2018年4月20日金曜日

(K0353)  デイサービスに行ってくれない <脳の健康>

 
 認知症の人にデイサービスに行ってほしいのに、嫌がって行ってくれないので苦労している家族が大勢いる
 

【概要】

A)   デイサービスに行く効用
(1)  本人にとって
(2)  家族にとって
 
B)   デイサービスに行かないパターン
(1)  「どこへも行かない」(1回も行ったことがない)
(2)  「あんなところは嫌だ」(1回は行ったが、その後拒否)
(3)  「もう行かない」(デイサービスでは楽しそうに過ごしている)
 
C)   デイサービスに行ってもらう工夫
(1)   迎えの車に同乗して行き、着いたら直ぐにそっと帰る
(2)  「会計業務を見てほしいので来てもらえませんか」と頼んだ
(3)   異性の職員に迎えに来てくれるよう頼んだ
 


【展開】

A)   デイサービスに行く効用

(1)  本人にとって:認知症の人が楽しく生きがいを過ごしてもらうためのものである

(2)  家族にとって:朝から晩まで毎日の介護は本当に疲れるので、せめて週1回でも行ってくれると、その間に家の用事を片付けたり、自分の時間も持てる
 

B)   デイサービスに行かないパターン

 嫌がる本人にもいろいろなタイプがある

(1)  「どこへも行かない」と言って1回も行ったことがない人

(2)   いったんは行ったのだが「あんなところは嫌だ」と言って行ってくれない人

(3)   デイサービスで楽しそうに過ごしているのに帰宅すると「もう行かない」と言う人(朝になると機嫌よく行く人も多い)
 

C)   デイサービスに行ってもらう工夫

(1)  妻の迎えの車に同乗しデイサービスまで行き、着いたらすぐに、そっと帰った。4カ月後に妻は一人で行ってくれるようになった

(2)  父親の生きてきた人生や趣味、特技などをメモにして渡した。「会計業務を見に来てほしい」と依頼したら快諾した。デイサービスでは「会計士の先生」として対応している

(3)  ある認知症の男性は、女性職員が迎えに来ると行ってくれるので、家族は毎回女性職員が来てくれるように頼んだ
 

出典
デイサービスに行ってくれない
【高見国生の認知症だより(29)】、産経新聞(2018/04/18)
添付図は、この新聞より


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