【 認知症 ・ 怖い 】認知症の義母に「助かります、ありがとう」「おばあちゃんのやり方でいいですね」と前向きな声かけをするというアドバイスをくれた。しかし義母に接すると怖くて体がかたくなり、褒め言葉を発することができません。
【相談】
同じ敷地の別棟に住む義母が、アルツハイマー型の認知症と診断されました。
義理の妹は介護の専門職で、義母が何かをしたときに「助かります、ありがとう」「おばあちゃんのやり方でいいですね」と前向きな声かけをするというアドバイスをくれました。
しかし私は昔から義母を「怖い」と感じていましたし、認知症になってからは暴言に加え、殴りかかられることもあります。
「病気だから」と理解していますが、義母に接すると怖くて体がかたくなり、義理の妹のアドバイスのような褒め言葉を発することができません。
そのたびに「私はダメだなあ」と思います。これからどうしていけばいいでしょうか。
【回答】
まず、義妹のこころない助言もどきは無視することだ。害でしかない。同一敷地内に義母と暮らし、世話どころか介護までしているあなたへの、一片の感謝も感じられぬ。あろうことか、わがまま義母への褒め言葉まで要求している。
同様の問題を抱えてきた我が家。同居実母の身勝手さに疲れ果てたカミさんは、ケアマネ・Aさんに相談した。
Aさんの助言は「あなたの心身ともの健康を保つのが第一です」からだった。約束は守らず感謝もせず、要求は口にし続ける母の実像…まことプロのAさんは、母と家内を見たあと、世話に明け暮れるカミさんの苦労・痛みを看破されたようだ。助言は世話する者への労いに徹していた。
Aさんはこうも言われた。「いやなことを聞かされても、知らぬ顔を続けなさい。話し合いは無意味です」
この問題に正解などない。が、あなたのこころの苦労、分かる他人は多数いる。
<出典>
【タイトル】 認知症で荒れる義母が怖い
【新聞】 産経新聞(2022/01/24) 【あすへのヒント】
【回答者】 山本 一力
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