前回「支援されての自立生活」と書いたが、支援するものは何なのか
三つあると思う。
(1) 人
(2) 物(3) 制度
制度としては、法律・制度(介護保険法・介護保険制度、関連する補助金・助成金など)、団体(介護を目的としたNPO法人など)、助け合うご近所、高齢者を大切にする文化などがある。ただ、制度だけでは具体的には役立たず、そこに介護をする人やそれを支える物が必要だ。そして人と物とは補完関係にある。物を充実させることによって、人の数を減らしたり、人の労力を減らしたりできる。
介護は人によるところが多いが、少子高齢化によりバランスが崩れようとしている。介護される高齢者が増え、介護する人が減る。これが加速度的に進行しているし、今後さらに加速する。その対策の一つとして、「高齢化対応のAI・ロボット」が位置付けられるだろう。
===== 引用はじめ
介護ロボットへの取り組みはデンマークを見習え
一方、海外では幸福度ランキング1位のデンマークのように、大多数の国民が人の助けを借りず自立した生活ができることが幸せと考え、高齢者自らがロボット技術を積極的に活用している国もあります。このような考えがあれば、最先端技術が導入しやすく介助者の人手が減り医療費も削減できます。
===== おわり
出典 http://www.sbbit.jp/article/cont1/32566図は、このサイトより
ただ、「物」は「高齢化対応のAI・ロボット」には限らない。
介護には人を抱き起したりする作業があり、介護者としての「職業病」の原因となっている。しかし、デンマークにはこの職業病はないと聞いている。抱き起す作業をしないようにしているからである。
例えば、天井にリフトを具えることにより、介護者の負担が減る。
さらにレールを引けば、移動も簡単になる。
機械メーカーが儲けを重視して、高価な「高齢化対応のAI・ロボット」を売ろうとする。リフトやレールでは、あまり儲からないからである。しかし、「高齢化対応のAI・ロボット」だけではなく、この「儲からない物」の普及も大切だろう。
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