1.
自宅療養の希望と現実
・ 終末期に自宅療養を希望する人は、63.3%
・ 自宅で最期まで療養できない人は、66.2%
厚生労働省「終末期医療に関する調査」平成20年調査結果より
☆ 私見
団塊の世代が終末期に入る時期には、医療施設も介護施設も満杯状態で
入りたくても入れない、必要であっても入れない。
国家財政も、自治財政も、少子高齢化で逼迫状態。
好む・好まない関係なく、医療・介護サポートが不十分なまま
自宅療養せざるを得ないのではないか。
2.
在宅療養期間
・ 癌患者は平均2月
・ 非癌患者は平均2年
☆ 私見
介護期間が長引くと、介護者が疲弊してくる急に死なれると、お別れもできない
残された人が困らないための身辺整理にも少し時間が欲しい
2月というのは、ちょうどよい長さだろう
癌にはかかりたくないが、それでもかかってしまうこともある癌になってしまって、悪いことばかりではない
3.
「ピンピンコロリ」は、急死である
・ 穏やかに衰えて死ぬ人 90%
・ 倒れて数日で亡くなる人 5.2%
・ 急死する人 4.8%
ピンピンしていてその場でコロリと死ぬことは、急死である
誰かが急死したら、その場はパニック
家族・親族は後々まで悔やむ
☆ 私見
家族のことを考えると、ピンピンコロリ(急死)を私は望まない最後はしっかりお別れし、残された家族の悲しみを少しでも和らげたい
残された人が困らないように、身辺整理をしておきたい
自殺はしたくない
5.2%しか起こらないことを中心に計画を立てるのは不合理90%確率の「穏やかに衰えて死ぬ」を計画の中心におきたい
4.
体の健康と心の健康
・ 体の健康
人は必ず老いて、いずれは死んでいく介護も医療もこの「しょうがない」事実を受け入れないと…
・ 心の健康
たとえ体が病んでいようとも、家族・友人を思いやり、愛することができる
5.
Anti
AgingではなくWith Agingで自分らしい老いを
加齢による心身の変化に抵抗したり落胆したりせず
素直に受け入れ、人間としての尊厳や自分らしさを失わずに、前向きに生きることを目指す考え方
日頃、私が考えていたこと。
「わが意を得たり」の関本先生の講義だった。
講師:関本雅子(関本クリニック院長)
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