【 在宅善哉 ・ 尾崎容子 】 患者 さんを大切だと思う 看取り 。1. 自宅 で看取ることに決心した。2.誰か一人が頑張ればよいというものではない。3. デイサービス の不安 。4. 家族 の不安
1.
自宅で看取ることに決心した
2.
誰か一人が頑張ればよいというものではない
3.
デイサービスの不安
4.
家族の不安
【展開】
1.
自宅で看取ることに決心した
80代の男性。ペースメーカーが入っていて血液透析治療中。嚥下機能が低下し、誤嚥性肺炎を繰り返し、飲むことも食べることもできなくなりました。病院では看取り段階であると説明され、ご家族は退院して自宅で看取ることを決心されました。
2.
誰か一人が頑張ればよいというものではない
退院前にはカンファレンスをし、患者さんの最期の時間がよいものになるように、病院のスタッフと在宅療養のスタッフがみんなで情報を共有し、思いを共有しました。
このように多職種が連携して在宅療養は成り立つのです。誰か1人が頑張ればよいというものではありません。
3.
デイサービスの不安
私はケアマネジャーが探してくれたデイサービスに行き、患者さんの支援について打ち合わせをしました。
デイサービスのスタッフは、受け入れたのはいいけれど実はとても不安に思っておられました。それはよくわかっていたので、デイサービスのスタッフがどのようなことを心配しているか、ということについて聞き、その対処法を伝え、支援中に不安があれば連絡をするように伝えました。
4.
家族の不安
私は退院翌日の日曜日に往診しました。前日に訪問看護師が看取りの説明をしてくれていたので、奥さまはよく理解してくださっていました。この時初対面になるお子さまたちは不安そうでしたので、お子さまたちにお話をいたしました。お子さまたちも話を聞いて、自宅での看取りについて、不安が少し軽くなったようでした。
<出典>
尾崎容子、患者さんを大切だと思う看取り
【在宅善哉】 産経新聞(2021/08/07)
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