2017年8月31日木曜日

(K0123) 居住地で異なるがんの死亡率 <体の健康>


===== 引用はじめ

 わが国のがん年齢調整死亡率(以下、がん死亡率)(2015年値)は人口10万人あたり男性167.6人、女性89.8人です。

 都道府県ごとにがん死亡率は異なります。ワースト1はベスト1に比べ、男性で1.5倍、女性で1.3倍も高くなっています。

 47都道府県中ワースト5に男女ともランクインしたのは北海道、青森県、秋田県、大阪府です。

 大阪府のがん死亡率は1985年以来一貫して男女ともワースト1でしたが、2005年以降はワースト1から脱却しました。しかしながら、2015年値では男女ともにワースト5と未だ最悪レベルです。

 市町村ごとでも、がん死亡率は異なります。

 例えば、大阪府(43市町村)の場合、男性のワースト1(田尻町262.4人、20092013年)はベスト1(河南町160.0人)の1.6倍、女性のワースト1(岬町125.9人)は、ベスト1(千早赤阪村50.6人)の2.5倍です。

===== 引用おわり

 
こういう書き方をすると、叱られそうだが、「がんで死にたくなければ、大阪府に住むな。それでも大阪府に住みたければ、男性は河南町に、女性は千早赤坂村に住みなさい」ということになる。これは、正しくない。


正確に言うと、がん死亡率が高くなった理由が分かり、それを避ければ、日本中どこにいっても、がん死亡率を低く抑えられるだろう。「がん死亡率が高くなった理由」を理解し、その理由を取り除けばよいことになる。

 

===== 引用はじめ

 居住地域によって、かかるがんに一定の傾向がみられます。塩分の多い食事をとる地方では胃がん、出生率が低い都市部では乳がんなど各地域の生活習慣が影響していると考えられます。従って、それらの傾向を踏まえた対策に取り組むことも有効です。

===== 引用おわり

 

新聞には書いていなかったが、思い出した。大阪府は、がん検査受診率が全国で最も低かった(例を添付する)。


 

これも関係するだろうと思った。

 


出典
産経新聞(2017/08/30 夕刊)

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