2017年11月13日月曜日

(K0196) 60歳過ぎてもできる仕事、だからこそできる仕事 / 「定年女子」研究インタビュー(10) <定年後>


(K0193)では、「就職する仕事」について書いた。そうでない仕事もある。
 

「定年が見えてきた女性たちへ」(野村浩子)第6章 より
 

(1) 継続就業を経て、さらに会社をつくってしまう

 定年間際に「社内起業」し、継続雇用期間中に育て、定年後に会社をつくって、その仕事を長年務めていた会社から業務委託として受ける
 

(2) シニア層におすすめの「ゆる起業」

 50代と60代を合わせるとシニア起業家が全体の4割を超えている。男性は「定年前の前職の経験を生かした」起業を模索する一方で、シニア女性は「趣味とビジネスの境目」といった起業が多いという。「楽しく、やりがいを感じ、経験を生かし、利益を追求せず、健康第一で仕事をする」というのが、ゆる起業の条件である
 

(3) 定年後にI(アイ)ターン起業、野菜カフェを開く

 愛子さんは定年後、地縁のない高知で、野菜カフェ「Vege Café 愛ちゃん家()」を開業した。順調に滑り出した理由:①お金の面で無理をしていない。②50代から自分のテーマ(食・農業・野菜)をもって少しずつ動き始め(農業講座・農業研修・アグリ塾。いずれも高知)、自然な流れで(野菜のおいしさを伝える:野菜ソムリエの資格)事業案を固めていった(四万十町商工会の「食のチャレンジャー」に応募し補助金を得た)。③「よそ者に優しい」高知のオープンな気質
 

(4) 元管理職などおくびにも出さずパート仕事

 お金に困らないシニア層なら、シルバー人材センターからの紹介でまさに「生きがいのための仕事」に就くことができる。月数日でも仕事をしていると生活に緊張感が生まれ、出勤する日は服装にも気をつかう。職場に行けば、若い職員と話すこともいい刺激になる。現役時代の肩書をはずしてみれば、意外に地域の中に仕事はある

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