2017年9月21日木曜日

(K0143) 「第一の人生」と「第二の人生」を重ね合わせる(1) / 人生100年時代の人生設計(3) <個人の発達>


前回(K0142)では、「人生100年時代」の「ライフサイクル・モデル2(A)」を示し、「第一の人生」をしっかり終わらせないと、「中途半端な残りの時間」で人生を終えてしまうことになり、これではもったいない。意図的に「第二の人生」を立ち上げよう、といった趣旨のことを書いた。

 
「第二の人生」を立ち上げるには、「第二の人生」がどのようなものであるかのイメージが必要である。もう少し進化させた「ライフサイクル・モデル2(B)」を示し(添付図示)、「第一の人生」と対比しながら、「第二の人生」を解説する。

 
「第一の人生」も「第二の人生」も、三つの期からなる。

「第一の人生」 : (1)「学ぶ」→(2)「働く・遊ぶ」→(3)「仕上げる」
「第二の人生」 : (1)「学ぶ」→(2)「遊ぶ・仕える」→(3)「仕上げる」

 
 
(2)「働く・遊ぶ」、「遊ぶ・仕える」

どちらも、この二つ目がメインになる。

「第一の人生」の「概ね2040歳」は働き盛りで、家庭を支え、会社を支え、社会を支える。「働く」は「ハタラク」、「ハタをラク」にすると読み解く人がいる。しっかり働くが、それは“ON”の時。仕事から離れたときは遊んで、しっかり“OFF”のときを楽しめばよい。

「第二の人生」と「概ね6080歳」は、「遊ぶ」と「働く」のときにするとよい。現役時代は、家庭・会社・社会を支えるために遮二無二働いてきたが、それは後輩に託した。いままで頑張ってきた「ご褒美」として、大いに「遊べ」ばよい。
 
ただし、それだけではなく「尽くす」にも関与したい。ボランティアで得られるものは、①感謝されることを通じて自己の存在義を確証できる、②豊かに人間関係に恵まれる、③「概ね80100歳」の準備ができる。
 
ここで③につてもう少し詳しく書く。80歳になると、体がガタついてきて、できることは自分でするが、できないことは誰かに助けてもらしかないう。
 
誰かに助けてもらうためには、誰かを助けないと、バランスがとれない。それを「先払い」しておこうというのが、ボランティアの一つの意味である。
 
介護される人を見ていると、「介護され上手で幸福になれる人」と「介護され下手で幸福になれない人」がいる。「介護され上手になる」これがボランティアの二つ目の意味である。

 

(1)「学ぶ」

先ほど述べた「メインになる二つ目」の前に、「学ぶ」がある。「メインになる二つ目」の入り口に「アイデンティティの確立」があるが、「学ぶ」ことは、これに通じる。しっかり学ぶことにより、質の高い「メインになる二つ目」を立ち上げることができる。

この時点で明確な方向や明確な目的はなくてよい。ない方が良い。気の向くままに、様々な経験を積んでいけばよい。

「第一の人生」の「学ぶ」も「第二の人生」の「学ぶ」も、同じである。

 

(3)「仕上げる」

「生き抜くことにより、しっかり終わらせることができる」と思う。

退職するその日まで、全力で仕事に取り組む。体がガタガタになっても、神様から「もういいよ、こっちに来てやすみなさい」と許可をいただくまで、生き続ける。

「第一の人生」を「仕上げる」ことにより、「第一の人生」を終わらせ、「第二の人生」に没頭できる。
「第二の人生」を「仕上げる」ことにより、穏やかな死を迎えることができる。

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