収入が支出を下回った時点で
『死亡リスク』から『生存(長寿)リスク』に移転する私の説は正しいと確信し、生命保険の人に何回も投げかけたが、
ずっと無視されてきた。
漸く、私の説が正しいと認められてきたようだ。
お父さん一人が稼いでいる家族、
その働き盛りのお父さんをイメージすると分かりやすい。収入が支出を上回っている。
このお父さんが急死したら、収入が途絶え、
家族の経済が危機に瀕する。これを『死亡リスク』と呼ぶことにする。
生命保険は、とても力強く、助けてくれる。
しかし、退職すると様子は、一変する。
収入が支出を下回る。収入がゼロなら、支出だけがある。
この状態で死んだ場合は、経済的には全然困らない。
収入がゼロになるか減るが、それ以上に支出が減る。生存し続けるほうがむしろ、経済的には厳しくなる。
(年金支給も含めると、どうか? プロに聞いてください)
これを『生存リスク』と呼ぶことにする。
さらに長生きすると、経済的に困る。
収入が支出を下回っているのだから、貯金がどんどん切り崩されていき、
底をついた時点で、家庭経済は破綻する。
これを『長寿リスク』と呼ぶことにする。
収入が支出を下回った時点で
『死亡リスク』から『生存(長寿)リスク』に移転する
働き盛りにかけて有効だった保険だか、
収入が無くなる、あるいは、支出を下回った時点で、経済的期待値がマイナスになる。
(収入が支出を下回った)高齢者に
「死ぬときに財産を残したいから保険に入ろう」というのは、違うと私は思う。
保険に入るより、貯金の方が確率的には得をする。
「たんす貯金」(利子ゼロ)でも構わない(盗難や火災のリスクがある)。
(収入が支出を下回った)高齢者に必要なのは、
『生存(長寿)リスク』に対する保険であり、『死亡リスク』に対する保険ではないだろう。
ようやく、私の考えにあった保険が出てきた。
===== 引用はじめ
太陽生命が長寿年金参入、長生きするほど年金多く、高齢時代に対応
生命保険各社が長生きリスクに対応した商品を相次ぎ投入している。太陽生命保険は10月から、長生きするほど多額の年金を受け取れる「長寿生存年金保険」など2種類の保険商品の取り扱いを始める。日本生命保険、第一生命保険も同様の保険で販売を堅調に伸ばしており、競争の激化が予想される
…長寿生存保険は、早く死亡すると損が大きい代わりに長生きするほど多くの年金を受け取れる仕組み。
===== 引用おわり
産経新聞(2017/09/05)http://www.sankei.com/economy/news/170904/ecn1709040012-n1.html
太陽生命に関しては、例えば、
「太陽生命、人生100歳時代に備える保険『100歳時代年金』を発売!~“元気に長生きする”シニアを応援する新しい保険~」
http://www.taiyo-seimei.co.jp/company/notice/download/press_article/h29/290829.pdf
を参照。
お金に関する話なので、念のため断っておく。
・ 私はお金のプロではないしアドバイザーでもない。私の考えを述べただけで、それを信じるかどうかは、自己責任で決めてください
・ 太陽生命を例示したが、「こういう考えがある」ことを紹介するために引用しただけで、これを推奨するわけでもないし、他社製品より優れていると言っているのでもない。評価も自己責任でお願いします
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