2020年2月29日土曜日

(K1035)  むしろ黒字リストラ促進か / 70歳就業の法制化 <高齢期の仕事>

 
☆☆
「希望する人がすべて70歳まで働き続けられる」ようにと言われて、企業は困る。60歳の人は辞めさせにくいので、4050代で辞めてもらおうとする。終身雇用は実はどんどん崩れている。何かを身に着けねば
☆☆
 
 「希望する人がすべて70歳まで働き続けられる社会を実現すべく、政府・与党が法制化を急いでいる。今国会で法案を成立させ、来年度から施行する考えだ。」
 
 それなら今までより長く働けるようになるかと言うと、そう単純ではなさそうです。「今回の法改正は、70歳定年への流れを進めるのではなく、むしろ雇用の流動化を加速させる方向へと作用しかねない」といいます。
 
 企業としては、70歳まで雇い続けるあるいは援助し続けるのは負担になるが、法制化されると従わざるをえない。それならば、定年になる前に辞めていただければ、解決できます。
===== 引用はじめ
 その予兆が「黒字リストラ」である。 … 2019年に早期・希望退職を募集した上場企業は、 … 過去5年間で最多を更新した。業績不振の企業の一方で、直近の決算が増収増益であった“先行型”が目立ち始めたことが注目される。



 “先行型”が増えた理由には、70歳雇用の義務化をにらみ、年齢的にセカンドキャリアに転じやすい4050代の段階で、70歳まで働き続けてほしい人材とそうでない人とを選別しようとの思惑もあるとみられる。
===== 引用おわり
 
 単なる選別では、きっと、逆になります。自ら早期・希望退職に応募する人の多くは「70歳まで働き続けてほしい人材」であり、早く辞めてほしい人は早期・希望退職に応じない。だから、「早期・希望退職を募集」と言いながらも、狙い撃ちで退職を迫ってくるでしょう。
 
 厳しいです。対策は一つ。「4050代でセカンドキャリアに転じる」実力を身につけることです。そこまで準備できている人は、早期・希望退職を迫られないでしょう。何故なら彼らは、「70歳まで働き続けてほしい人材」になっているからです。
 
 「定年後」を真剣に考えねばならないのは、4050代の人です。60歳前後になってから考えるのでは、選択肢も可能性もかなり小さくなっているでしょう。
 
<出典>
河合雅司、むしろ黒字リストラ促進か 70歳就業の法制化 
【日曜講座 少子高齢時代】 産経新聞(2020/02/16)
https://special.sankei.com/a/politics/article/20200216/0001.html

2020年2月28日金曜日

(K1034)  WHO、健康な食事の5つのヒント <体の健康>

 
☆☆
だいたい同じようなことが書いてあるが、「アルコールは百害あって一利なし」は、本当だろうか? 決めた人は酒嫌い? なら「酒は百薬の長」と言ったのは、酒好き? 楽しい方が、元気になって、長生きできるのでは?
☆☆
 

世界保健機関(WHO)は、新年ダイエットのために5つの秘訣を公開した。

1.バランスある食事
2.減塩
3.特定の油分と脂質を控える
4.砂糖は控えめに
5.アルコールは百害あって一利なし
 
【展開】

1. バランスある食事
 多種多様なものを食べて栄養摂取しなくてはならない。これだけを食べていればよい、という食糧は存在しないからだ。
 
2. 減塩
 塩分過多による高血圧は心臓病、脳卒中の主要な原因となる。しかし、世界中のほとんどの人々が、WHOが推奨する一日平均5gの2倍を摂取していると言われる。
 
3. 特定の油分と脂質を控える
 「油分・脂質」の取り過ぎには注意したい。本来「トランス脂肪酸」を食品から摂取する必要はないが、高カロリーで低価格の食品には、これらの油分と脂質が含まれている。心臓病リスクを30%近く高めるとも言われる。
 
4. 砂糖は控えめに
 特に二歳未満の幼児には、これら甘い飲み物や食べ物(*)は禁物である。塩と砂糖は、2歳未満の幼児にとっては、限定的で補完的な食品であり、制限しなくてはならない。
(*)炭酸飲料、フルーツジュース、清涼飲料、スポーツドリンクなど、液体か粉末かを問わず
 
5.アルコールは百害あって一利なし
 言うまでもなく飲み過ぎれば、前後不覚による怪我のリスクが高まり、肝臓障害、癌、心臓病、精神疾患などの長期的な影響を引き起こす。
 
<出典>
WHO、健康な食事の5つのヒント <体の健康>
産経新聞(2020/02/21)
WHO 健康な食事 5つのヒント
https://www.hungerzero.jp/news/archives/202001/002911.html




2020年2月27日木曜日

(K1033)  高齢の親 緩~く見守り <見守り>

 
☆☆
見守るのは良いことだが、見守られるのは気が重い。様々な工夫がある。孫の様子を見たり、ロボットと会話したりしているうちに、自然に見守られる。見守られる人が楽しいなと思えるのが良い。技術が活用されている
☆☆
 
1.   テレビに孫の画像送信
1.1.  ベンチャーのチカク(東京)とセコム 「まごチャンネル With SECOM」
1.2.  基本機能 安否確認
1.3.  販売 端末価格は3万3千円で月額料金1,848
1.4.  評価 「高齢者が見守られているという意識を持たないのが利点」
1.5.  詳細情報 https://www.secom.co.jp/mimamori/mago-ch/
 
2.   ロボットが写真を撮影
2.1.  NECのロボット「PaPeRo I(パペロアイ)
2.2.  基本機能 安否確認
2.3.  実証実験 愛知県西条市、兵庫県市川町
2.4.  評価 予想以上に高齢者がロボットに癒されることが分かった
2.5.  詳細情報 https://www.necplatforms.co.jp/solution/papero_i/
 
【展開】

 
1.   テレビに孫の画像送信

1.1.  ベンチャーのチカク(東京)とセコム 「まごチャンネル With SECOM」

1.2.  基本機能 安否確認
 コードで端末をテレビにつなぐと、家族がスマートフォンで送った動画や写真を見ることができる。親が画像を見ると、送信元のスマホに連絡が届く

1.3.  販売 端末価格は3万3千円で月額料金1,848
 セコムのウェブサイトで販売している

1.4.  評価 「高齢者が見守られているという意識を持たないのが利点」
 「遠隔地の親とのコミュニケーションにも役立つ」

 

2.   ロボットが写真を撮影

2.1.  NECのロボット「PaPeRo I(パペロアイ)

2.2.  基本機能 安否確認
 高齢者がロボットの前に来ると、「写真撮っていい」とロボットが聞き、同意すると1日に3回、離れた家族のスマホに写真を送る

2.3.  実証実験 愛知県西条市、兵庫県市川町
 平成30年に愛知県西条市と共同で実証実験を行い、同市は昨年から有料サービスを開始。、今年は兵庫県市川町が実験に取り組む。

2.4.  評価 予想以上に高齢者がロボットに癒されることが分かった

 
<出典>
高齢の親 緩~く見守り
産経新聞(2020/02/21)

2020年2月26日水曜日

(K1032)  速足より階段の上り下り <体の健康>

 
☆☆
「健康のための運動といっても、身近な物や環境を生かした形でないと三日坊主になってしまう」。速足より階段の上り下りをお勧めする。「筋力維持・強化をしたい高齢者は1階分の上り下りを3分×2回」が目安
☆☆
 
【目次】
1.   身近な物や環境を生かした、健康のための運動

2.   足の筋力維持・強化
2.1.  調査
2.2.  結果
2.3.  お勧め

3.   血糖値の低下
3.1.  調査
3.2.  結果

4.   善玉(HDL)コレステロールの増加

5.   お勧め
(1)    筋力維持・強化をしたい高齢者は1階分の上り下りを3分×2回、
(2)    中年で血液データの改善を目指したい人は食後1時間くらい経過したころに2階分の上り下りを10分×2回を目標にするとよい
(3)    必ず手すりのある階段で行うことと、特に高齢者の場合、平地で5分程度足踏みするなど、ウオーミングアップしてから行ってほしい
 
【展開】
1.   身近な物や環境を生かした、健康のための運動
 「健康のための運動といっても、身近な物や環境を生かした形でないと三日坊主になってしまう」との考えから、自転車をこぐことや階段の上り下りを利用できないかを調べている。
 
2.   足の筋力維持・強化
 健康長寿を阻害する寝たきりになることを防ぐには、足の筋力維持・強化が重要。高齢者の日常生活にとって重要なのは、座った状態からの立ち上がりが楽にできるかどうかだ。

2.1.  調査
 椅子からの立ち上がり▽平地歩行▽階段上り▽1段抜かしでの階段上り-の太ももの筋電図データを取り比較した。

2.2.  結果
 椅子からの立ち上がりを1とした場合、平地歩行は0・4の負荷しかかからなかったのに対し、階段上りは1・3、1段抜かしでの階段上りは1・7の負荷がかかることが分かった。

2.3.  お勧め
 健康のため1日1万歩といわれているが、歩数が少し減ってもいいからアップダウンを取り入れてほしい
 
3.   血糖値の低下
 筋力維持・強化のみならず、階段の上り下りは食後の血糖値の急上昇を抑制するとともに早く下げさせ、脳梗塞(こうそく)や心筋梗塞につながる動脈硬化のリスクを減らすことも期待できる。

3.1.  調査
 食事の直後に上昇した血糖値が下がる食後90分を起点に、何もせず座ったまま▽8分間の自転車こぎ(階段の上り下りと同じ心拍数になるペースで実施)▽階段の上り下り(21段×16往復=参加者平均で約8分間に相当)-の3つをそれぞれ別の日にしてもらい、起点の平均血糖値を「0」とした場合の下がり具合を調べた。

3.2.  結果
 短時間で最も早く下がったのは階段の上り下りで、ほぼ同じ心拍数で行った自転車こぎよりも効果が高かった。筋肉だけでなく心拍数の面からも、平地での速歩よりも階段運動の方が負荷が高く、運動効果があるといえる。
 
4.   善玉(HDL)コレステロールの増加
 昨年から昨年にかけての階段の上り下りの研究で、動脈硬化を抑制する働きを持つ善玉(HDL)コレステロールが増える効果も見いだし、現在、論文化の作業を進めている。
 
5.   お勧め
(1)    筋力維持・強化をしたい高齢者は1階分の上り下りを3分×2回、
(2)    中年で血液データの改善を目指したい人は食後1時間くらい経過したころに2階分の上り下りを10分×2回を目標にするとよい
(3)    必ず手すりのある階段で行うことと、特に高齢者の場合、平地で5分程度足踏みするなど、ウオーミングアップしてから行ってほしい
 
<出典>
速歩より階段の上り下り 筋力維持、動脈硬化も抑制
【100歳時代プロジェクト】 産経新聞(2020/02/20)
https://www.sankei.com/life/news/200220/lif2002200011-n1.html

2020年2月25日火曜日

(K1031)  初期のアルツハイマー病の9割以上が改善する新しい治療法「リコード法」 <認知症>

 
☆☆
脳にダメージを与え、防御反応を引き起こす3つの脅威(「炎症」「栄養不足」「毒素」)は、36の要因によって起こる。八つの新習慣を身につけることによって、初期のアルツハイマー病の9割以上が改善する
☆☆
 
(K1030)からの続き
 
 「ブレデセン博士はアルツハイマー病など神経変性疾患の世界的権威で、約30年にわたる研究からアルツハイマー病の真の原因と治療法を突き止めました。これは非常に画期的かつ挑戦的なことです」(白澤卓ニ)
 
 ブレデセン博士によれば、

(1) 脳にダメージを与え、防御反応を引き起こすのは大きく分けて「炎症」「栄養不足」「毒素」という大きく3つの脅威です

(2) さらに3つの脅威は「脳の血流が悪い」「体内に炎症がある」「甲状腺機能の低下」「ビタミンB₁不足」「水銀などの毒物」「歯周病」など36の要因によって起こるといいます

(3) リコード法では、複数の要因を細かく調べ、それぞれの状態に合った食事、運動、睡眠などの指導や、脳の栄養を補うサプリメントの処方、解毒治療などを行うことで予防や症状の改善を図ります
 
【新習慣1】 炭水化物や甘いものを減らす
【新習慣2】 毒素を排せつさせる食材を選ぶ
【新習慣3】 夕食から朝食まで812時間は絶食
【新習慣4】 油はココナッツオイル、オリーブオイルを
【新習慣5】 1週間で150分以上の運動をする
【新習慣6】 睡眠時間は178時間はとる
【新習慣7】 歯磨きは食後20分後に念入りに
【新習慣8】 自宅や車からカビをしっかり除去
 
<出典>
アルツハイマー病の最前線!「リコード法」と症状を改善する生活習慣とは
https://gp.dmkt-sp.jp/column100/jinsei100_vol039/

2020年2月24日月曜日

(K1030) 「大切な記憶は何ですか?~アルツハイマーと戦う~」(BS1スペシャル) <認知症>

 
☆☆
アルツハイマー病は「確実な予防法はない」「なったら治らない」といわれてきたが、初期のアルツハイマー病の9割以上が改善する新しい治療法「リコード法」。これは薬品会社がもうからないので、妨害が入るだろう
☆☆
 
 最後の方だけですが、観ました。

BS1スペシャル「大切な記憶は何ですか?~アルツハイマーと戦う~」
===== 引用はじめ
 記憶を失い、考える力や運動機能も奪われてゆく…不治の病ともいわれてきたアルツハイマー病。これまで進行を遅らせることに力が注がれてきたが、いま詳細なデータをもとに食事や運動などの生活習慣を徹底的に見直すことで症状を改善させようとする試みが注目されている。家族の支えを受けながら、こうした療法に取り組むアメリカと日本の患者たちの姿を記録する。
===== 引用おわり
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/3115809/index.html
 
 これまでアルツハイマー病は「確実な予防法はない」「なったら治らない」といわれてきました。ところが最近、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校のデール・ブレデセン博士らが、初期のアルツハイマー病の9割以上が改善する新しい治療法「リコード法」を提唱し、話題になっています。

===== 引用はじめ
 長い間、アルツハイマー病の原因は、脳に「アミロイドβ」というたんぱく質が蓄積することだとされてきました。そのため、世界中でアミロイドβの蓄積を防ぐ薬の開発が続けられてきましたが、いまだに成功していません。
 「そこでブレデセン博士が着目したのが『なぜアミロイドβが脳にたまるのか』です。研究の結果、脳がダメージを受けると、防御反応としてアミロイドβが発生するという事実が明らかになりました」
 ブレデセン博士によれば、脳にダメージを与え、防御反応を引き起こすのは大きく分けて「炎症」「栄養不足」「毒素」という大きく3つの脅威です。さらに3つの脅威は「脳の血流が悪い」「体内に炎症がある」「甲状腺機能の低下」「ビタミンB₁不足」「水銀などの毒物」「歯周病」など36の要因によって起こるといいます。
===== 引用おわり
アルツハイマー病の最前線!「リコード法」と症状を改善する生活習慣とは
https://gp.dmkt-sp.jp/column100/jinsei100_vol039/
 
(K1031)に続く

2020年2月23日日曜日

(K1029)  「定年男子の会」(大江秀樹) <高齢期の仕事>

 
☆☆
45歳から入会できるようにしているのは情報交換のため。社外の人との付き合いは視野を広げ、人脈づくりにもなる」。定年後、会社を頼らずに生きていくためには、こういう準備が必要でしょう。会社に残るのも大変
☆☆
 
(K1028)からの続き。
 
 70歳までの就業機会の確保に係る事業主の努力義務として、新たな選択肢として盛り込まれた措置の中に、次の三つがあります。
(e) 個人とのフリーランス契約への資金提供
(f) 個人の起業支援
(g) 個人の社会貢献活動参加への資金提供
 
 企業で、歯車の一つとして働いていた人に、「(e)(f)(g)をしなさい」といってできる人は少ないでしょう。
 
 ところで、「定年男子の会」というのがあるようです。
===== 引用はじめ
 全国各地でキャリアセミナーなどの講師も務めており、参加者らに声をかけて「定年男子の会」を結成した。
 同会の参加資格は、入会時に45歳から70歳という年齢制限のみ
===== 引用おわり
 “定年男子 定年女子 45歳から始める「金持ち老後」入門!”の著者 大江英樹さんが呼びかけて始まった会です。

 『45歳から』が気にかかりました。「45歳から入会できるようにしているのは情報交換のため。社外の人との付き合いは視野を広げ、人脈づくりにもなる」とのこと。45歳からこのような準備をしておけば、定年後(e)(f)(g)に挑戦できるかもしれません。


 
 「定年男子の会」でgoogle検索したら、「大阪男子の会」が二つ見つかりました。

http://grc-con.com/2018/09/12/retired-men-in-osaka/  (2018/09/11)


 年齢は50歳から69歳までで、実際に定年した人もいれば、定年予備軍の人もいます。でも多分一番多いのは「自営業」でしょうね。
 FP、社労士、行政書士などの資格を持つ人も多いので、資産運用、相続、税金から始まって、世の中で起こっていることの細かな解説も聞くことができます。

 (2017/09/01)
 僕は半数の方とは面識があった程度ですが、皆さんはお互いに知っている方が多かったようでした。年齢は49歳から68歳までです。
 頂いた名刺を拝見すると、サラリーマンの方もおられますが、フィナンシャルプランナー、行政書士、セミナー講師などの仕事をされている方がやや多かったようです。でも初めから今の職業ではなくて、転職や退職後に今の仕事に行きついた方も多くて、人生経験が豊かな多士済々なメンバーという印象でした。
 
 この会が良いかどうか分かりませんが、こんな会に参加しておくことをお勧めします。
 
<出典>
シニア人材 広がる活躍の場
産経新聞(2020/02/17)

2020年2月22日土曜日

(K1028)  70歳までの雇用延長、努力義務として企業に示された7つの選択肢 <高齢期の仕事>

 
☆☆
70歳までの雇用延長、努力義務として7つの選択肢が企業に示された。うち3つは以前から示されたもの。はたして、足りないのでと加えられた新たな選択肢は、働く人にとって、受け入れ可能な選択肢なのだろうか?
☆☆
 
 70歳までの就業機会を確保する努力義務を企業に課すため高年齢者雇用安定法などを改正する関連法案が閣議決定され、来年4月から実施される方向となった。
 
===== 引用はじめ
 70歳までの就業機会の確保に係る事業主の努力義務として、65歳までの雇用確保措置と同様の措置に加えて、新たな措置を選択肢として盛り込むにあたり、以下のような点について検討が必要ではないか。
==
70歳までの就業確保措置
(成長戦略実行計画(令和元年6月21日閣議決定)より抜粋)
a) 定年廃止
b 70歳までの定年延長
c) 継続雇用制度導入(現行65歳までの制度と同様、子会社・関連会社で の継続雇用を含む)
d) 他の企業(子会社・関連会社以外の企業)への再就職の実現
e) 個人とのフリーランス契約への資金提供
f) 個人の起業支援
g) 個人の社会貢献活動参加への資金提供
===== 引用おわり
高齢者の雇用・就業機会の確保に関する主な検討課題と対応イメージ
https://www.mhlw.go.jp/content/11601000/000566761.pdf
 
 ここで「65歳までの雇用確保措置と同様の措置」に該当するのが(a)(b)(c)、「新たな措置」に該当するのが(d)(e)(f)(g)になります。
 
 大江秀樹さんは、定年退職を機に古巣の企業を離れる選択肢を提案しています。
  若い人材を育てたい企業にとっては、70歳までの雇用延長をネガティブに捉えるところも多い
  50代になったら、定年後は会社を出て働く選択肢も考えてみるべきだ
 
 まったく、その通りだと思います。先の「7つの選択肢」のうち、「(a)(b)(c)(d)」は「働く場所」を企業が提供してくれます。「会社を出て働く選択肢」は、「(e)(f)(g)」(添付図では「雇用以外」に相当)に挑戦しましょうということです。ところで、会社は「資金提供」「起業支援」はしてくれますが、すべて後方からの支援です。「働く場所」は自分で探し出すか、創り出すしかありません。一人のサラリーマンとして企業の枠の中でずっと働いてきた人に、そんなことができるのでしょうか?
 
 (K1029)に続く
 
<出典>
シニア人材 広がる活躍の場 / 「70歳まで就業」働き方多様化
産経新聞(2020/02/17)

2020年2月21日金曜日

(K1027)  個人Blog 2月中旬リスト <サイト紹介>

 
● 個人Blog 2月中旬リスト
 
(1876)  朝の詩_(21)嫁姑・(22)食堂街で
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/02/1876-2122.html
 
(1877)  帰国した外国人が語る「日本が恋しくなる理由」20(1)
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/02/1877-201.html
 
(1878)  ヴァーツラフ・ハヴェル『力なき者たちの力』(3-1) / 100de名著
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/02/1878-3-1100de.html
 
(1879)  新型肺炎とインフルエンザ、米日の違い
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/02/1879.html
 
(1880)  ヴァーツラフ・ハヴェル『力なき者たちの力』(3-2) / 100de名著
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/02/1880-3-2100de.html
 
(1881)  帰国した外国人が語る「日本が恋しくなる理由」20(2)
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/02/1881-202.html
 
(1882) 「楽しい」とは
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/02/1882.html
 
(1883)  帰国した外国人が語る「日本が恋しくなる理由」20(3)
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/02/1883-203.html
 
(1884)  個の時代に消費されない「ドア型人材」という生き方(岡山史興)
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/02/1884.html
 
(1885)  ヴァーツラフ・ハヴェル『力なき者たちの力』(4-1) / 100de名著
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/02/1885-4-1100de.html
 
なお、前回の紹介は、
 
(K1017)  個人Blog 2月上旬リスト <サイト紹介>
http://kagayakiken.blogspot.com/2020/02/k1017-blog.html


2020年2月20日木曜日

(K1026)  村民支える「買い物ツアー」 <高齢者の移動>

 
☆☆
地方では車がないと、容易に「買い物難民」になってしまう。解決策として期待されるのが、自治体による「買い物ツアー」。独居の高齢者らが話をしながら、ショッピングを楽しむツアーは、認知症予防にもなりそう
☆☆
 
独居や免許のない高齢者らを対象にした「買い物ツアー」

1.   事例
1.1.  場所: 山梨県 道志村
1.2.  分担
1.2.1. 村民発: 自分たちでできることは取り組もうという姿勢
1.2.2. 村が提供: 同行職員、マイクロバス、公用車、運転手
1.2.3. 住民が負担: 運転手の日当、参加者の保険、運搬協力者の時給
1.2.4. 参加費: 無料
1.3.  参加状況: 月1回、24年度から、昨年度は1回平均16・8人(のべ202人)
1.4.  行先: ホームセンター、回転ずし店、スーパー、100円ショップ、ドラッグストア
 
2.   効用
2.1.  ストレス解消
2.2.  楽しい
2.3.  引きこもり解消、認知症予防
 
【展開】

1.   事例

1.1.  場所: 山梨県 道志村
 田舎暮らしにあこがれて移住する人も多い
 村民の多くが持ち家で、最後まで自宅で暮らしたいと望む人がほとんど
 村の高齢化率は36%超。移動の生命線である路線バスの便も削減された
 
1.2.  分担

1.2.1. 村民発: 自分たちでできることは取り組もうという姿勢
 「村民が村にお願いするのでなく、自分たちでできることは取り組もうという姿勢で意見を出してくれた」

1.2.2. 村が提供: 同行職員、マイクロバス、公用車、運転手
 村が提供するのは、同行する職員とマイクロバス、荷物運搬用の公用車、運転手。

1.2.3. 住民が負担: 運転手の日当、参加者の保険、運搬協力者の時給
 村は運転手の日当と参加者の保険料、運搬協力者の時給を負担する。

1.2.4. 参加費: 無料
 
1.3.  参加状況: 月1回、24年度から、昨年度は1回平均16・8人(のべ202人)
 月1回ツアーは24年度から始まり、月1回。昨年度は1回平均16・8人(のべ202人)が参加した。

1.4.  行先: ホームセンター、回転ずし店、スーパー、100円ショップ、ドラッグストア
 12月のツアーでは、午前9時前に村の施設を出発したマイクロバスは国道沿いの住宅前やバス停付近で次々に住民を拾った。参加者は15人で全員が顔見知り。行き先は前月のツアーの帰り道で決めてあり、午前中はホームセンター、回転ずし店での昼食をはさみ、午後は食料品と衣料品を扱うスーパーと100円ショップ、ドラッグストアを回った。
 

2.   効用

2.1.  ストレス解消
 「やはり実物を見ながら選びたい。買い物はストレス解消にもなる」

2.2.  楽しい
 「ひとりで家にいると寂しい。ツアーは楽しいから」と毎回参加

2.3.  引きこもり解消、認知症予防
 「代金の計算に頭を使い、車内や昼食中も会話が止まらない。引きこもりがちな高齢者にとって、外に出る良い機会」
 
 
<出典>
村民支える「買い物ツアー」 月1度、高齢者ら楽しむ
【~から】 産経新聞(2020/02/07)
https://www.sankei.com/life/news/200207/lif2002070020-n1.html