(K0172)で、「動的トライアングル・モデル」を提唱した。(就労している人の場合の)要点を示す。
(1) 現役時代には、仕事・趣味・生活の三角形(第一のトライうアングル)を形成していることが望ましい
(2) 引退後には、趣味・生活・社会参加の三角形(第二のトライアングル)を形成していることが望ましい
(3) スムーズに移行するために、過渡期において仕事・趣味・生活・社会参加の菱形(ダイアモンド)が形成されていることが望ましい
「充実感のある、55歳以上の女性20人」を対象としたインタビュー(以下、単に「インタビュー」)の結果は、次のようであった
(1) 全員、第二のトライアングル(趣味・生活・社会参加の三角形)を形成していた
(2) ほとんどの人は、定年退職前にダイアモンド(仕事・趣味・生活・社会参加の菱形)を形成していた
(3) 不十分な人も、退職直後の「フォロー活動(現役時代の関係機関から依頼を受けて、経験を活かして貢献する活動):(K0189)参照」をしている間に、第一のトライアングル(仕事・趣味・生活の三角形)から第二のトライアングルに転換していた
このうち(2)は、(K0187)に示す「聞いた話の分類と構造」にインタビュー内容を投影した時、「継続している趣味」「継続している社会参加」があることで確認した(「生活」はみな確立されているものとして)。
さて、
定年到達時に「社会参加」がある人とない人とがいる。すなわち、定年前には、第一のトライアングルとダイアモンドの二つのパターンがあることになる。
定年を境として仕事を辞める人と続ける人がいる。すなわち、定年後には、第二のトライアングルと、第一トライアングル(又はダイアモンド)の二つのパターンがあることになる。
両者を組み合わせると、a1、a2、b1、b2の四つの移行のパターンがあることになる(添付図参照)。
インタビューでは、引退後に仕事をしている人は、いなかった(59歳で仕事をしている人はいるが、定年後とは言えない)。すなわち、インタビューでは、a2、b2をカバーしていない。
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