

 

 最初の大会(平成3年、60歳)での100メートルの記録は15秒6。「本気で練習したらどのくらい出るかを試そうと、気持ちに火がついた」と振り返る。

   冬は雪深く制約があるものの、週に4~5回、室内の運動場で練習。

   約40分かけて全身のストレッチを行った後、

   100メートルの全力疾走と歩行を交互に行うインターバル式のトレーニングを計約1・5キロ。

   さらに上り階段を使ったダッシュを2、3本。

 

<出典>

人類初、90歳で100メートル16秒台

【100歳時代プロジェクト】 産経新聞(2021/07/29)

https://www.sankei.com/article/20210729-PCBWKDAHCRKVRHC4BQEJQK77EU/



2021年8月18日水曜日

(K1571) 趣味とどう向き合うか / 老人力(17)

 【 読書 ・ 老人力 】 ピカソ の方が 前衛的 な感じで、 フランコ 独裁に抗議する大作「 グルニカ 」を描いているし、後には 朝鮮戦争 に抗議する絵も描いているし、やっぱり凄いと思っていた。やっぱり思想があるんだ、と思っていた


 「趣味というのは自分だけの楽しみで、世の中には何もコミットしないじゃないか」「趣味を軽蔑していたのだ」 … 私(藤波)にも、同じ感覚がある。

 趣味をたしなむには、なんらかの「力」が必要なようだ。その「力」が「老人力」とどう関係するかは、次回。

 

===== 引用はじめ

 ぼくはむかし趣味を軽蔑していた。

 趣味というのは自分だけの楽しみで、世の中には何もコミットしないじゃないか、と思ってばかにしていた。

 趣味よりも思想の方が偉いと思っていた。

 思想とか革命とか、前衛芸術とか、そういうものの方が雄々しいもので、趣味なんて女女しいものだと思っていたのだ。

 たとえばピカソとマチスという現代美術の両巨頭がいる(いまはもう近代美術になっているけど、ぼくの若いころはまだそれが現代美術だった)。その両巨頭のどちらが好きかというと、ピカソだった。

 いや、好き嫌いというより、ピカソの方を尊敬していた。

 ピカソの方が前衛的な感じで、フランコ独裁に抗議する大作「グルニカ」を描いているし、後には朝鮮戦争に抗議する絵も描いているし、やっぱり凄いと思っていた。やっぱり思想があるんだ、と思っていた。それに比べると、一方のマチスはただ綺麗なだけじゃないか、と思っていた。社会にコミットするものがない。ただの美術というか、むしろ趣味的なものじゃないか。

 そう思って、あまりちゃんと見ようとしなかった。

 趣味を軽蔑していたのだ。

===== 引用おわり

 

 前回は、

(K1565) おじんギャルとおじんギャルソン / 「 老人力 」(16)

http://kagayakiken.blogspot.com/2021/08/K1565.html

 

<出典>

赤瀬川原平、「老人力」、筑摩書房、P.104 P.105



2021年8月17日火曜日

(K1570) かっこよく年はとれたか 吉本由美 (文筆業)

 【吉本由美・ イン・マイ・ライフ 】 半分隠居の心構えで家や庭や猫や仕事や新しい人間関係の構築やらをじっくり考える熊本暮らし。書き下ろしだったので、夢半ばで破れ実家で再出発する複雑な気持ちのあれこれも書き込めた


 「かっこよく年をとる」というのは、魅力的な言葉だ。それは、若い時から計画してできるものではない。何故なら、若い時には年を取ってからのことをイメージできないので。だから、準備ができていなくてもよい。年を取った今の私が、かっこよく年を取りたいと志をいだき、できるところから実行していけばよいのだ(藤波 記)。

 

 創刊間もない『アンアン』『クロワッサン』などの女性誌を舞台に雑貨・インテリアを扱うスタイリスト兼ライターとして活躍後、執筆活動に専念している吉本由美さんが書いた2冊の本の対比が興味深い。

  48歳のとき、『かっこよく年をとりたい』(筑摩書房)

  73歳のいま、『イン・マイ・ライフ』(亜紀書房)

 

 「そして今、完璧に老人の一人となっての一冊である。後半の熊本暮らしを書きながら、25年前の〝夢見る老後〟と現実との違いをヒシと感じた。そううまく問屋は卸してくれないことが分かった。73歳になって出したこの本、偶然だけど『かっこよく年をとりたい』のアンサー・ブックの形になった。」

 

===== 引用はじめ

 私は若い頃から〝老後の暮らし〟に興味があり、平成8年、48歳のとき『かっこよく年をとりたい』(筑摩書房)という本を出した。興味深い年の重ね方、暮らし方をされている先達(せんだつ)何人かの方々にお話を聞き、老後ファッション、年を取ってやりたいこと、年を取ったら注意すべきこと、暮らし方、介護や施設のあれこれなどをまとめて、自分の向かうべき老人スタイルを追求した。しかしそれはまだ老人ではないときの考えだった。

===== 引用おわり

 

===== 引用はじめ

 7月に10年ぶりに出した本『イン・マイ・ライフ』(亜紀書房)にその長い年月を綴(つづ)ってみた。前半は子供時代から18歳で上京し44年続いた東京暮らしを、後半は62歳でUターンし再び始めた熊本暮らしを、という〝動と静〟の2部構成だ。

===== 引用おわり

 

<出典>

かっこよく年はとれたか 吉本由美(文筆業)

【新・仕事の周辺】 産経新聞(2021/08/08)

https://www.sankei.com/article/20210808-ABMB57X25VPLVM5QMGI5XH3CAM/2/



2021年8月16日月曜日

(K1569) スポーツ観戦 、 高齢者 の 鬱予防 に有効 テレビ視聴も

 【スポーツ観戦・鬱予防】 結果をまとめた 筑波大 の 辻大士 助教( 体育科学 )は「スポーツ観戦の習慣が 地域への愛着 を強めたり、 友人に会う 頻度を高めたりし、 鬱リスク を低下させている可能性がある」と指摘している


 高齢者のうつ予防にはスポーツ観戦が有効だとの調査結果を、筑波大などの研究チームがまとめた。実際に競技場などに足を運ばなくても、テレビやインターネットの視聴で効果があるという。

 調査は201912月~201月、全国60市町村の高齢者約21千人に調査票を送付し、過去1年のスポーツ観戦の頻度を尋ねた。

 現地観戦を「年に数回」とした高齢者は、観戦しなかった人に比べてうつのリスクが0.70倍になったほか、「月13回」は0.66倍、「週1回以上」は0.84倍と、いずれも減少。

 テレビ・ネット観戦では「年に数回」が0.86倍、「月13回」が0.79倍など。

 

<出典>

スポーツ観戦、うつ予防に有効 高齢者、テレビ通じても効果

https://news.yahoo.co.jp/articles/900e81aacc697719c5932e30e8f5d315e421a4e5?source=rss

 

<関連記事>

スポーツのテレビ観戦で「うつ」が抑制される!?筑波大が日本人高齢者で研究

https://diamond.jp/articles/-/275055

 

<添付図など>

スポーツ観戦 高齢者の鬱予防に

産経新聞(2021/08/12)



2021年8月15日日曜日

(K1568)「 認知症の語り 」(16)

 【 認知症 ・ 語り 】 昇進し頑張ろうと思っていた矢先、打ち合わせで指示が思うようにできなくなった自分が悲しく感じられた。分類: 【本人04】【認知症になるということ】【病気と仕事のかかわり】【職場での変調】


 公務員は、課長っていいますけど、その課の2番目になったんですね。それで、「よし、頑張ろう」というね、こう、力を上げたわけです。でも、そのときに、やはり知らず知らずおかしくなってですね、その打ち合わせをするのが、大変苦労をしました。で、それをきっかく〔きっかけ〕にして、急に体調がおかしくなりましたね。

――体調がおかしくなったっていうのは、具体的に言うと、どういう感じですか?

 もう、とにかく、自分が悲しいというような感じ。それが一番だったですね。

 

https://www.dipex-j.org/dementia/topic/to-be-patient/shigoto/592.html

動画があります。

 

前回は、

(K1561)「 認知症の語り 」(15)

http://kagayakiken.blogspot.com/2021/08/K1561.html

 

<出典>

「認知症の語り(121)」、NPO法人健康と病の語りディベックス・ジャパン

https://www.dipex-j.org/dementia/






2021年8月14日土曜日

(K1567) 「人生の最終段階における意思決定支援」報告書の提出

 【人生の最終段階・意思決定支援】厚生労働省は「人生会議」を普及・啓発。神戸市医師会は「神戸市意思決定支援プロジェクト提案書」を神戸市に提出した。神戸市に「人生の最終段階における意思決定支援」に関する有識者会議が報告した


 神戸市では、「人生の最終段階における意思決定支援」について専門的な見地から幅広く意見を求めることを目的として、令和元年11月に「人生の最終段階における意思決定支援」に関する有識者会議を設置し、これまで5回にわたりご議論いただきました。

 このたび、有識者会議より報告書が提出されましたのでお知らせいたします。

 

【報告書の要旨】

〇人生の最終段階の意思決定支援のため、人生の最終段階の医療・ケアの話し合い(ACP)を推進すべきである。

 

〇本人と医療・介護従事者が一緒に決めていくプロセスを重視する「共有意思決定」の考え方に沿って進めていくべきである。

 

〇疾患によって比較的早く進行するもの、緩やかに進行するものがあるため、画一的ではなく疾患に応じた対応を考えるべきである。

 

〇ケアマネージャーは、多くの医療・介護関係者の連携の中心にあるという意味で、非常に大きな役割を担っているが、ケアマネージャーだけが人生の最終段階の医療・ケアの話し合い(ACP)の中心的な担い手となることは難しく、全ての関係者が、患者本人の意思決定や、患者と家族等の間での合意形成を促進する役割を担っていると考えるべきである。

 

〇家族や医療・介護関係者等との人生の最終段階の医療・ケアの話し合いについて、市民及び医療・介護従事者の認知度は低く、普及啓発が急務である。

 

〇医療・介護現場で常に人生の最終段階の医療・ケアに向き合う医療・介護従事者が意思決定支援とは何かをしっかりと理解することが大切であり、医療・介護従事者への普及啓発から取り組むべきである。

 

〇本人が自身の意思を語れない段階に備えて、本人の生き方を振り返り、今後どうするかを、家族等や医療・介護従事者と一緒に考える仕組みとして、意思表明ツールは大切であり、神戸市として統一することが望ましい。神戸市医師会の「救急もしもシート」、「価値観シート」や「共に治療について考えていくための質問紙」を参考にしながら神戸モデルを展開すべき。

 

〇人生の最終段階の医療・ケアの話し合いの推進に向けては、

①市民向けの普及啓発のための市民公開講座等

②医療・介護従事者向けの教育講演等

③医療介護施設や公的施設等におけるパンフレット等の配布

④地域の相談窓口の設置

⑤意思表示内容の保存・更新・共有、ICTツールの活用

など、報告書内容の具体化について、関係者間で合意が得られたものより順次着手するべきである

 

報告書は本市ホームページに掲載

https://www.city.kobe.lg.jp/a15830/kenko/souzoutoshi/expertpanel.html

 

<出典>

更新日:2021813日  神戸市HP

「人生の最終段階における意思決定支援」に関する有識者会議報告書の提出

https://www.city.kobe.lg.jp/a15830/kenko/kisyasiryou/296747701423.html