2022年1月31日月曜日

(K1688)「 認知症の語り 」(32)

 【 認知症 ・ 語り 】 仕事ができなくなり、夫は退職を迫られたが、職場と交渉の末1年半の休職後に退職ということになった。分類: 【介護者12】【認知症になるということ】【病気と仕事のかかわり】【退職をめぐって】


 仕事ができなくなり、夫は退職を迫られたが、職場と交渉の末1年半の休職後に退職ということになった

 

 一般的に、「若年性認知症の方は、もう会社を辞めてください」とかいうのが、やっぱり多いじゃないですか。でも本人たちは、「まだまだ仕事ができる」っていう部分はありますよ。 … 難しいことかもしれないけども、誰かサポーターがついてくれて、一緒に仕事をしていったら、もう少し仕事を続けられるんじゃないのかな、っていうのはあるんですよ。これ、願望ですけどね。

 でも、企業としては、なかなか難しいとこだろうなと思うんです。これが行政のほうから、「少しでもそういう人を雇ったらお金が出るよ」ってなったら、企業もやってくれるのかな、 って思いはあるんですけどね。

 

https://www.dipex-j.org/dementia/topic/to-be-patient/shigoto/604.html

動画があります。

 

前回は、

(K1682)「 認知症の語り 」(31)

http://kagayakiken.blogspot.com/2022/01/K1682.html

 

<出典>

「認知症の語り(124)」、NPO法人健康と病の語り、ディベックス・ジャパン、日本看護協会出会

https://www.dipex-j.org/dementia/



2022年1月30日日曜日

(K1687) Z世代が社会を変える(11) Z世代(1) 桂枝之進(20歳)

 【 Z世代 ・ 桂枝之進 】「応募資料を作成できる人をインスタグラムで『ゆる募(ゆるく募集)』したら、デザイナーが2秒で『できるよ』と返信をくれて、カメラマンとエンジニアも加わった。SNSでうっすらつながっていた人たちです」


 三つのポイント

(1)     落語が面白くないからではなく、行く動機がないからだ

(2)     あふれだすアイデアを動かさずにはいられない

(3)     SNSでは『同世代』というキーワードで業種や領域を超えた横のつながりが生まれやすい

 

【展開】

(1)     落語が面白くないからではなく、行く動機がないからだ

 令和212月から東京や名古屋で開催された、落語と若者に身近なクラブカルチャーをミックスした新感覚のイベント「YOSE」。落語家の桂枝之進さん(20)が主宰するクリエーティブチーム「Z落語」が企画した。

 「若い人が寄席に来てくれない。それは落語が面白くないからではなく、行く動機がないから。だから落語自体は変えずに、導入部分のデザインを変えればいいと考えました」

 

(2)     あふれだすアイデアを動かさずにはいられない

 「やりたいことが山ほどある」と、あふれだすアイデアを動かさずにはいられない。

 それはアイデアをともに動かせるオ能と、いつでも簡単につながることができるから。「方法が分からなくても、インターネットで調べて『知らない状態』がなくせる時代。新しいチヤレンジをしないのは損ですよね」。

 

(3)     SNSでは『同世代』というキーワードで業種や領域を超えた横のつながりが生まれやすい

 ヒントはないかとSNSで発信してみたら、同世代のクリエーターたちが興味を示した。「SNSでは『同世代』というキーワードで業種や領域を超えた横のつながりが生まれやすい。SNSで互いの活動をチェックするうち、仲間意識が芽生えた」と語る。

 

<出典>

1/集う才能、桂枝之進とともに「YOSE」をデザイン(14)

https://www.sankei.com/article/20220104-GR6SYH3UHRL4HMM3KPBKPHPSCE/



2022年1月29日土曜日

(K1686) 認知症で荒れる義母が怖い。褒め言葉を発せられない

 【 認知症 ・ 怖い 】認知症の義母に「助かります、ありがとう」「おばあちゃんのやり方でいいですね」と前向きな声かけをするというアドバイスをくれた。しかし義母に接すると怖くて体がかたくなり、褒め言葉を発することができません。


【相談】

 同じ敷地の別棟に住む義母が、アルツハイマー型の認知症と診断されました。

 義理の妹は介護の専門職で、義母が何かをしたときに「助かります、ありがとう」「おばあちゃんのやり方でいいですね」と前向きな声かけをするというアドバイスをくれました。

 しかし私は昔から義母を「怖い」と感じていましたし、認知症になってからは暴言に加え、殴りかかられることもあります。

 「病気だから」と理解していますが、義母に接すると怖くて体がかたくなり、義理の妹のアドバイスのような褒め言葉を発することができません。

 そのたびに「私はダメだなあ」と思います。これからどうしていけばいいでしょうか。

 

【回答】

 まず、義妹のこころない助言もどきは無視することだ。害でしかない。同一敷地内に義母と暮らし、世話どころか介護までしているあなたへの、一片の感謝も感じられぬ。あろうことか、わがまま義母への褒め言葉まで要求している。

 同様の問題を抱えてきた我が家。同居実母の身勝手さに疲れ果てたカミさんは、ケアマネ・Aさんに相談した。

 Aさんの助言は「あなたの心身ともの健康を保つのが第一です」からだった。約束は守らず感謝もせず、要求は口にし続ける母の実像…まことプロのAさんは、母と家内を見たあと、世話に明け暮れるカミさんの苦労・痛みを看破されたようだ。助言は世話する者への労いに徹していた。

 Aさんはこうも言われた。「いやなことを聞かされても、知らぬ顔を続けなさい。話し合いは無意味です」

 この問題に正解などない。が、あなたのこころの苦労、分かる他人は多数いる。

 

<出典>

【タイトル】 認知症で荒れる義母が怖い

【新聞】 産経新聞(2022/01/24) 【あすへのヒント】

【回答者】 山本 一力





2022年1月27日木曜日

(K1685) Z世代が社会を変える(10) 「Z世代の強み」まとめ(A)

 【 Z世代 ・ 強み(A) (1)SNSの活用に長けている(2)幼少時からSNSを使い、自らの手足のように使っている(3)SNSを「つながる」「情報入手」「情報発信」に活用している(4)アイデアが柔軟である(5)楽観的である(6)目的志向が強い


「Z世代が語るZ世代の強み」(*)を整理したものを添付する。

(*) http://kagayakiken.blogspot.com/2022/01/k1683.html

 そこから「Z世代の強み」まとめ(1)として、記述する。これは、とりあえずのまとめであり、精査する過程で追加したり、変更したりする予定である。

 添付した表は空欄が目立つが、高々60字のインタビュー回答から言葉を拾ったものである。本文の言葉を追加で書きこんでいくと、かなり埋まると思う。

 

「Z世代の強み」まとめ(A)

(1)     SNSの活用に長けている

 ネットとかスマホとかいう言葉もあるが、最もキーになるのはSNSである

(2)     幼少時からSNSを使い、自らの手足のように使っている

 他の世代は道具としてしかSNSを使えないが、彼らは自らの手足のように使いこなす

(3)     SNSを「つながる」「情報入手」「情報発信」に活用している

 他の世代も「つながる」「情報入手」「情報発信」をしているが、似て非なるものである

(4)     アイデアが柔軟である

 ①目標設定、②目標実現の手段探し、③目標システムに組み込む形でSNSを活用する

(5)     楽観的である

 「ソノ気になれば素早く成長できる」「どんなやりたいことでもできる」

(6)     目的志向が強い

 単に面白いからSNSを使うのではない。やりたいことを設定してSNSを使う



2022年1月26日水曜日

(K1684) 佗びとか寂びと呼ばれてきた感覚 / 「 老人力 」(31)

 【 読書 ・ 老人力 】日本的な美の感覚というか、美意識といいますか、古来より佗びとか寂びと呼ばれてきた感覚があるのだけど、あれはじつは老人力だと気づいて、なあんだと思った。使い古した品に、えもいわれぬ味わいが生れる。


===== 引用はじめ

 お茶の世界などで、佗びとか寂びという言葉がある。作りたての新品ツルピカではなくそれが長年使われて、少し壊れたところが補修されたり、少し汚れがついたり、染みが広がったりして、えもいわれぬ味わいが生れる。

 あるいは秋になって枯葉が落ちて、きくきくと折れ曲がる柿の木の枝に、最後まで残ってしまった赤い実が一つ、熟しきって皺が寄りはじめて、ふとそばに鴉が飛んできて、かあ、と鳴いたりする。

 日本的な美の感覚というか、美意識といいますか、古来より佗びとか寂びと呼ばれてきた感覚があるのだけど、あれはじつは老人力だと気づいて、なあんだと思った。

===== 引用おわり

 

 これは、わかりやすい。「作りたての新品ツルピカではなくそれが長年使われて、少し壊れたところが補修されたり、少し汚れがついたり、染みが広がったり」というのが、老人の姿だろう。そこに「えもいわれぬ味わい」を感じる美意識で、老人力が生まれる。

 経年変化を経た結果の姿を見るのではなく、そこまでの経過を見ている。使われる、少し壊れる、補修される、少し汚れがつく、染みが広がる、それらすべては、生きてきたという証である。今見える姿に、生きてきた証を見る。

 そこに目が行ったとき、美意識が生まれ、そこから多くのものが伝わってくる。

 

 前回は、

(K1677) ムダなリキみがなくなる / 「 老人力 」(32)

http://kagayakiken.blogspot.com/2022/01/K1677.html

 

<出典>

赤瀬川原平、「老人力」、筑摩書房、P.162



(K1683) Z世代が社会を変える(9) Z世代が語るZ世代の強み

【 Z世代 ・ 有名人 】取材に応じた5人のZ世代の若者のうち4人は、ネットあるいはSNSについて言及している。他の一人は「『失われた20年』の中で育ち、力強く生きていけると思っている」と言う。それは、何を指しているのか。

 「Z世代の強みとは」という質問に対して、

(1)      Z落語主宰  桂枝之進(20)

 「SNSでつながり、支え合いながら、実際に社会課題を解決したり社会を前進させたりすること」

(2)      自転車BMX東京五輪代表  中村輪夢(19)

 「ネットを通じてあらゆる情報が得られるため、ソノ気になれば素早く成長できること」

(3)      ラントレ社長  塗野直透(21)

 「アイデアの柔軟さ。いろいろな情報を手に入れられ、アイデアの幅は広がっている。また、SNSによって、配信者の強みを持っている」

(4)      12歳で会社設立  加藤路瑛(15)

 「これからの世代もそうだが、生まれたときからネットがあり、うまく活用すれば、どんなやりたいことでもできる」

(5)      政治専門広告会社社長  古井康介(26)

 「『失われた20年』の中で育ち、力強く生きていけると思っている」

 

 比較すると、(1)(4)は、ネットあるいはSNSについて言及しており、大きくくくると似ているが、(5)のみ、全く違う。(1)(4)については、後からコメントすることとして、今回は(5)のみ取り上げる。

 なぜ、「失われた20年』の中で育つ」と「力強く生きていける」と考えるのか。

 

===== 引用はじめ

 自身はZ世代のなかでは年長にあたる。「自分たちより上の世代の大人たちが作ってくれた新しい価値観を真っ先に享受できる世代ではないか」と分析する。

 例えば、セクシュアルハラスメントやパワーハラスメン卜など、この数十年で新たに社会問題としてとらえられ、働く現場でも一定のルールが決められてきたことを挙げる。

 「上の世代の方が獲得してくれた権利。その上で生活や仕事ができるのは大変ありがたいこと」という思いがあるという。

===== 引用おわり

 

 Z世代が活躍できる土壌というものがある。Z世代のど真ん中の人達は、生まれた時から土壌が整っていたが、「自身はZ世代のなかでは年長にあたる」ため、土壌ができていなかたところから整っていく過程を知っている。また、「政治をもっと身近にして、生活に結びついていることを伝えたい」と言うように、社会のあり方に対して関心が深い。そのため、回答するにあたって、他の4人と異なったポイントを取り上げたのだろう。

 

 ちなみに「幼いころからスマホに触れてるぼくらの世代は、LINE(ライン)を使って恋をしてる」と言い、「政治家の考えや行政サービスの情報を動画やホームページなどを使ってより分かりやすく届ける事業を展開」している。ここで、他の4人の言及しているのと同じ強みを生かしている。

 

<出典>

http://kagayakiken.blogspot.com/2022/01/k1679.html

参照



2022年1月25日火曜日

(K1682)「 認知症の語り 」(31)

 【 認知症 ・ 語り 】家族会は60代の方がメインなので、若年性認知症の家族をもつ人が話をできる同世代の人がいない。分類: 【介護者32】【介護の実際と社会資源の活用】【家族会・患者会に参加する】【家族会】


 家族会は60代の方がメインなので、若年性認知症の家族をもつ人が話をできる同世代の人がいない。

 

 皆さん、やっぱり誰かに話を聞いてほしいし、誰かと話したくて家族の会に行くんですけど―― やっぱりそこは60代がメインらしいんです。

 そこに(30代の)自分が行くと、その人たちの娘や息子ぐらいの年齢なので、諭されちゃうみたいなことがあって、全然しゃべれない。

 だからといって、同世代の友だちにしゃべったら、何か辛気くさいというか……。被害妄想なのかもしれないけど、みんなはいろんな楽しそうな話をするのに、うちは「父さんのおむつが……」なんて、やっぱ言えない。

 なので、若年性認知症の家族をもつ人は、ストレスをため込んでしまっている人が多いですね。

 

https://www.dipex-j.org/dementia/topic/resource/kanjakai/545.html

テキストのみ。

 

前回は、

(K1673)「 認知症の語り 」(30)

http://kagayakiken.blogspot.com/2022/01/K1673.html

 

<出典>

「認知症の語り(177)」、NPO法人健康と病の語りディベックス・ジャパン、日本看護協会出版会

https://www.dipex-j.org/dementia/



(K1681) Z世代が社会を変える(8) Z世代の有名人

 【 Z世代 ・ 有名人 】Z世代にどのような人がいるかわかると、イメージがわくのではないか。藤井聡太(棋士)(2002年生まれ)が、最も代表的なZ世代だと思う。Z世代が社会の中心になったとき、どんな日本になっているのだろうか。


 Z世代にどのような人がいるかわかると、イメージがわくのではないか。新聞特集で5人を紹介していたが、私は、中村輪夢(自転車BMX東京五輪代表)しか知らなかった。そこで、調べてみた。

 

 藤井聡太(棋士)(2002年生まれ)が、最も代表的なZ世代だと思う。

 原田曜平氏は「19952010年生まれ」をZ世代と定義しているが、Z世代の定義は確定していない。ひとつ前の1994年に綺羅星のごとくアスリートが集中している。

 羽生 結弦・村上 佳菜子(フィギュアスケート選手)、大谷 翔平・藤浪 晋太郎(プロ野球選手)、萩野 公介・瀬戸 大也(競泳選手)、桃田 賢斗(バドミントン選手)、高木 美帆(スピードスケート選手)、丹羽 孝希(卓球選手)、土性 沙羅・川井 梨紗子(レスリング選手)。彼らを「Z世代のお兄さん・お姉さん格」とみなしてよいのではないか。彼らにあこがれてその道のアスリートになった人も多いだろう。

 フィギュアスケートでは、浅田真央(1990年)がひとつ前の世代(Y世代)で、羽生 結弦以降(例えば、宇野昌磨(1997))がZ世代。プロテニスでは、錦織圭(1989年)がY世代で、大坂なおみがZ世代、将棋では、渡辺明(1984年)がY世代で、藤井聡太がZ世代。この間に、境界線があるのだろう。Y世代がこじ開けた窓からZ世代が入り、超えて、世代交代が始まりつつあるのではないか。

 芸能界は、私は全然知らない。かろうじて“朝ドラ”(連続テレビ小説)は見ているので、その関係の人を多く選んでいる。偏っていて申し訳ない。鈴木福・芦田愛菜(俳優)もZ世代。

 皇室では、小室眞子さま(元内親王)はひとつ前の世代(Y世代)、秋篠宮佳子内親王が微妙なところ、愛子 内親王、悠仁 親王は、Z世代に該当する。

 Z世代が社会の中心になったとき、どんな日本になっているのだろうか。



2022年1月24日月曜日

(K1680) 遺灰の貴金属、活用広がる 尊厳に配慮

 【 遺灰の貴金属 ・ 活用 】遺骨を骨つぼに納めた後に残った「残骨灰」には、歯の治療などで使った金属が含まれる。灰の扱いに明確な定めはなく、自治体に委ねられている。火葬した後の遺灰から貴金属を取り出し活用する動きが広がっている


 遺骨を骨つぼに納めた後に残った「残骨灰」には、歯の治療などで使った金属が含まれる。灰の扱いに明確な定めはなく、自治体に委ねられている。

 

 熊本市は今年2月、灰から取り出した金や銀、パラジウムなどを一般競争入札にかける。市営火葬場で出た灰を処理して回収した約47キロ(時価14000万円相当)が対象だ。担当者は「亡くなった方から頂いた貴重な財産。火葬場の建て替えや、斎場の改修などに充てたい」と話す。

 

 横浜市は残った骨片の埋葬を条件に灰そのものを売却し、業者には取り出した貴金属の再利用を認めている。2年度、約18000万円の収入があった。

 

<出典>

【タイトル】 遺灰の貴金属、活用広がる活用

【新聞】 産経新聞(2022/01/21)

【タイトル】 遺灰の貴金属、活用広がる 尊厳に配慮、自治体の財政改善に

URL】 

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/kyodo_nor/life/kyodo_nor-2022011501000551




2022年1月23日日曜日

(K1679) Z世代が社会を変える(7) Z世代の若者5人

 【 Z世代 ・ Z世代の若者 】(1)Z落語主宰  桂枝之進(20)(2)自転車BMX東京五輪代表  中村輪夢(19)(3)ラントレ社長  塗野直透(21)(4)12歳で会社設立  加藤路瑛(15)(5)政治専門広告会社社長  古井康介(26)


 連載 Z世代の展望(全5話)  … 会員記事(有料)

 

·        >第1/集う才能、桂枝之進とともに「YOSE」をデザイン(14)

·        >第2/SNSで情報交換、BMXの中村輪夢が磨く技(15日)

·        >第3/大量消費「ダサい」学生社長の塗野直透が描く解決ビジョン(16日)

·        >第4/15歳の起業家・加藤路瑛の転機(17日)

·        >第5/届かない政治の発信にむ古康介(18日)

 

連載 Z世代の展望(全5話)

(1)      Z落語主宰  桂枝之進(20)

 落語と若者に身近なクラブカルチャーをミックスした「YOSE」を主宰

(2)      自転車BMX東京五輪代表  中村輪夢(19)

 東京五輪で新種目として採用された自転車MMXで5位に入賞(前年9月に左かかとを粉砕骨折していた)

(3)      ラントレ社長  塗野直透(21)

 企業向けにSDGs(持続可能な開発目標)やCSR(企業の社会的責任)事業のサポートを行う「ラントレ」の社長

(4)      12歳で会社設立  加藤路瑛(15)

 クラウドファンディングで資金を集め、12歳で「クリスタルロード」を設立した

(5)      政治専門広告会社社長  古井康介(26)

 政治専門の広告会社「POTET MeDia」の社長。政治家の考えや行政サービスの情報を動画やホームページなどを使ってより分かりやすく伝える。

 

<出典>

【タイトル】 Zの展望

【新聞】 産経新聞(2022/01/04 )

【タイトル】 プロローグ 原田曜平氏に聞く「Z世代」 【連載Z世代の展望】

URL

 https://www.sankei.com/article/20220103-LPFFUIVRSJPKHPCC4QCN37DY34/?447758

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(K1678) 医療だけではない「家の力」 (3)飲む

 【 家の力 ・ 飲む 】点滴を多くすると腸にむくみを生じさせ、しんどさをつくるのです。点滴量が多いと、飲みたい、食べたいと感じられませんし、口から飲み食いしても、点滴でむくんだ腸を通過することも難しくなるのです。


シリーズ: 医療だけではない「家の力」

(1)     家の力

(2)     食べる

(3)     飲む  ←←←←←

 

 のどの渇きを訴え、ご自身で300ミリリットル程度飲んでいらっしゃるようでした。この間点滴は1500ミリリットルを皮下でしていました。実は当院での点滴メニューはもっと少なくて、1週間で600ミリリットル程度にしており、私はこの点滴の量でも「多すぎるな」と感じていました。

 点滴を多くすると腸にむくみを生じさせ、しんどさをつくるのです。さらに、中心静脈栄養をすると輸液量が増え、苦しみをつくることになるので、私は中心静脈栄養をしたくなかったのです。

 点滴量が多いと、飲みたい、食べたいと感じられませんし、口から飲み食いしても、点滴でむくんだ腸を通過することも難しくなるのです。

 

<出典>

【新聞】 産経新聞(2022/01/15) 【在宅善哉】

【タイトル】 医療だけではない「家の力」

【発信者】 尾崎 容子



2022年1月22日土曜日

(K1677) ムダなリキみがなくなる / 「 老人力 」(32)

 【 読書 ・ 老人力 】よく野球のバッティングなどで、ちょっとした怪我をしているときの方がむしろよく当たる、ということはある。怪我をしてその個所が痛い。だからその個所が使えない。怪我の分だけムダなリキみがなくなるということらしい


===== 引用はじめ

 よく野球のバッティングなどで、ちょっとした怪我をしているときの方がむしろよく当たる、ということはある。怪我をしてその個所が痛い。だからその個所が使えない。つまり体の中に空席ができるわけで、その状態で「とりあえず」という感じでバットを握るから、怪我の分だけムダなリキみがなくなるということらしい。もちろん大怪我はダメですよ。両足骨折で松葉杖でバッターボックスに立つといっても、それはムリだ。

 まあ、老人力というのはその程度のものである。ちょっとした怪我の程度。でもその程

度のことが重要なのだ。

===== 引用おわり

 

 若い人は力が有り余っているので、力で解決しようとする。力づくでもなんとかなる。

 ところが老人になると、力が弱くなっているので、力では解決できない。そこで、これまでの経験を生かして、力ではない、知恵といったもので解決しよう。それを「老人力」と呼ぶなら、私は納得する。

 

 前回は、

(K1670) 「老人に残された力」ではない / 「 老人力 」(31)

http://kagayakiken.blogspot.com/2022/01/K1670.html

 

<出典>

赤瀬川原平、「老人力」、筑摩書房、P.158



(K1676) 令和4(2022)年 1月中旬 個人Blog リスト

 【 個人Blog ・ 旬報 】 令和4(2022)年1月11~21日 個人Blogリスト


(2533) 小説掲載 広がる支持 ~ 「現代の国語」教科書

http://kagayaki56.blogspot.com/2022/01/2533.html

 

(2534) 令和4(2022)年 1月上旬 の 組織Blog リスト

http://kagayaki56.blogspot.com/2022/01/2534.html

 

(2535) 私のショート・エッセイ(10)  (貧乏でない幸福)

https://kagayaki56.blogspot.com/2022/01/2535.html

 

(2536) 金子みすゞ詩集(2-1) / 100de名著

http://kagayaki56.blogspot.com/2022/01/2536.html

 

(2537) 金子みすゞ詩集(2-2) / 100de名著

http://kagayaki56.blogspot.com/2022/01/2537.html

 

(2538) 私のショート・エッセイ(11)  (到達点と幸福)

http://kagayaki56.blogspot.com/2022/01/2538.html

 

(2539) Five Shocking Scenarios for the Year of the Tiger

http://kagayaki56.blogspot.com/2022/01/2539.html

 

(2540) 金子みすゞ詩集(3-1) / 100de名著

http://kagayaki56.blogspot.com/2022/01/2540.html

 

なお、前回の紹介は、

(K1669) 令和4(2022)年 1月上旬 個人Blog リスト

http://kagayakiken.blogspot.com/2022/01/K1669.html



2022年1月21日金曜日

(K1675) 医療だけではない「家の力」 (2)食べる

 【 家の力 ・ 食べる 】「なんでも好きなものを食べていい」と伝えました。「よく噛んで食べ物のエキスだけ飲み込んで、カスを捨ててください。そうすれば何を食べてもいいですよ」と言ったところ、ご本人もご家族も目が輝きました。


シリーズ: 医療だけではない「家の力」

(1)     家の力

(2)     食べる  ←←←←←

(3)     飲む

 

 ご本人には「胃管が入っていて、圧抜きができるので、なんでも好きなものを食べていい」と伝えました。「よく噛んで食べ物のエキスだけ飲み込んで、カスを捨ててください。そうすれば何を食べてもいいですよ」と言ったところ、ご本人もご家族も目が輝きました。

 次の日は朝からジュースを飲んだと喜んでいらっしゃいました。その次の日は、ハンバーグと唐揚げを食べて喜ばれたのだそう。もちろん、腸閉塞に対する注射などもしているわけなので、無防備にしているわけではありません。備えをして食べてもらっているわけなのですが、病院では到底出てこない発想です。

 

<出典>

【新聞】 産経新聞(2022/01/15)  【在宅善哉】

【タイトル】 医療だけではない「家の力」

【発信者】 尾崎 容子



(K1674) 医療だけではない「家の力」 (1)家の力

 【 家の力 ・ 在宅医療 】ところが、ひ孫さんが来た途端、大きな声で赤ちゃんに呼びかけられ、活気がもどりました。「これなんだよ、これが家の力なんだよな」と私は思いました。このにぎやかな空気感。


シリーズ: 医療だけではない「家の力」

(1)     家の力  ←←←←←

(2)     食べる

(3)     飲む

 

 退院した次の日に私が訪問したとき、呼びかけてもこの方はほとんど反応されませんでした。ところが、ひ孫さんが来た途端、大きな声で赤ちゃんに呼びかけられ、活気がもどりました。「これなんだよ、これが家の力なんだよな」と私は思いました。お孫さんたちも、おばあちゃんの様子を気遣っています。このにぎやかな空気感。これがこの方の日常ならば、穏やかで静かな緩和ケア病棟はたしかに寂しすぎると感じられることでしょう。

 

<出典>

【新聞】 産経新聞(2022/01/15) 【在宅善哉】

【タイトル】 医療だけではない「家の力」

【発信者】 尾崎 容子



2022年1月17日月曜日

(K1673)「 認知症の語り 」(30)

 【 認知症 ・ 語り 】 夫が夜、散歩に出かけて 帰れなくなった。保護された夫の到着を警察署で待つのは嫌な気分だった。分類: 【介護者31】【認知症の症状とどう付き合うか】【「徘徊」と呼ばれる行動】【「徘徊」への対応】


 夫が夜、散歩に出かけて 帰れなくなった。保護された夫の到着を警察署で待つのは嫌な気分だった

 

 主人が夜、遠くまで歩いちゃうことが二度ほどあって、私だけじゃみつからない。もうしょうがないから、駅前の交番に協力を求めにいったら、パトロール中で留守で、書いであった電話番号に電話したら、大きな警察署にかかってしまったんです。で、「もしパトロール中にこういう人物がいたら、ご連絡してください」ってお話ししたら、一斉に探してくれてしまって〔笑〕、大事になっちゃったんですね。

 警察の人から「どうせご主人は歩き続けているので、確保したら連れて帰りますから、奥さんは警察署に来てください」って言われて、警察に行って、主人が来るのを待っていて、夜が明け始めていて、ほんとに嫌な気分でした。

 

https://www.dipex-j.org/dementia/topic/symptom/haikai/465.html

テキストのみ

 

前回は、

(K1667)「 認知症の語り 」(29)

http://kagayakiken.blogspot.com/2022/01/K1667.html

 

<出典>

「認知症の語り(87)」、NPO法人健康と病の語りディベックス・ジャパン、日本看護協会出版会

https://www.dipex-j.org/dementia/