2017年7月31日月曜日

(K0091) 支援されての自立生活 / 高齢化対応のAI・ロボット(3) <自立喪失>


「支援されての自立生活」というコンセプトが大切だと思う。

 

要介護認定では、「要支援」「要介護」でなければ、「非該当(自立)」となる。ここでいう「非該当(自立)」は、「支援」「介護」なしでも自立できるということであり、「支援なしでの自立」である。
 

「自立」には、「支援なしでの自立」の他に「支援されての自立」もある。

「支援なしでの自立」を維持できるよう努力しても、結局、維持できなくなることもあり、「支援されての自立」に移行する。

「支援されての自立」は本来、「できることは自分でし、できないことは助けてもらう」ことである。


 
「支援されての自立」には、「ミニマム支援」あるいは「過剰支援」が施される。

施設に入所するとありがちなのだが、「過剰支援」になると「自立放棄の生活」に陥り、尊厳が崩壊する。

「ミニマム支援」なら、「できることは自分でし、できないことは助けてもらう」を続けることができ、「支援されての自立生活」を確保でき、尊厳を維持できる。

 

「尊厳死」をみな気にするが、大切なのは「尊厳生」ではないか。

そして、適正な生き方をすれば、尊厳を維持したまま生き続けることが必ずでき、
そしてその先にあるのが「尊厳死」だろう。

 

「高齢化対応のAI・ロボット」は、このような「支援されての自立生活」を獲得するのに有効な手段と位置付けられるのが、本来の姿だろう。

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