2021年11月14日日曜日

(K1657) 「語られない、遠い死」を考える[C] 水俣病

【 遠い死 ・ 水俣病 】「60年間、一言も自分の思いをしゃべれない人が、この世には存在する」「本当に苦難を背負った人の多くは、充分に、あるいは、まったく、その苦しみや悲しみを語ることはできない」

「語られない、遠い死」を考える[A] コロナ死

「語られない、遠い死」を考える[B] 自殺

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「語られない、遠い死」を考える[D] 欠かせないもの

 

 水俣病について

(1)       60年間、一言も自分の思いをしゃべれない人が、この世には存在するということです」

(2)       「本当に苦難を背負った人の多くは、充分に、あるいは、まったく、その苦しみや悲しみを語ることはできない。(中略)つまり、水俣病の現実、その全体像を、私たちは知り得ない」

 

===== 引用はじめ

 語られない苦しみ

 沈黙から思い浮かべるものが、もう一つある。

 …

 水俣病を描いた代表的作品には、石牟礼道子氏が描いた「苦海浄土」がある。5年前に対談したという批評家、随筆家の若松英輔氏は「60年間、一言も自分の思いをしゃべれない人が、この世には存在するということです」という石牟礼氏の言葉に強い印象を受けたと著書で述べ、こう続けている。

 「本当に苦難を背負った人の多くは、充分に、あるいは、まったく、その苦しみや悲しみを語ることはできない。(中略)つまり、水俣病の現実、その全体像を、私たちは知り得ない」

===== 引用おわり

 

<出典>

【タイトル】 遺族の「沈黙」を直視すべきだ  コロナ死18000人超に

【新聞】 産経新聞(2021/11/02 ) 「西論+」 (NISHILON PLUS

【タイトル】 積み上がる死、コロナと自殺の共通性 大阪編集長・徳永潔

URL】 https://www.sankei.com/article/20211027-5P6B6L2K4NKBFGIN77IZK3YDHE/

【発信者】 徳永 潔

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