2017年7月11日火曜日

(K0071) 二次受傷(ストレス・PTSD) / 「生きづらさの中を生きる」(4-4) <心の健康>


 被害を受けた人の傷を癒すはずの相談活動は、常に二つのリスクに直面している

(1)  二次被害  逆に相談者を傷つけてしまうことがある
    これについては、前回書いた

(2)  二次受傷  被害者を援助することで自分も傷つくことがある
    これについては、今回描く

 

まずは、危険信号をキャッチしなければならない
支援者のストレスのサイン(ストレスのサインを知っておく)

   相手の話が入ってこない感じがする

   物事に集中できない

   他の人の少しの言動にむっとする、他人を責めてしまいそうになる

   少し涙もろくなったり、ひがみっぽくなる

   疲れているのに眠れない

   怪我をしやすい

   風邪を引きやすい

   気分が落ち込む

   イライラする

   じっとしていられない

 


支援者自身でケアする

   一人で相談を抱え込まない

   支援者のバーンアウトに注意する

   親身になりすぎない・巻き込まれに注意する

   支援者が、サポートするのがつらくなったら我慢しない

   自分の心身に不安を感じたらケアを受ける

   援助者は「隠れた被害者」でもあることを意識しておく

 

講師:(有薗博子 兵庫教育大学 臨床心理士)

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