2017年9月24日日曜日

(K0147) 「定年が見えてきた女性たちへ」 / 定年女子 <定年後>


===== 引用はじめ

余裕? 貧乏?
いったいどんな老後になるの?

男女雇用機会均等法世代の女性たちは、4050代。
定年をどのように迎えたらいいのだろうか。
元日経ウーマン編集長による働く女性たちの新・常識!

===== 引用おわり

 

章立ては、以下の通り

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はじめに

プロローグ  定年を迎えた女性はどのぐらいいるの?

第1章   定年が視野に入ってくるとき

第2章   妹たちへのメッセージ

第3章   老後のお金、いくらあれば安心ですか?

第4章   いまだから思う、男と女、家族のこと

第5章   会社を辞めて寂しくないですか?

第6章   60歳過ぎてもできる仕事、だからこそできる仕事

エピローグ  変わる定年、60歳からの景色はどう変わる?

おわりに

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「エピローグ」で、筆者は、<< 「均等世代」の女性たち、60歳の未来予想図 >>を描いた。


2024年春、大学同期の仲良し4人組が還暦を迎えて、久しぶりに「女子会」を開いた。

男女雇用機会均等法が施行された1985年に4年大学を卒業して22歳で就職した女性たちは、2024年には、61歳になっている。
 

「女子会」には、ナツコ、ハルコ、アケミ、フユミの4人が参加した。

(1) 総合職一期生として入社したナツコは、社長まで上り詰めた。役員を退いた後は、かねてからプライベートで理事を務めているNPOの活動に力を入れたい

(2) 総合職として入社して働いてきたが、55歳役職定年で給料も減ったハルコは、60歳定年を機にすっぽり会社を辞めることにした。海外経験をもとに現地進出のコーディネーターとして後輩から頼りにされていた。数年前から独立準備を進めてきたのだが、海外ビジネスのコンサルタントとして独立する

(3) 係長で昇進が頭打ちになり、50歳で(「昇進コース」ではなく)「専門コース」を選択したアケミは、「社内公募制度」を利用して系列会社の介護施設に異動した。65歳までは勤めて、この経験を生かしてほかの施設に再就職して元気なうちは働き続けたい

(4) 派遣社員の身分でSE(システムエンジニア)として「非正規雇用」で働いてきたフユミは、35歳あたりから仕事が途切れがちになった。2011年の東日本大震災のとき、被災地ボランティアとして現地におもむくうちに、現地の駐在スタッフにならないかと誘われ、移住することにした。NPO法人の活動は、ITを核にした雇用創出や生活支援など。体が続く限り、70歳くらいまでNPO法人の仕事を続けたい

 
四つの事例は、共通点が多い。

  定年後も働き続けている(NPO活動も含む)
  現役で働いていたときの経験や技術(公私とも含む)を生かしている
  定年後に満足している。
  働くことを止めてからのことは、何も書いていない。


相違点は、現役時代のポジションである。


要するに、現役時代のポジションがどうであれ、(公私を含む)経験や技術を活かせば、別の言い方をすれば準備ができていたら、定年後も充実した仕事(NPO活動を含む)ができるので、その「定年後の仕事(NPO活動を含む)が終わった後のこと」については、考えない


私にとっては、物足りない内容だ。


出典
野村浩子、『定年が見えてきた女性たちへ 自由に生きる「リ・スタート力」のヒント、WAVE出版社(2014)

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