「動的トライアングル・モデル」を(K0172)で提唱した。現役時代の「第一のトライアングル」から、定年を境として「第二のトライアングル」に移る。その過渡期として二つのトライアングルが結合した状態を想定した。今回は「結合トライアングル」として添付図に示す。
定年を境として、四つの要素のうち「趣味」「生活」は継続され、「仕事」が「社会参加」に変わる。仕事を辞めて一市民としてボランティア活動をするなら、「仕事」から「社会参加」に移ったという説明が分かりやすいが、例えば、NPO法人で理事として「仕事」をし始めたら、それは「仕事」なのか「社会参加」なのか分かりづらい。NPO法人は利潤を目的とせず、無給かもしれないが、それを除けば、あまりあまり変わらない。だから「仕事」に分類するのがよさそうだが、一方、NPO法人の一会員なら「社会参加」の方がよさそうで、区分けがはっきりしない。つまり、「仕事」と「社会参加」は対極にあるのではなく、連続的につながっている。
先に示した「結合トライアングル」では、「仕事」と「社会参加」は対極に位置している。この二つを線で結んで手繰り寄せると、三角錐になる。それを「立体トライアングル・モデル」として添付図で示す。
仕事をしている人は先ず「仕事」「趣味」「生活」の第一のトライアングルを形成し、定年を境にして「趣味」「生活」「社会参加」の第二のトライアングルに移る。その過渡期に三角錐になることもある。専業主婦には「仕事」はないので、最初から「趣味」「生活」「社会参加」の第二のトライアングル目指す。
ところで、高齢者の生き方を考えると、「お金」「健康」も無視できない。これらは、すべての基盤になる。それなら、これらの基盤の上に「立体トライアングル」があるというイメージが妥当で、それを、添付「立体トライアングル・モデル(総合)」に示す。
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