(K0192) インタビュー協力者の違い / 「定年女子」研究インタビュー(7) <定年後>
インタビューの協力者が違うようである。
(A) 野村浩子(2014)「定年が見えてきた女性たちへ」
(B) 岸本裕紀子(2017)、「定年女子」(C) 藤波進(2017)、「定年女子」他
このうち(C)は、私が一昨(11/8)「こころの定年/研究会(IN大阪)」でお話をしたものであり、
http://blog.livedoor.jp/kusunoki224/archives/2017-11-06.html内容は、このブログで書いてきたものが中心であった。
三つとも、女性の定年をテーマとしており、皆、インタビューによる。
ところが、私のだけが、どうも様子が違う。例えば、
(K0190)は、「定年が見えてきた女性たちへ」(野村浩子)からの引用である(K0191)は、私がインタビューしたもののまとめてある
ほぼ同じ質問に対し、二つは答えが何か違うのである。
私のインタビュー協力者20人には、二つの特徴がある。
(1) 私の(C)では、独身者が1人で、19人が既婚者であった。(B)では、ざっと数えたところ、独身者が10人、既婚者が11人だった。(A)では未婚か既婚かを書いていないので分からない。私の(C)での未婚者が不自然に少ない(5%)一方、(B)での独身者が不自然に多い(48%)。
(ご参考)50歳まで一度も結婚をしたことがない人の割合を示す「生涯未婚率」について、2015年の国勢調査の結果、男性で23.37%、女性で14.06%にのぼったことがわかった。http://www.huffingtonpost.jp/2017/04/05/23-perent-of-men-arent-married_n_15823622.html
(2) 私の(C)では、フルタイムで仕事をしているのは1人で(59歳)であり、他の19人のほぼ全員が社会貢献活動に携わっている(2人はNPO法人理事長)。(B)では、定年後も仕事をしている人が8人で、13人はインタビュー時に仕事を離れている。(A)は、定年後も仕事をしている人が多い。
私は、社会活動ネットワークを通じて、インタビュー協力者を募集した。私の(C)インタビュー協力者20人は、社会参加している人、または、その紹介者である。
一方、野村浩子さんの職歴は、日経WOMAN編集長・日本経済新聞編集委員・日経マネー編集部であり、岸本裕紀子さんの職歴は、non-no編集部勤務である。おそらく、二人の人的ネットワークは仕事中心であり、特に、エリート・キャリア・ウーマンが多かったのではないか。
そして、一般企業で定年あるいは定年間近まで勤めている女性は、独身の割合が高いのではないか。
私の(C)で定年または定年間近まで働いた人が12人いるが、病院・学校・公務員・経営者・寮母であり、結婚しても定年近くまで働きやすい、特殊な職場で働いていた。因みに、一般企業の4人全員が育児退社しており、他の4人は職業経験がなかった。
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