楠木新さんは65歳から75歳までを「黄金の15年」と呼び、鈴木健二さんは「老後」を75歳以降とし、75歳以前は「老前」と呼ぶのがよいと提案している。それを元に「定年後・死ぬまでの設計」を描き添付している。
二つ改善したい。
一つ目は、65歳・75歳は目安であって、個人差が大きい。65歳は「仕事からの引退」、75歳は「自立の喪失」と読み替えると、正確になる。
二つ目は、死ぬまで充実した人生を過ごせるよう考えること。「黄金の15年以降」・「老後」については、配慮できていない。ここも大切であり、しかも、「黄金の15年」「老前」の期間に、「黄金の15年以降」・「老後」のための準備が必要である。その必要な部分が抜け落ちているので、そこをカバーしたい。
添付図でいえば、二人の議論は、「今を楽しむ」をカバーしているが、「将来に備える(広義の終活)」が欠けている。「今を楽しむ」の大部分は、「自立の喪失」を境として、つまり「黄金の15年以降」・「老後」の期間では無くなる。だから、「黄金の15年」「老前」に「今を楽しむ」しかないと、「黄金の15年以降」・「老後」の期間には、何もなくなってしまい、悲惨な状況に陥ってしまう。お仕事やボランティアでその時を充実できるだろうが、それだけでは不十分である。
「黄金の15年」「老前」の期間に、しっかり「将来に備える(広義の終活)」をしておきましょう! これが今回言いたいことである。
<出典> (前回と同じ)
鈴木健二、「老後」は75歳からでいい
【話の肖像画】 産経新聞(2019/02/18)
NHK元アナウンサー・鈴木健二(90)(1)「老後」は75歳からでいい
https://www.sankei.com/life/news/190218/lif1902180012-n1.html
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