高齢になっても元気でいられる人と、そうでない人がいる。両者はどこが違うのか-。
そんな健康長寿の鍵を探る疫学研究を続けている東京都健康長寿医療センターが、健康長寿を延ばすのに有効と考えられる方策をまとめた「健康長寿新ガイドライン エビデンスブック」を刊行した。
3部構成になっている
(1) 「テーマ別12の指針」 …健やかに過ごすための暮らしの指針
(2) 「各論パンフレット」 …12か条のテーマに沿って一般向けにやさしく解説(3) 「エビデンスブック」 …専門職・研究者向け
12か条とは、「食生活」「お口の健康」「体力・身体活動」「社会参加」「こころ(心理)」「事故予防」「健康食品やサプリメント」「地域力」「フレイル」「認知症」「生活習慣病」「介護・終末期」である。
例えば、中年期までは問題とされる肥満よりも高齢者では、やせや栄養不足の方が深刻だとして、体格指数(BMI)20以上の体重を維持することの大切さなどを強調している。
高齢者では、心身の機能だけでなく、生活する力や社会との関わりも評価する「機能的健康」という考え方が重要になっている。
以前に「トライアングル理論」について書いた。例えば、
「(K0175) 立体トライアングル・モデル / トライアングル理論(4) <定年後>」
http://kagayakiken.blogspot.jp/2017/10/k01754.html
定年後は、「趣味」「生活」「社会参加」のトライアングルを形成することが大切だと述べた。
「生活する力」(生活)と「社会との関わり」(社会参加)とが共通している。
トライアングル・モデルの考え方を「健康長寿新ガイドライン」の言葉で説明すると、「機能的健康」を大切にしなさいということになる。
トライアングル理論では、「お金」「健康」の基盤の上に「趣味」「生活」「社会参加」のトライアングルが成立すると考えた。
健康長寿新ガイドラインは、逆方向の影響もある、すなわち、「生活」「社会参加」が「健康」によい影響を与えることを示唆している。
参考資料:
解説文(産経新聞 2017/10/14)
http://www.sankei.com/life/news/171012/lif1710120016-n3.html
「共同通信PRワイヤー」「健康寿命新ガイドラインを策定」
https://prw.kyodonews.jp/prwfile/release/M104437/201706082541/_prw_PA2fl_O42PFw5G.pdf
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