2つのブログ(+Facebook)を書いていますが、これは両方に掲載します。続編は、この組織ブログのみに書きます。
山本耕平教授(立命館大学産業社会部現代社会学科)のセミナーを受講しました。
ひきこもり問題は、いくつもの世代で起こっているようです(以下は、山本講師の説明を参考にして私がまとめたもので、山本講師の意見ではありません)。
① 10代 学校で
いじめなどで不登校になり、そのまま引きこもり
② 20代 職場で … ゆとり世代(*1)
就職したが、ストレスで退職し、引きこもり
③ 30代 長期引きこもり
10・20代で引きこもった人たちが、結婚せずそのまま親元で暮らす
④ 40代 団塊ジュニア世代(*2)
「70・40問題」(*3) 70代の親と未婚の40代のひきこもり子との同居世帯
⑤ 50代
「80・50問題」(*4) 80代の親と未婚の50代のひきこもり子との同居世帯
⑥ 40~50代引きこもりの将来
「パラサイト・シングル」(*5)として親に依存していたが、親が亡くなり「独居老人」になる
⑦ 60代 退職を機に … 団塊世代(*6)
会社に行かなくなって、そのまま家に閉じこもる。その対策については、組織ブログで「すまコミュニティビジネス大学」シリーズで連載しています。
(K0639) すまコミュニティビジネス大学(1) ビジネス企画発表会 <定年後>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/01/k0639-1.html
ひきこもり問題は、コホート(特に統計で、同一の性質を持つ集団。団塊の世代など/コトバンク)が関係します。例えば、現在30代が抱えているひきこもり問題と、現代20代が10年後に抱えるひきこもり問題とは別物です。
内閣府の調査によれば、
ひきこもりになった時期は、10代が33.9%、20代が38.9%、30代が23.7%。なお、この調査は、調査対象が15~39歳であり、40歳以上は対象外です。
出典:「若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査) 概要版」
https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/hikikomori/pdf_gaiyo_index.html
(*1) ゆとり世代:1987年生まれ~2004年生まれが主に該当します。 特に1987~1996年生まれはゆとり教育の学習内容を色濃く受けたため、狭義の意味で1987~1996年生まれをゆとり世代と指すこともあります。 ゆとり世代の現在の年齢は、12~29歳となっています。
(https://mayonez.jp/topic/3824)。狭義だと、概ね現在の20代(*2) 団塊ジュニア。出青年は1971年-1974年。現在の年齢は、42歳-45歳。「第二次ベビーブーム
(*3) 「70・40問題」:親は70代で年金頼み、子は40代になっても稼げない「7040問題」。中には、親の介護に追われ、共倒れしかねないケースも出てきています。「まず、40代周辺の方たちが、一生涯貧困、生活困窮を宿命づけられているっていう状況ですね。例えば、今も親を頼って生きざるを得ないっていう状況がありますので、親が少し介護が必要になるとか、医療が必要になるってことになると、介護離職せざるを得ないとか、少し家族の状況が変わるだけで、ご自身は低所得ですし、あるいは離職をしてしまえば、年金、自分自身がもらう年金自身も少なくなっていくといいますか、そんな状況がありますので、一生涯、いわゆる「下流老人」というような、高齢期の貧困まで想定せざるを得ないっていうような状況が生まれていると思いますね」(https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4079/)
(*4) 「80・50問題」:専門家らの間で話題になるのは「80・50問題」という言葉だ。高齢の両親と未婚の子供が同居している場合、子供は働いていなくても親の年金などで暮らせる。しかし親が80代、子が50代になり、親の介護がのしかかれば、双方の生活は破綻しかねない。(https://www.sankei.com/life/news/161128/lif1611280011-n1.html)
(*5) パラサイト・シングル(Parasite single)とは、「学卒後もなお親と同居し、基礎的生活条件を親に依存している未婚者を言う」と定義している。(Wikipedia 『パラサイト・シングル』)
(*6) 団塊の世代(だんかいのせだい)とは、日本において、第一次ベビーブームが起きた時期に生まれた世代を指す。 焼け跡世代(あるいは戦中生まれ世代)の次の世代に当たり、第二次世界大戦直後の1947年(昭和22年)~1949年(昭和24年)に生まれて、文化的な面や思想的な面で共通している戦後世代のことである。(Wikipedia 『団塊の世代』)
<出典>
山本耕平、市民福祉セミナー「ともに生き ともに育つ ひきこもり支援」、神戸市社会福祉協議会 市民福祉大学、こうべ市民福祉交流センター、2019/02/14
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