2017年7月2日日曜日

(K0063) ストレスとPTSDのケア / 「生きづらさの中を生きる」(4-1) <心の健康>


講師:(有薗博子 兵庫教育大学 臨床心理士)

(1) ストレスが終わっても要注意: ストレスが終わっても身体のスイッチはすぐには切れない→スイッチが長く切れないと精神的不調へ

(2) 起こりやすいピンチ状態: ①「考え方」においては、勝手な思い込みが増える。②「感情」においては、肯定的 and/or 否定的 言葉が増える。③「行動」においては、闘争型と逃避型とがまん型の3タイプがある - いずれも自分の癖を知っておくように

(3) 身体と心からの危険信号が届かないと: 心の痛み止めを求め、おぼれやすい=イヤな感情を忘れさせるものへ溺れていく(やけ食い・衝動買い・ゲーム・メールSNS・パチンコ・ギャンブル・性行為など)→依存(もっと強い刺激を求めていく)→薬物・アルコール/人間関係・共依存・他者支配・暴力 etc.

(4) 心のアラームが鳴っても: 心が疲れていると、2種類の誤動作が起こる。①「過敏」だと、アラームが鳴り続ける。②「鈍感」だと、アラームを止めてしまうか無視してしまう

(5) 心を苦しめる2つの問題への対応: ①結果を変えられる問題→行動を変える。②結果を変えられない問題→考え方を変える

(6) 行動を変える: (習慣法)→具体的な(変化を見やすいもの)目標設定で新しい行動を見つける

(7) 考え方を変える: (セルフツッコミ)→「本当にそうなのか?」「悪く考える理由は?」→すかさず反論を上げてみる→結論(マイナスの考え方をプラスの考え方へ)

(8) トラウマの核心: 「孤立」と「無縁」にある

(9) トラウマへの向き合い方: ①無理に元の自分に戻ろうとせずに新しい自分を育むつもりで臨む。②トラウマの出来事で自分の心がどう変わったかを知る。③ストレスの対処法とリラックス法を実行する。④記憶を封印しない。⑤安心して睡眠をとれる工夫をする。⑥周りとつながる(1人でなく誰かと)
(10) トラウマ体験が私(その人)にとって: ①どのような衝撃だったのか?、 ②今もどのような意味を持っているのか - を当事者も支援者も理解できると良い
 
 
 

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