昨日、木原孝久氏の地域福祉講演会「ご近所パワーで助け合い起こし」を聞いた。聞いたことのないような話も多く、参考になった。
以下にまとめるが、必ずしも聞いた通りではなく、加工している。
【項目】
A.3つの地域課題(減災、認知症・居場所)(神戸市社会福祉協議会
中村三郎 理事長 挨拶)
B.3つの常識(ほっといてくれ常識・ほっときましょう常識・ご近所づきあい常識)C.助ける割合、助けを求める割合
D.助けられるために超えるべき3つの壁、助けるために超えるべき3つの壁
E.助け合いを妨げる日本の3つの風土(迷惑をかけるな・お節介するな・お上の国)
F.プライドを捨てなくてよい( Self Care Management )
G.助け合いと絆(「絆があるから助け合う」ではない)
H.助けると助けられるは表裏
I.その人らしく生きる(これが一番大切)
【各論】
A.3つの地域課題(減災、認知症・居場所)(神戸市社会福祉協議会
中村三郎 理事長)
(1) 減 災 … 災害の時、一人ぐらし、老夫婦、障害者を助けだせるように
(2) 認知症 … 2025年問題。認知症を地域で見守る(3) 居場所 … 引きこもり問題、8050問題。対策は、出てこられる居場所づくり
B.3つの常識(ほっといてくれ常識・ほっときましょう常識・ご近所づきあい常識)
日本人として当然のように守ろうとする常識、これがあるから助け合い出来ない。
(1) ほっといてくれ常識 … 助けてもらえない
「自分や自分の家族の問題は隠しておきたい」「人に助けを求めるのは苦手だ」等々
(2) ほっときましょう常識 … 助けに行けない
「人のことはなるべく詮索しないようにしている」「困っている人にはお節介と言われない程度に関わる」等々
(3) ご近所づきあい常識
「お互いのプライバシーは十分に尊重し合うべきだと思う」「隣人とはあまり深入りせず、ほどほどのお付き合いを心がけている」
C.助ける割合、助けを求める割合
(1) 困った人がいたら … 5%は無視する、72%は頼まれたら助ける、23%は頼まれなくても助ける(実際に障害のある人に聞いたら、「助けを求めれば9割は助けてくれる」)
(2) 困ったときに「助けて!」と言えるか? … 3-5%は言える。97-95%は言えない
(3) 95%は思いやりがあるのだが、助けを求める人が4%と少ないので、74%は助けられない
4% *
95% + 96% * 23% = 26%
D.助けられるために超えるべき3つの壁、助けるために超えるべき3つの壁
(1) 助けられるために超えるべき3つの壁
自分をオープンにせよ、助けてと言え、他人に迷惑をかけよ
(2) 助けるために超えるべき3つの壁
詮索せよ、お節介せよ、こじあけよ
E.助け合いを妨げる日本の3つの風土(迷惑をかけるな・お節介はよくない・お上の国)
(1) 迷惑をかけるな … 迷惑をかけるな、人にたよるな … 迷惑かけて何が悪い!
(2) お節介するな … 詮索するな、お節介するな … お節介して何が悪い!(3) お上の国 … 自助できなくなると公助してくれるので、共助しなくなる
F.プライドを捨てなくてよい( Self Care Management )
することは、自身の世話を自分で管理することだ。プライドは捨てなくてよい。
G.助け合いと絆(「絆があるから助け合う」ではない)
(1) 絆があるから助け合うのではない
(2) 助け合うから絆が強くなるのだ
(3) ふれあうだけでは絆は強くならない
H.助けると助けられるは表裏
(1) 助ける人は、助けられ上手
(2) 助けられた経験があると、助けるコツがわかる。
I.その人らしく生きる(これが一番大切)
(1) 安全を確保し、困りごとを解決し、介護し、更に、その人らしく生きていただく。
(2) 本人は何を望んでいるか?(事例:昔お花の先生だった認知症の人が、徘徊して近所のお花を整え、幸せに暮らしている)
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