シンポジウムに参加した。
利用者から見た成年後見制度の説明で、わかりやすかった。
いくつか、書き留める。
(1) 平成12年、現在の成年後見制度開始
現在の成年後見制度は、本人のためにつくられた。従来の禁治産制度は、周囲の人たちのためにつくられていた。
(2) 成年後見制度の「利用促進」が「課題」といわれているが、増やせばよいというものではない
権利擁護のための「利用促進」でなくとはならない。
後見制度の利用が、真に利用者の擁護に役立つか?逆に権利実現を妨げることにならないのか?
という視点抜きに、単に、数・割合を増やせば良いというものではない。
後見「制度」自体が完璧なものではない。
また、後見が約に立つ場合もあれば、後見では解決できない問題もある。
(3) 「生の声」に関する調査
平成21年度 神戸市「成年後見制度に関する実態調査」に詳しく書いてある。
古いようだが、現在の「生の声」とほとんど同じだ。
(4) 「生の声」の典型例
a. 後見制度の周知不足のため、よくわからない
b. 利用したいが、費用面が心配
c. 後見制度では、金銭の支出が制限されてしまう
d. 選挙権が奪われてしまう => H25法改正
e. 成年後見人の不正が心配
f. (施設側から)医療同意、入所時保証などを後見人にしてもらいたい
g. 身上監護をしてもらいたいが、成年後見制度に期待して良いのか?
h. わかりやすいパンフレットがほしい
=>「成年後見制度のご案内」「成年後見制度の利用をお考えの方に」
神戸市成年後見支援センター(社会福祉法人 神戸市社会福祉協議会)
シンポジウム
「利用者から見みた成年後見制度」 ~どう守る?「本人」の権利~平成30年2月17日、たちばな職員研修センターにて
主催:神戸シルバー法律研究会・第三者後見ネットワーク連絡会議/
社会福祉法人 神戸社会福祉協議会/神戸市
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