2018年2月28日水曜日

(K0304)  ご近所パワーで助け合い起こし <地域の再構築>

 
 昨日、木原孝久氏の地域福祉講演会「ご近所パワーで助け合い起こし」を聞いた。聞いたことのないような話も多く、参考になった。
 
 以下にまとめるが、必ずしも聞いた通りではなく、加工している。
 

【項目】

A.3つの地域課題(減災、認知症・居場所)(神戸市社会福祉協議会 中村三郎 理事長 挨拶)
B.3つの常識(ほっといてくれ常識・ほっときましょう常識・ご近所づきあい常識)
C.助ける割合、助けを求める割合
D.助けられるために超えるべき3つの壁、助けるために超えるべき3つの壁
E.助け合いを妨げる日本の3つの風土(迷惑をかけるな・お節介するな・お上の国)
F.プライドを捨てなくてよい( Self Care Management
G.助け合いと絆(「絆があるから助け合う」ではない)
H.助けると助けられるは表裏
I.その人らしく生きる(これが一番大切)
 


【各論】

A.3つの地域課題(減災、認知症・居場所)(神戸市社会福祉協議会 中村三郎 理事長)

(1) 減 災  … 災害の時、一人ぐらし、老夫婦、障害者を助けだせるように
(2) 認知症  … 2025年問題。認知症を地域で見守る
(3) 居場所  … 引きこもり問題、8050問題。対策は、出てこられる居場所づくり
 

B.3つの常識(ほっといてくれ常識・ほっときましょう常識・ご近所づきあい常識)
 日本人として当然のように守ろうとする常識、これがあるから助け合い出来ない。

(1)  ほっといてくれ常識 … 助けてもらえない
 「自分や自分の家族の問題は隠しておきたい」「人に助けを求めるのは苦手だ」等々

(2)  ほっときましょう常識 … 助けに行けない
 「人のことはなるべく詮索しないようにしている」「困っている人にはお節介と言われない程度に関わる」等々

(3) ご近所づきあい常識
 「お互いのプライバシーは十分に尊重し合うべきだと思う」「隣人とはあまり深入りせず、ほどほどのお付き合いを心がけている」
 

C.助ける割合、助けを求める割合

(1) 困った人がいたら … 5%は無視する、72%は頼まれたら助ける、23%は頼まれなくても助ける(実際に障害のある人に聞いたら、「助けを求めれば9割は助けてくれる」)

(2) 困ったときに「助けて!」と言えるか? … 3-5%は言える。97-95%は言えない

(3) 95%は思いやりがあるのだが、助けを求める人が4%と少ないので、74%は助けられない
  4% * 95% + 96% * 23% = 26%
 

D.助けられるために超えるべき3つの壁、助けるために超えるべき3つの壁

(1) 助けられるために超えるべき3つの壁
 自分をオープンにせよ、助けてと言え、他人に迷惑をかけよ

(2) 助けるために超えるべき3つの壁
 詮索せよ、お節介せよ、こじあけよ
 

E.助け合いを妨げる日本の3つの風土(迷惑をかけるな・お節介はよくない・お上の国)

(1) 迷惑をかけるな … 迷惑をかけるな、人にたよるな … 迷惑かけて何が悪い!
(2) お節介するな  … 詮索するな、お節介するな … お節介して何が悪い!
(3) お上の国    … 自助できなくなると公助してくれるので、共助しなくなる
 

F.プライドを捨てなくてよい( Self Care Management

 することは、自身の世話を自分で管理することだ。プライドは捨てなくてよい。
 

G.助け合いと絆(「絆があるから助け合う」ではない)

(1) 絆があるから助け合うのではない

(2) 助け合うから絆が強くなるのだ

(3) ふれあうだけでは絆は強くならない
 

H.助けると助けられるは表裏

(1) 助ける人は、助けられ上手

(2) 助けられた経験があると、助けるコツがわかる。
 

I.その人らしく生きる(これが一番大切)

(1) 安全を確保し、困りごとを解決し、介護し、更に、その人らしく生きていただく。

(2) 本人は何を望んでいるか?(事例:昔お花の先生だった認知症の人が、徘徊して近所のお花を整え、幸せに暮らしている)


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