2017年7月10日月曜日

(K0070) 支援するにあたっての心得(ストレス・PTSD) / 「生きづらさの中を生きる」(4-3) <心の健康>


(1)  支援に向かう前に、自分の環境を整える(=二次被害を防ぐ)

  相手の感情を把握し、受け止められるか?

  怒りを向けられたときの準備はできているか?

  自分自身の心理的問題から距離が取れているか?

  自分自身の感情の動きをモニターできるか?

  自分の限界を認識できるか? → 自分の役割と限界を伝える

  自分の価値観、考え方の限界を認識できるか?

  正しい情報をもっているか?

 

(2)  スティグマを与えてはいけない

   例:「被害を受けた人は弱い人たちだから、支援を受けるべき人たちだ

   相談者を傷つけてしまう危険性がある=相談者への二次被害

 

(3)  気負ってはいけない(熱心な支援者ほど注意!!)

  気負うと、寄り添えなくなる

  ハッスルすると、「こうしたらいい」と言ってしまったり、「私がいないと、この人はダメ」と思ったりしてしまう

  走るのは、本人である。代わりに走っちゃ、ダメ

  根掘り葉掘り聞かない。話せるだけ話してもらう。話せないのに無理に話すと、傷が残る

  十分頑張っているのに、「頑張れ」と言われると困ってしまう

  「こんなに長いことしているのに、またか」と思ったら要注意。支援するのに疲れている。 → 誰かにバトンタッチする

 
 
講師:(有薗博子 兵庫教育大学 臨床心理士)

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