2018年4月22日日曜日

(K0354)  親から声をかけて(高島礼子) <臨死期>

 
 子の立場からの声 : 「親から声をかけて」
 

===== 引用はじめ
 いま思うのは、いざというときどうするのかを家族で話し合っておくことが大切なんですね。延命治療はどうするのか、お葬式はどうするのか…。話し合いがあれば、母の葬儀もあれほど慌てなかったと思いますし、父の治療も違ったものになっていたかもしれません。
 ただ、こういう話は子供の立場からは切り出しにくいですし、現実に直面してからでは手遅れです。元気なうちに、ぜひ親の方から話しかけてもらいたいと思います。
===== 引用おわり
 


 ドラマに映画に舞台に活躍する女優、高島礼子さん(53)には二つの体験があった。
 

   私は、20歳のとき、母をがんで亡くしました

===== 引用はじめ
 人が亡くなると、特に最初の1週間くらいは、やらなければならないことがたくさんあります。例えば遺影用の写真ひとつ見つけるのもかなり大変で。私は若かったので、父や親戚が慌ただしく動きまわるのを茫然(ぼうぜん)と見ているだけでしたが、心から気持ちよくお別れするためには、(葬儀にまつわる雑事よりも)もっと大切なことがあったのではないかと思います。
===== 引用おわり
 

   今、15年にわたって父の介護を続けています

 15年前にパーキンソン病を患って以来、ずっと横浜の自宅で介護生活を送っている。

===== 引用はじめ
 私たちは父自身がまだまだ復活できると考えているだろうと思って、まずは徹底的に治療をするという判断をしました。でも本当はどうなのか、分かりませんよね。
 2年前に胃瘻(いろう)を始めたのですが、やって良かったのか、悩ましいところです。でも、ここまで治療に頑張ってしまうと、もう何が良いのか分からなくなってしまいます。
 正直言って、ひょっとすると自分たちの自己満足のために延命しているのではないか、という思いもあります。
===== 引用おわり
 
 

出典
終活 家族の話し合いから / 20歳で母を亡くし 父を15年介護
産経新聞(2018/04/18)
(「終活読本 ソナエ」新春号から)
 

女優・高島礼子さん 父の介護を15年 終活は家族の話し合いから
http://www.sankei.com/life/news/180330/lif1803300018-n3.html
写真は、このサイトより


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