2020年6月30日火曜日

(K1157)  息子はまだ小学生のはずだけど(1) / 認知症の人の不可解な行動(17) <認知症>


☆☆
息子はまだ小学生のはずだけど(家族を忘れる)。家族の顔を忘れるというのは、家族にとってもつらい症状。しかし、忘れているわけではなく、昔の家族の姿が今の記憶。思っている自分の年齢と、家族の姿にギャップ
☆☆

  あなたは? だれという

 記憶障害によって記憶が遡ったり、見当識障害によって人物の認識が難しくなると、家族の顔もわからなくなります。

<こんなケースも>
  夫に「おたくはお子さん何人?」と尋ねる
  娘を姉や母だという
  息子に向かって「お父さん」とよびかける

<本人の気持ち>
 「私より年上の人が息子?」

 認知症の人は、過去の記憶の中で生きています。記憶の中で自部の子は小学生なのに、突然、見知らぬ中年の男性から「お母さん」とよばれても、理解できません。「どなたですか」と聞き返すのは当然です。

<出典>
杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」


2020年6月29日月曜日

(K1156)  母の最期を看取れなかった <親しい人の死>


☆☆
最期を看取れなかったのを、一生の後悔する人もいる。入院したのは、良かれとしてしたこと。しなかったら、また別の後悔が残る。亡き人が望まないことは分かっていても後悔してしまう。できるのは、今できること
☆☆

相談:
===== 引用はじめ
 母が54日に亡くなりました。入院1週間目でした。
 母は大の病院嫌い。最期は家でと言っていました。それでも助かる見込みがあればと入院を決めました。もしもの時は自宅にと手配していた直後、危篤となり、病院に着いたら今さっき亡くなりました。と言われました。
 父を早くに亡くし、病弱な母をみるため、一人娘の私は結婚もせず、介護離職後9年間片時も離れませんでした。
 私の姿がないと不安になるのに、新型コロナの影響で面会もできず、どんなにつらかっただろうと思うと涙が止まりません。一生の後悔です私はどう考えればよいのでしようか。
60代、女性)
===== 引用おわり

 こんな相談をかけられたら、どう応じたら良いのでしょうか。。。


 回答者の山本一力さんは、「わたしもあなたと同じ局面に遭遇した」として、葬儀の時に庵主様が慈悲深い物言いでとかれた言葉を紹介しました。「いまは暗い道をひとりで歩いています。家族が欠かさず灯す灯明が、黄泉の国を進む者には一番の明かりです」と。

 過去を悔いるのを止めて、今できることに目を向けると楽になる。過去を悔いるのを止められるのはどういうケースか。「相談文面からも明らかだが、あなたはできることすべてを、なさってこられた。医師もまた然しかり。あのコロナ災禍のなか、できることすべてを、されたはずだ。」

 その時に備えて、今できることは、しておこう。


<出典>
産経新聞(2020/06/22)

https://news.livedoor.com/article/detail/18487723/


2020年6月28日日曜日

(K1155)  血液検査による認知症診断:実用化を加速 <認知症>


☆☆
「ソフトレーザーによる質量分析技術の開発により学士で唯一のノーベル化学賞受賞者。ノーベル賞を受賞して以降も、血液一滴で病気の早期発見ができる技術の実用化に向けて活躍中である」狙っているのは同じだろう
☆☆
Wikipedia『田中 耕一』


 国立長寿医療研究センター(愛知県)は22日、少量の血液に含まれる認知症の関連物質を調べて早期診断や発症前のリスク予測などができる手法を開発するため、国内の研究機関や民間企業と共同研究「BATON(バトン)」を始めたと発表した。複数の検査法の研究を並行して進め、成果を組み合わせて認知症の総合的な血液検査法を作るのが最終目標。5年以内の実用化を目指す。

 少量の血液で検査できれば、患者の負担が軽くなる。正確で迅速な診断の他、治療法や予防法の開発にも役立つと期待されている。


国立長寿医療研究センター,島津製作所など共同研究,
血液検査による認知症診断:実用化を加速
認知症の早期診断や効果的な予防法・治療法の開発に貢献

 本プロジェクトの最終的な目標は,これらの血液バイオマーカーの臨床的有用性を検証し,血液バイオマーカーと組み合わせることによって,血液検査による認知症の統合的層別化システムを開発していくことである(図1)。

 本研究開発により,主に次の3つの医療・社会的貢献が期待される(図2)。
1.治療薬開発
2.認知症診療
3.予防医療


<出典>
東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/37214

innavinet
https://www.innervision.co.jp/products/topics/20200803


(K1154)  アンチ・エイジングとナチュラル・エイジング(2) / 自立期と仕上期との間にて(10) <自立期~仕上期>


☆☆
「アンチ・エイジング」という言葉に、違和感がずっとある。「私はアンチ・エイジングできている人。あの人はアンチ・エイジングできていない」という雰囲気に、嫌悪感すら覚える。年をとることを楽しみたい
☆☆

 Googleで、「アンチ・エイジング」というキーワードで検索し、「画像」だけに絞り、上位を一望したものが、添付図である。
 少しでも若く、美しく見られたいという、女性の執念(?)に圧倒される。


 アンチ・エイジングを目標とし、アンチ・エイジングを誇りにしている人がいるが、私には、理解不能。何故かを考えてみたら、二つ思いついた。

(1) アンチ・エイジングが勝利なら、必ずその後に敗北が来る
 敗北の悲しさと、勝利の喜びは、表裏一体である。喜びを先にとって、悲しみの種を作っている

(2) 若さが全てなら、若さの衰えは敗北である
 若さのみに価値観をおき、見た目ばかりを追い求めるアンチ・エイジングは虚しい。精神性をまるで無視している。精神性がないから、アンチ・エイジングに走らざるをえない。

 若さが衰えても、それとは関係なく維持できる価値というものがあるはずだ。それが備わっていないから、アンチ・エイジング一辺倒になってしまう。

 身体的健康における「アンチ・エイジング」も、同様だ。「アンチ・エイジング」に励むのはよいことだが、それが全てはないだろう。人生の、一部でしかないのではないか。

===== 引用はじめ
 私は以前から「養生、」ということを言ったり、書いたりしてきた。「養生」はいわゆる「健康法」とはちがう。アンチではなく、自然に老いるための工夫(ふう)だ。したがって、いくら「養生」にはげんでも、ずっと元気というわけにはいかない。年齢以上の老化を避けるだけの話である。
 … 最後にいきつくところは、「老化」という疑いようのない真実と向きあうしかない。
 〈養生〉も〈健康法〉も、百点満点の体調をめざすものではないだろう。その歳なりの自然な老化こそ目標であって、不自然な元気が目的ではないはずだ。
===== 引用おわり
五木寛之、「新老人の思想」、P.130 - 131


2020年6月27日土曜日

(K1153)  AIが提示電話で健康状態を把握 / 介護・高齢者の見守りにAIやネット活用(3) <介護>


☆☆
自宅で最期を迎える高齢者が増えていく。介護者が実際に訪問し、介護をするとともに、様子を見るというのが基本であることは変わらないだろうが、AIを駆使することによって訪問しなくてもできることが増える
☆☆

AIを活用した電話による高齢者支援システム】
 電話発信から電話応対までを自動化し、高齢者の安否確認や健康状態把握の効率化を行う

【連携協定】
 株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、奈良県と共同で、AIを活用した地域包括ケアシステムの推進に向けた連携協定を、2020326日(木曜)に締結した
  AIなどを活用して奈良県がめざす地域包括ケアシステムの推進を目的とする
  実際の高齢者ケアを通じた問診内容を考慮したシナリオ設計をすることによって、対象者の回答状況に合わせて、その後の対応をAIから人へ引き継ぐ実証も行い、今以上にきめ細やかな高齢者支援の深化・実用化をめざします

【イメージ】
  AIが「痛いところはないですか」と質問し「膝が痛い」と答えると、「いつからですか」「通院はしていますか」などと自然に対話する
  内容は記録され、「しんどい」などの言葉や電話に出ないことがあれば、離れて暮らす家族に連絡することを想定している
  「データを蓄積すれば、認知症の早期発見につながる」と期待されている


 介護分野においても、AIを駆使することによって訪問しなくてもできることが増える。人工知能の魅力は、専門的な知識が必要な仕事の一部を肩代わりしてくれることである。

<出典>
AIやネット活用 生活習慣「見える化」 / 介護、高齢者の見守り
産経新聞(2020/06/19)

奈良県とAIを活用した地域包括ケアシステムの推進に関する連携協定を締結<2020326日>
https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2020/03/26_01.html


2020年6月26日金曜日

(K1152)  アンチ・エイジングとナチュラル・エイジング(1) / 自立期と仕上期との間にて(9) <自立期~仕上期>


☆☆
身体の老化の進行の速度を落とす努力がアンチ・エイジング、それでも止められない変化を受け入れる努力がナチュラル・エイジングだととらえると、この二つは、相反するものでも、二者択一でもない。共にあるべき
☆☆

 アンチ・エイジングとナチュラル・エイジングとは、対立する概念なのだろか。どちらかを捨て、どちらかを選ぶものなのだろうか。

 老化は、主として体の衰えとして、実感します。老化は、体に様々な影響を引き起こします。
===== 引用はじめ
(1)  脳神経系
 大脳萎縮や脳細胞の減少、神経伝達物質の活性低下などから、認知機能の低下が見られます。そのため、70歳以上の約1割、90歳以上になると5割が、認知機能低下に伴う認知症になります。

(2)  心血管系
 左室の肥大や冠動脈硬化、運動時の最大心拍出量が低下します。これによって心筋梗塞や心肥大、心不全、高血圧を引き起こします。

(3)  呼吸器系
 肺胞そのものの数の減少、肺の弾性力の低下などにより、呼吸機能が全般的に低下します。

(4)  消化器系
 咀嚼や嚥下能力の低下による誤嚥性肺炎、消化管運動が低下することによる便秘や便通の異常、胃内容物の食道への逆流による逆流性食道炎などが見られます。

(5)  腎泌尿器系
 糸球体の喪失や腎血流量の低下、ろ過率の低下により夜間尿量が増え、尿失禁を引き起こします。

(6)  骨格系
 骨量や骨密度の低下による骨粗鬆症や骨折、関節液減少や滑膜の弾力低下による関節炎を引き起こし、寝たきりとなる方も少なくありません1)

(7)  このほか
 視力の低下や聴力の低下など、高齢者には様々な身体の影響が出てくるのです。
===== 引用おわり
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/rouka/rouka.html


 これらの変化(身体的衰え)は止められないが、進行の速度を落とすことはできる。

 進行の速度を落とす努力がアンチ・エイジング、それでも止められない変化を受け入れる努力がナチュラル・エイジングだととらえると、この二つは、相反するものでも、二者択一でもなく、共にあるべきものだろう。

  アンチ・エイジングなきナチュラル・エイジング
  ナチュラル・エイジングなきアンチ・エイジング
 いずれも、健全とはいえない。


===== 引用はじめ
 年をとると自然の老化があらゆる面で露呈してくる。
 それを少しでもくい止めようと、アンチエイジンクという発想が流行しているらしい。しかし、老化は自然の成りゆきであって、病気ではない。
 アンチ、アンチと騒ぐよりも、むしろナチュラル・エイジングを考えるべきではないだろうか。
 などと、偉そうなことをいっているが、たとえ自然の摂理ではあっても、身心の老化はまことに不快なものである。
===== 引用おわり
五木寛之、「新老人の思想」、P.130


2020年6月25日木曜日

(K1151)  もう家に帰らないといけない(2) / 認知症の人の不可解な行動(16) <認知症>


☆☆
夕方になると荷物をまとめ、出て行こうとする。引き留められるのは本人にとって、知らない人(じつは家族)から外出先(じつは自宅)に監禁されるのと同じ。「帰りたい」という訴えに込められた本人の思いがある
☆☆

<してはいけないこと>
無理に引き留める

 あなたが会社や他人の家にいるときに「帰るな」といわれたらとまどうはずです。それと同じ。無理に引き留めると「監禁される」と感じ、ますます抵抗する。

<配慮するとよいこと>

  気持ちを認めたうえで
 本人は「自宅」という安心できる場所に帰りたいのです。引き留めると不安や不信感が募ります。

  しばらく一緒に歩く
  気をそらす

<説明>
 認知症の人は過去に生きているので、「家」とは、生まれた家など記憶の中の家をさす場合があります、また、具体的な場所ではなく、安心できるところ、自分の居場所という意味の観念的な「家」であることもありまする。

<出典>
杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」


2020年6月24日水曜日

(K1150)  必要なタイミングで排尿に関する通知が届く / 介護・高齢者の見守りにAIやネット活用(2) <介護>


☆☆
下の世話(「しものせわ」と読む。下世話(下世話)とは違う。ここでは排泄のお世話であり、性的な意味を含まない)は、本人にとっても、介護する人にとっても大切な世話である。本人にとっては尊厳にかかわる
☆☆

必要なタイミングで排尿に関する通知が届く

【機能】
 それぞれの尿のたまり具合に応じて、排尿前(そろそろ通知)と排尿後(でたかも通知)のお知らせが届きます。

【お役立ち】
 最適なタイミングでトイレに行くことが可能になり、自立支援につながり、利用者のQOL(生活の質)を向上します。また、おむつ・パッドをすぐに交換することが可能となり、空振り防止にもつながります。

(法人向け)
 トイレ誘導のタイミングとおむつ・パッド交換のタイミングを通知し、通知に基づき排泄介助を行うことで、自立支援や生産性の向上を実現します。

(個人向け)
 排尿のタイミングを事前にお知らせすることで、余裕を持ってトイレに行くことが可能です。トイレが近くて外出が不安な方や尿意を感じない方などが安心して外出することをサポートします。

【原理】 膀胱の尿のたまり具合をリアルタイムでモニタリング
 直径3cmのセンサーを利用者の下腹部に貼り、超音波でぼうこうの大きさを測定。一定程度に膨らめばネット経由で介護士に知らせます。
 リアルタイムで膀胱の尿のたまり具合を10段階で表示します。法人向けサービスでは、尿のたまり具合の推移がグラフでも表示されるので、利用者の排尿傾向を把握できます。

<出典>
AIやネット活用 生活習慣「見える化」 / 介護、高齢者の見守り
産経新聞(2020/06/19)

トリプル・ダブリュー・ジャパンのホームページより
https://dfree.biz/


2020年6月23日火曜日

(K1149)  もう家に帰らないといけない(1) / 認知症の人の不可解な行動(15) <認知症>


☆☆
夕暮れ症候群:夕方になるとソワソワして落ち着かなくなったり、少しのことに声を荒げたり、「そろそろ家に帰らせていただきます」と徘徊を始めたりするのは、認知症に関わる人の間ではよく知られていること
☆☆
http://sodan.e-65.net/kaigo/guide/yugure.html


  ここは自分の家じゃないという
 記憶障害と見当識障害のため、自分が今どこにいるのかわからなくなっています。以前に住んでいた家が本人にとって「自宅」なのです

<こんなケースも>
  入所したての施設になじめない
  デイサービスを受けている途中で「用があ」、と帰ろうとする
  今の家を自分の家と思えず、子どもの頃の家に帰りたがる

<本人の気持ち>
 「家で家族が待っているから」
 自宅にいるのに、「知らない場所にいる」と感じ、記憶の中の「家」に帰ろうとします。記憶の中の家では、子どもがおなかを空かせて待っているので、「早く家に帰らなければ」と急いでいるのです。

<出典>
杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」


2020年6月21日日曜日

(K1148)  個人Blog 6月中旬リスト <サイト紹介>


● 個人Blog 6月中旬リスト

(1997)  カント『純粋理性批判』(3-1) / 100de名著
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/06/1997-3-1100de.html

(1998)  テレワーク多いと強まる孤独感 6割超が「不安ある」
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/06/1998.html

(1999)  カント『純粋理性批判』(3-2) / 100de名著
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/06/1999-3-2100de.html

(2000)  朝の詩_(27)もし(28)渦の中
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/06/2000-2728.html

(2001)  必ずしも語っている通りではない / オンライン会議で変わるもの(1)
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/06/2001-1.html

(2002)  会議 /男と女の違い(10)
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/06/2002-10.html

(2003)  会議3形態の不可逆的変化 / オンライン会議で変わるもの(2)
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/06/2003-2.html

(2004)  カント『純粋理性批判』(4-1) / 100de名著
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/06/2004-4-1100de.html

(2005)  視覚情報はあるが、中途半端 / オンライン会議で変わるもの(3)
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/06/2005-3.html

(2006)  カント『純粋理性批判』(4-2) / 100de名著
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/06/2006-4-2100de.html


なお、前回の紹介は、

(K1138)  個人Blog 6月上旬リスト <サイト紹介>
http://kagayakiken.blogspot.com/2020/06/k1138-blog.html

(K1147)  デジタル・ケアマネジメント / 介護・高齢者の見守りにAIやネット活用(1) <介護>


☆☆
「デジタル・ケアマネジメント」。正しい生活行動の把握と、データに基づくアドバイスによって、高齢者ご自身がお持ちのセルフケア能力を引き出し、毎日を元気に暮らしていく、そんなライフスタイルを提案していく
☆☆

  今後、要介護高齢者の在宅での暮らしを支え、被介護者のQOLQuality of Life)向上を図るためには、限られたリソースで「ケアマネジメントの質向上」を行うことがますます重要になってくる
  パナソニックは、ICT IoTAI等のデジタル技術を用いて、従来のケアマネジメントを高齢者とその家族の視点からより良いものへ変えていくことを目指したコンセプト「デジタル・ケアマネジメント」を構築した


事例

(1)  センサー
 自宅のトイレや寝室、部屋の扉、冷蔵庫にセンサーが設置されている

(2)  仕組み
 センサーが反応するとネット経由でレアマネジャーにデータが送信されている

(3)  分かること
 トイレの回数、睡眠時間、食事の状態などが分かる

(4)  できること
 ケアマネジャーが在宅介護を受けている男性に「お父さん、昨日はトイレが多かったね」などと電話で語り掛けることができるようになる。


<出典>
AIやネット活用 生活習慣「見える化」 / 介護、高齢者の見守り
産経新聞(2020/06/19)

初、在宅高齢者のケアマネジメントの質向上を狙い、宮崎県都城市とIoTを活用した「デジタル・ケアマネジメント」の効果検証を実施
https://www.sankei.com/economy/news/200326/prl2003260349-n1.html

<参考情報>
▼【動画】在宅高齢者向け「デジタル・ケアマネジメント」の実践事例~宮崎県都城市[Panasonic
https://channel.panasonic.com/jp/contents/28241/


2020年6月19日金曜日

(K1146)  介護経験は人生を豊かにする / 高見国生さんからのメッセージ(4) <認知症>


☆☆
このシリーズの最後になり、寂しい。軽い「ポジティブシンキング」が多い中、高見さんも、いつもプラス面を見ている。「明るくしようよ」ではなく、その人の人生にとってどのようにプラスなのかを見ているようだ
☆☆


 高見さんは「私からのメッセージその4」として、「介護の経験は人生を豊かにする」と言い、3つのポイントを示しました。

(1) 人間としてのやさしさと思いやりが身につくこと。
 認知症の人の介護は、相手の心の内を想像しその気持ちに添うことです。最初は戸惑い、怒りや悲しみに包まれますが、やがてこちらがやさしく接すれば、相手も穏やかになることに気づきます。そうして、やさしさと思いやりの介護を会得していきます。この経験は、その後の人生の大きな宝物になります。

(2) 今生きている日々を大切に生きようと勇気が湧くこと。
 介護の経験は、ヒトはかならず老いていくこと、そしてかならず死んでいくことを実感します。どうすることもできなくて、泣くしかないときがあることも経験します。しかしだからこそ、日々を大切にしなければいけないことを身に沁(し)みて思います。自分が生きる力を与えてくれます。

(3) 生涯にわたって心を許せる友人が得られること。
 同じ悲しみ、同じ苦労を経験した者どうしは心の深いところでつながり合えます。介護中も介護終了後も、励ましあい助けあえる生涯の友に出会えます。「認知症の人と家族の会」など、介護者の集まりには積極的に参加しましょう。


<出典>

【高見国生の認知症と歩む】(41完) 産経新聞(2020/06/19)
https://www.sankei.com/life/news/200619/lif2006190013-n1.html

<添付写真>
高見国生さんが歩んできた道
https://www.ninchisho-forum.com/eyes/machinaga_047.html


2020年6月18日木曜日

(K1145)  認知症団体が動画公開 <認知症>


☆☆
「認知症に関する様々な情報やケアの知識、また各地にある家族の会や介護者の会などを紹介するとともに、認知症に関するポータルサイトとして、たくさんの方が気軽に立ち寄って話すことができる」を目指している
☆☆

===== 引用はじめ
 認知症の関係団体でつくる認知症関係当事者・支援者連絡会議は、新型コロナウイルスで影響を受けている認知症の人と家族、支援者に向けて動画メッセージの公開を始めた。 … 
 … 連絡会議は「認知症の人と家族の会」や「男性介護者と支援者の全国ネットワーク」など4団体で構成。各団体が交代で毎週月曜に動画を公開する。
===== 引用おわり
認知症団体動画メッセージ 「安心届けたい」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59803830R30C20A5CR8000/

 認知症関係当事者・支援者連絡会議が、毎週月曜日に動画を公開し始めました。

(1)  2020615日 男性介護者と支援者の全国ネットワークからの動画メッセージを公開
 認知症にかかわるすべての人に安心を届けたい
 男性介護者と支援者の全国ネットワーク
 男性介護者と支援者の全国ネットワークの取り組み、「さぬき男介護友の会」からケアメン介護現場の今をお届けします
(31:13)

(2)  202068日 全国若年認知症家族会・支援者連絡協議会からの動画メッセージを公開
 認知症に関わる全ての人に安心を届けたい
 全国若年認知症家族会・支援者連絡協議会
 全国若年認知症家族会・支援者連絡協議会の案内と奈良県の若年認知症サポートセンター「絆や」若野達也さんから取り組み、コロナウイルスの影響とメッセージをお届けします。
(19:38)

(3)  202061日 認知症の人と家族の会からの動画メッセージを公開
 認知症の人とともにコロナの時代を生きる
 認知症の人と家族の会
 第二回のテーマは「認知症の人とともにコロナの時代を生きる」です。認知症の人とともに暮らすご家族の,コロナ禍での生活に関する思いをお届けします。
(52:30)

(4)  2020525日 「私たちが今思うこと これまでとこれから」動画メッセージを公開
 参加4団体による討論会 「認知症にかかわるすべての人に安心を届けたい」
出席者
 全国若年認知症家族会・支援者連絡協議会 会長 宮永和夫
 男性介護者と支援者の全国ネットワーク 事務局長 津止正敏
 レビー小体型認知症サポートネットワーク静岡 代表 奥山惠理子
 公益社団法人認知症の人と家族の会 代表理事 鈴木森夫
(54:00)


<出典>
認知症関係当事者・支援者連絡会議(以下から動画を見ることもできます)
https://ninchisho-renrakukai.com/


2020年6月17日水曜日

(K1144)  死は、希望なのか、絶望なのか(3)(横田滋さん) / 自立期と仕上期との間にて(8) <自立期~仕上期>


☆☆
横田滋さんが亡くなった。娘さんが壮絶な人生を送っているように、両親にとっても壮絶な人生だろう。「何も思い残すことがないほど全身全霊打ち込んで」。私にはとても使えない言葉だ。ご冥福をお祈りする
☆☆

 横田滋さんが亡くなりました。
===== 引用はじめ
 「滋も皆様と仲良くさせていただき、何も思い残すことがないほど全身全霊打ち込んで、頑張ったと思います。本当に安らかに、静かないい顔で天国に引き上げられたとことを良かったと思っています。これまでご支援いただきましたこと、ありがとうございました」(早紀江さん)
 …
 滋さんの臨終の際、早紀江さんが「天国に行けるんだからね。懐かしい方が皆、待っているよ」と耳元で叫ぶと、薄く開けた目に涙をためて静かに引き取ったという。
===== 引用おわり
産経新聞(2020/06/10)

 無念でない訳がありません。「やるべきことをしなかった」という無念さではない。生ある人として限界がある。その限界に挑戦し続けてきたのでしょう。

 それこそ「生き地獄」を生きてこられたと思います。「生きて地獄、死んで地獄」と言いますが、地獄に行く訳がありません。

 一つの個体としては、死があり、そこで終わります。しかし人々が思いを一つにするとき、志は、切れ目なく続いていきます。そうであってほしい、そうあるだろう、そして、そうしなければならない。

===== 引用はじめ
 恵心僧都源信の浄土を語る言葉は、地獄のリアリティーに支えられている。
「生きて地獄、死んで地獄」
というギリギリの地点に立たされたととき、人は信じることに賭けるのだ。
===== 引用おわり
五木寛之、「新老人の思想」、P.136

添付写真は、
https://www.sankei.com/world/photos/200605/wor2006050029-p1.html


2020年6月16日火曜日

(K1143)  悪口を言われていると思い込む(2) / 認知症の人の不可解な行動(14) <認知症>


☆☆
「家族がいじめる」「どこかに追い払おうとしている」「食事に毒が入っている」などの被害妄想は、本人と周囲の人間関係を混乱させる。本人が訴える内容は、事実とは違うことが大半だが、本人にとっては深刻な現実
☆☆

  悪口をいわれていると思い込む

<してはいけないこと>
「バカなことをいうな」と取り合わない
 否定すると、「この人も私を嫌がっている」というネガティブな感情だけが残る。

<配慮するとよいこと>
  不安や寂しさをなくしてあげたい

 本人が「見捨てられている」「のけ者にされる」と感じているなら、まずその気持ちに寄り添うことが大切です。
  会話を増やす
  原因を探る
  何かの役割を

<説明>
 大切なのは、本人の訴えをよく聞くこと。その裏側にある「家族の一員として役立ちたい」「わかってほしい」「見捨てられたくない」という思いをしっかり受け止めましょう。本人の心の安定をはかることで、被害妄想は減ります。

<出典>
杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」

添付図は、「認知症による被害妄想への対応方法は?」
https://kaigo.homes.co.jp/manual/dementia/symptom/higai/


(K1142)  死は、希望なのか、絶望なのか(2) / 自立期と仕上期との間にて(7) <自立期~仕上期>


☆☆
死後の世界、浄土を信じている人は、嬉々として死に逝けるかもしれない。しかし、死が終わりを意味している人は、どのように死ぬのか。絶望的に死に臨むのか。そのようにならないような生き方もあるのではないか
☆☆

 死とは、希望なのか、絶望なのか。「死とは、絶望だ」と言いそうな人は、どんな人なのでしょうか。

(1) 大好きな人たちと分かれるのは嫌だ
(2) この世は楽しい。それが終わるのは嫌だ
(3) 気がかりなことがあり、それが解決できないままで終わるのは嫌だ
(4) 今まで苦労してきて、これから幸せになるのにその前に死ぬのは嫌だ
(5) 地獄に落ちるのが怖い

 このうち(1)(4)に共通しているのは、死後の世界を想定していないので、死が終わりを意味していること。生き続けていくことに意味を見出していること

 私(=藤波)が死ぬときには、やり残したことが残ってしまうのは避けられないでしょう。それを無念に思いながら死んでいくと思います。でも、人間として、やれることをやり尽くした、と思えるほどに、精一杯この世を生きることにより、「死を絶望だ」とは思わず、死んで逝けるのではないかとも思っています。


===== 引用はじめ
 浄土への激しい憧れは、地獄という世界への戦慄と恐れに対応してあるのであって、地獄の実感のない現代人には浄土への希求もほとんどないのではあるまいか。
===== 引用おわり
五木寛之、「新老人の思想」、P.136

写真は、Wikipedia『地獄』


2020年6月15日月曜日

(K1141)  悪口を言われていると思い込む(1) / 認知症の人の不可解な行動(13) <認知症>


☆☆
「私なんていないほうがよいのだろう」。症状のひとつに「見捨てられ妄想」がある。なんらかの原因によって、大切な人を失いたくない気持ちが強くなっている。 願っていることと出てくる言葉は、真反対のことがある
☆☆

  悪口をいわれていると思い込む
 介護に熱心な家族や介護者に囲まれていても、「私を見捨てる相談をしている」「嫌われている」などと思いこみます。第三者に訴えることもあります

<こんなケースも>
近所の人に「家族にいじわるされている」といいふらす
「見捨てられた」「消えたい」とつぶやく
「浮気して、おれを捨てるのか」と責める

<本人の気持ち>
 「みんなに迷惑をかけてばかりだ」
 失敗が多くなり、「家族に迷惑をかけて申し訳ない」という気持ちがあります。また、失敗をくり返す自分は「家族の一員として役に立たない」と自信をなくし、「家族に見捨てられたら生きていけない」と不安を募らせます。それが家族に見捨てられるという妄想を生み出します。

<出典>
杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」



2020年6月13日土曜日

(K1140)  死は、希望なのか、絶望なのか(1) / 自立期と仕上期との間にて(6) <自立期~仕上期>


☆☆
人は死ねば浄土に往生する、と信じられることは、幸せなことだ。信じることができれば、それはまちがいなく実在するからである。死後の世界を信じる時、人は「死とは、希望だ」と言えるようになる。ジハードも然り
☆☆

 死とは、希望なのか、絶望なのか。「死とは、希望だ」と言いそうな人は、どんな人なのでしょうか。
(1) この世に生きているのがとても辛く、それを終わらせられるのが嬉しい
(2) 天国や、極楽浄土に行けるのが嬉しい
(3) 先だった両親や伴侶に、あの世で再開できるのが嬉しい
(4) 生まれ変わって、新しい人生に挑戦できるのが嬉しい

 このうち(2)(4)に共通しているのは、死後の世界があると信じていること。全てに共通するのは、この世に未練がないこと。


 私は、死を希望とは思わないが、死とは、生を奪うものではなく、生を終わらせてくれるものだと思っています。死後の世界があるかどうか、私にはわかりません。しかし、どんなに嫌なことがあっても、辛いことがあっても、必ずどこかで終わることができると考えると、私の心は落ち着きます。
 ただ、今後、今にも死にそうになった時、今と同じか違うかは、わかりません。

 話が飛びますが、… イスラーム教徒のテロリストは、天国に行けると信じているそうです。
===== 引用はじめ
 ジハードは、イスラーム教およびイスラーム教徒(ムスリム)を迫害する不信心者(異教徒)との戦いをことで、 … 異教徒との戦いはムスリムの義務の一つであるが、その戦いで戦死した者は天国に行くことが出来ると信じられていて、最近のアラブ側の自爆テロまでその精神は継承されている。
===== 引用おわり
https://www.y-history.net/appendix/wh0501-025.html


===== 引用はじめ
 人は死ねば浄土に往生する、と信じられることは、幸せなことだ。信じることができれば、それはまちがいなく実在するからである。
===== 引用おわり
五木寛之、「新老人の思想」、P.137

写真は、Wikipedia『極楽』


(K1139)  忍耐力や自制心 高めて長生きを(非認知能力) <長寿>


☆☆
子育てで非認知能力が話題になっているが、高齢者の寿命にも影響を与える。コロナ禍で悲観的になったり不寛容になったりしていないか。誠実さや忍耐力、自制心といった思考や態度(非認知能力)を見直してはどうか
☆☆

 非認知能力を高めることで、健康的にも恵まれることが期待されます。

 学力や知能指数といったものは認知能力と呼ばれます。一方で誠実さや忍耐力、自制心といった思考や態度は認知能力を補うもので、非認知能力と呼ばれます。これに恵まれている人は、抑鬱や孤独を感じることの少ないことが今までの研究で示されています。

 非認知能力が高齢者の寿命に与える影響を調べた研究結果(今年5月 米医学誌)
===== 引用はじめ
 ここでの非認知能力は、誠実性、忍耐力、情緒の安定性、楽観性、(自分の身に起こっていることの)制御――の5つで数値化しています
 結果は、これらが総合して高いほど、死亡率は低くなっており、健康状態や社会経済的状況などの影響を考慮に入れてもなお有意なものでした。
 どれか一つではなく、すべてを併せ持つことで効果が発揮されていることも示されています。
===== 引用おわり

 認知能力が死亡率を下ける明確な理由は分かっていません。
  思考や態度が体内のホルモン分泌を変えるのかもしれませんし、
  健診をきちんと受けたり、体の変調があれはすぐに受診したりするという行動につながるのかもしれません。

 非認知能力は、最近、子育てで注目されているようですが、
  (1898)  非認知能力(ボーク重子)
  http://kagayaki56.blogspot.com/2020/03/1898.html
 高齢者の寿命にも関係するようです。

<出典>
下島和弥、「忍耐力や自制心 高めて長生きを」
【認知café 178 非認知能力】 産経新聞(2020/06/11)
https://www.sankeibiz.jp/econome/news/200611/ecb2006110800002-n1.htm


2020年6月11日木曜日

(K1138)  個人Blog 6月上旬リスト <サイト紹介>


● 個人Blog 6月上旬リスト

(1987)  カント『純粋理性批判』(1-1) / 100de名著
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/06/1987-1-1100de.html

(1988)  カント『純粋理性批判』(1-2) / 100de名著
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/06/1988-1-2100de.html

(1989) 白井義男とボクシング - カーン博士の指導で開花した世界チャンピオン / あの頃日本人は輝いていた(6)
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/06/19896.html

(1990)  カント『純粋理性批判』(2-1) / 100de名著
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/06/1990-2-1100de.html

(1991)  博識、謙虚ファン魅了 藤井聡太七段「一局に集中」
http://kagayakiken.blogspot.com/2020/06/k1132.html

(1992)  カント『純粋理性批判』(2-2) / 100de名著
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/06/1992-2-2100de.html

(1993)  「誰も間違ってない」(『エール』より)
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/06/1993.html

(1994)  仲直り /男と女の違い(9)
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/06/1994-9.html

(1995)  離婚に『クーリングオフ』導入
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/06/1995.html

(1996)  古橋廣之進と水泳 - 戦後日本に希望を与えたフジヤマのトビウオ / あの頃日本人は輝いていた(7)
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/06/1996-7.html


なお、前回の紹介は、

(K1128)  個人Blog 5月下旬リスト <サイト紹介>
http://kagayakiken.blogspot.com/2020/06/k1128-blog.html

2020年6月10日水曜日

(K1137)  介護者を泥棒扱いする(2) / 認知症の人の不可解な行動(12) <認知症>


☆☆
もの盗られ妄想は、記憶障害などの中核障害に加えて、本人が抱える不安や葛藤、お金に苦労したことなどの経験がかかわって発症するといわれている。「認知症がいわせている」と受け止めて、真に受けないこと
☆☆

  介護者を泥棒扱いする

<してはいけないこと>
「お母さんがしたんでしょ」という
 … 否定すると妄想がさらに強まり、お互いの関係性が悪化する

<配慮するとよいこと>
● じょうずに受け流すのがベスト

 「盗まれた」と思い込んでいる人に真向から反論をしても、疑いは晴れず、かえって騒ぎが大きくなります。

  演じる
  いっしょに捜す
  否定しない
  第三者に協力してもらう
  保管場所を伝える

<説明>
 泥棒よばわりされるのは不愉快なことですが、冷静な対応を。犯人扱いされるのは、身近な存在であるためで、信頼されていないからではありません。まずは、本人の「困っている」という気持ちを受け取ります。

<出典>
杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」
                           
添付図は、「認知症の物盗られ妄想で疲弊。どう対応したらいいですか?【主任ケアマネが回答】」
https://www.heartpage.jp/contents/magazine/06-00106


2020年6月9日火曜日

(K1136)  健康維持のポイント / 外出自粛「仮設生活と似ている」(3) <体の健康>


☆☆
「1日1万歩」という高い目標を掲げて挫折するより、「1日の歩数を把握し、せめて5千歩は歩いてほしい」とのこと。習慣になれば楽だけれど、習慣になる前は苦しい。確かに、一人でやるより、誰かと一緒の方が続きそうだ
☆☆

 「正しい知識を持ち、感染リスクを抑えながら、しっかり運動すること」を対策として訴える久野氏。氏が推奨する健康維持のポイントは3つある。

(1)  有酸素運動と無酸素運動の両方を行うこと
 2種類の運動により、身体活動量全体が上がり免疫力が高まる。
 有酸素運動としては、ウオーキングなど。生活習慣予防には1日8千歩が理想とされる。しかしテレワークを行った会社員の平均歩数は、1日当たり約4千歩減っていた。「1日の歩数を把握し、せめて5千歩は歩いてほしい」。
 無酸素運動としては、筋力トレーニングなど。老化しやすい下半身をスクワットなどで鍛えることを勧める。

(2)  笑顔
 笑顔で運動することで免疫効果が向上するという。

(3)  継続
 継続の秘訣は「人とのつながり」。離れて暮らす親や友人と時間を合わせて電話しながら歩いたり、成果を報告しあったりすれば、やりがいにつながる。


<出典>
久野譜也、外出自粛「仮設生活と似ている」
100歳時代プロジェクト】産経新聞(2020/05/25)

添付図は、
②【コロナに負けるな ルールを守って歩こう走ろう】
「笑顔で歩いて免疫力アップ編」
http://www.taiiku.tsukuba.ac.jp/~kuno/new_coronavirus/taisaku_2.html
上記に動画あり。