2020年10月15日木曜日

(K1263) 「安楽死」准看護士師が真剣討論(四条畷看護専門学校) <安楽死>

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「生と死にどういった権利と義務があるのか、一人一人が納得できる深い議論をしてほしい」「看護師は『死』と向き合わないといけないときがある。学生たちに死について考えてもらいたい」と、授業を開くことにした

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 安楽死は日本で合法化されるべきなのか――。安楽死をテーマにする議論が四条畷看護専門学校で開かれた。

 

 学生らは事前に配布された記事のコピーを読み、安楽死について文献で調べた上で授業に出席。5班に分かれ、それぞれテーマを設定し議論した。

 

 テーマは、

(1)  家族らに安楽死を相談されたら何ができるか

(2)  日本で安楽死は合法化されるべきか

(3)  日本で安楽死が認められる日が来るのか

(4)  法整備が整っていない現状で延命治療は誰のために行われているのか

(5)  安楽死が容認される社会になった場合、どのような条件をつけ、(看護師として)どう介入すべきか

 

 「日本で安楽死は合法化されるべきか」については、

(1)  「患者の『死にたい』という気持ちを尊重することも大事だが、患者の家族の気持ちはどうなるのか」

(2)  「合法化することで、今回のような事件は起こらなくなるのではないか」

(3)  「『死にたい』という気持ちをすぐに安楽死に結び付けるのは危険ではないか」

などの意見が出たが、結論は出なかった。

 

 授業を企画した講師の中田さんは「結論は出ずとも一つのテーマに向かってみんなで考える

ことが有意義だったのではないか現場に出ても同僚と議論してほしい」と締めくくった。

 

<出典>

「安楽死」准看護士師が真剣討論

産経新聞(2020/10/15)



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