100歳時代を豊かな社会とするためには社会を作り替えればよいのだろうか。前回(K0164)、次のような指摘があった:
100年を生き抜くには、それなりの「備え」を必要とする。ポイントとなるのは(1)健康(2)老後の収入(3)生きがい-の3点である。これらは国民個々で対応できることも多いが、政府や企業の取り組みなしには解決しない課題も少なくない。
http://www.sankei.com/life/news/171004/lif1710040027-n1.html
以下は、主として上記からの引用。図も上記からの転載。
100歳時代を豊かな社会とするには、価値観を変え、発想を大きく転換する必要がある。
(1) 健康寿命を延ばす
① 平均寿命と健康寿命の差を少しでも縮めたい。そのためには、「病気になってから治す」という発想から脱却しなければならない。気軽に人間ドックを受けられる仕組みをつくる必要がある
② 認知症予防も重要だ。認知症患者数が2060年には1154万人となり、65歳以上の3人に1人を数えるようになるとも予測している
③ 50代から日常生活における食事や運動などを少し心がけるだけでも、「長い老後」の中では大きな違いとなって表れる
(2) 働けるうちには働く
① 「老後の収入」を増やすには計画性が欠かせない。「働けるうちは働く」という発想への転換が求められる
② 働く意欲と能力のある人が年齢に関係なく働けるようにしなければ、100歳時代の社会は機能しない
③ 「老後の収入」において、最も急がれるのが定年退職した女性への対応だ。おばあちゃん大国」に備えるには高齢女性が働ける場所を増やしていかなければならない
(3) 生きがいの創出
① 「高齢者=弱者」という、これまでの“シルバー像”を打ち破らなければならない。いまの60~70代は一昔前に比べて、見た目も身体能力も大きく若返った
② 「生きがい」を引き出すのに最も重要なのは、居場所と役割だ。自治体などは50代の地域活動への参加機会をもっと増やすことだ
③ 現役時代から自分の能力を磨き続けることが必要となる。社会人の学び直しも充実させる必要がある。
その他
体力が大きく衰える年齢になって身の回りのことが不自由になったり、孤立したりしてからではなく、若いうちからコミュニティーに溶け込み、同年代の人が集まり住むという「新たな住まい方」も求められる。
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