スーパーのレジで並んでいるとき私は、小銭入れから10円玉、5円玉、1円玉をより分けて、握っている。金額が確定すると、一円の桁、十円の桁、百円の桁の順にトレイに置き、最後に千円札(万円札)を出す。もちろん小銭が足りないときは、一桁上の硬貨・紙幣でカバーする。
もたもたすると、店員や次に並んで待っている人が気になり、落ち着かない。札だけで済ませれば早いが、それでは小銭がどんどん溜まってしまう。ケチだから、小銭の釣銭を募金箱に入れることはない。
===== 引用はじめ
私たちが海外旅行して、買い物をしたときのことを思い返してみれば分かります。大きめの金額のお札を出しませんか。外国の硬貨は分かりにくいですから、お札を出してお釣りをもらうようにしますよね。そうすると自然に小銭がたまっていきます。
認知症の人は計算ができません。だから千円札を出すのです。そうすれば店員がお釣りを渡してくれますから、自分は計算をしなくてすみます。
これを繰り返していくうちに、いつの間にか小銭入れはパンパン…というわけです。私たちの海外旅行は、認知症の人の状態ともいえるのです。認知症の人が「変な人」ではないことがお分かりいただけるでしょう。
===== 引用おわり
【高見国生の認知症だより(11)】、産経新聞
http://www.sankei.com/west/news/170818/wst1708180004-n1.html添付図も、このサイトより
0 件のコメント:
コメントを投稿