2019年6月10日月曜日

(K0771)  老人ホームの91歳孤独死(1) / 施設を弁護したい <見守り>

 
===== 引用はじめ
 兵庫県明石市の介護付き有料老人ホームの個室で暮らしていた90代男性が22日に死亡しているのが見つかり、死後十数日経過していたことが31日、ホームへの取材で分かった。
===== 引用おわり
 
 これが第一報で、以後、老人ホームを責めるような報道が続いている。私は、違うのではないかと思う。この時点で、老人ホーム側が自己弁護めいたことを言うと、火に油を注いでしまうので、何も言えない。言わないのが「賢明」だろう。


 「弱者」に対して「加害者」は何も言えない。何も言えないままに「加害者」であることが決定づけられる。その事情も聴いてもらえない。発言の自由が無い。おかしいのではないか。

 第三者(=私)なら叩かれるリスクは少ないだろう。弁護したい。「加害者」が最大の「弱者」に陥ることがある。それでも「弱者の擁護者」である人たちは、その「弱者」への攻撃を止めない。徹底的に潰しにくる。潰しにいく人たちが「正義」だと思われる。変な風潮がはびこっている。
 
 
 新聞報道を見ると、次の3点が問題視されているようです。
(1)  老人ホームなのに孤独死した
(2)  発見されたのが12日後で腐敗が進んでいた
(3)  家族が「体調が悪い」と伝えていたのに、安否確認していなかった
 
 これだけをみると、施設が悪いと憤るのも無理はない。しかし、施設には施設の事情があり、ある意味必然的に起こってしまったことだと思う。施設に改善すべき点はあるが、施設を一方的に責めるのには賛成できない。
 
 続く
 
<出典>
(A)
老人ホームで男性孤独死 / 明石 職員、十数日気づかず
産経新聞(2019/05/31)
 
老人ホーム個室で男性死亡、10日以上気付かず 兵庫
https://www.sankei.com/affairs/news/190531/afr1905310006-n1.html
 
(B)
“高級”老人ホームで孤独死 教訓生かされず
https://dot.asahi.com/wa/2019060400038.html

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