私は、市民後見人を一件、受任している。
成年後見人の仕事を定義するのは、なかなか難しい。
(注)成年後見人を正確に理解するには、下記を参照してください。http://www.moj.go.jp/MINJI/minji17.html
そこで次のようなことが起こる
・ 成年後見人のマニュアルをつくるのは、とても難しい・ そのマニュアルをみて後見人をするのは、とても難しい
だから、
「成年後見人の仕事を定義するのは、なかなか難しいから、困る」と考えがちである。
私は、そう思わない。
Aさんは、被後見人にとても寄り添っている。
Bさんは、ドライに割り切っている。
後見人として、すべきことをこなし、かつ、
後見人として、してはいけないことをしていないなら、二人ともOKである。
ずいぶん違ったことをしているが、二人ともOKである。
自由度があるのである。
もしも、後見人の仕事が厳密に定義されていると、
すべきことは自ずと決まってくる。
お仕事は、決まっていることを淡々とするだけである。
自由度があると、
自分の個性に合わせた進め方もできる。
工夫の余地が大いにある。
繰り返しになるが、
・ 後見人として、すべきことをこなしている・ 後見人として、してはいけないことをしていない
ということは、満たしていなければならない。
自由度が高い仕事は、個性的に仕事ができる。
個性的に仕事ができる時、その人は最も質の高い仕事ができる。違和感は少なく、充実感もある。
後見人の仕事を明確に定義できないことに感謝の念を抱き、
その特典を活かし、質の高い後見人の仕事を追求したい。
後見人の仕事は、難しい。
同時に易しい。
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