これまでの考察を「NKK防止・快適化プロクラム枠組み」として一つの表にまとめたものを添付している。
1.
目的
要支援/要介護状態にならないための努力(①)と、なってしまっても少しでも改善しようとする努力(②)を通じて、輝き続ける人生を全うする
2.
プログラム名
NNK(長期の寝たきりになって亡くなるネンネンコロリ)を防止するためのプログラム(①)と、NKKになっても「快適化」するプログラム(②)の連続体。「快適化」とは、「快適でないものを快適にする」のではなく、「現状を少しでも快適にする」の意。
3.
病気予防と介護予防の観点
病気予防と介護予防の観点からまとめている。これらは「輝き続ける人生を全うする」ために必要である一方、これだけでは十分ではない。
これらとは別に、個人の生き方に関わる「個人の発達」、環境を整備する「システムの構築」も必要である。「心の健康」の一部は、「介護予防」の一部に含まれている。「生きがい」や「スピリチュアル」「グリーフ」課題も十分には含まれていない。個人の意識の変革も必要である。
4.
『第1期』『第2期』『第3期』
・ 「健康」「活動的」の『第1期』
・ 「病気」「要支援・要介護」の『第3期』、
・ 過渡期の「病気リスク高い」「要支援・要介護リスク高い」の『第2期』
に分けて整理する
5.
『一次予防』『二次予防』『三次予防』
・ 『第1期』に対応する『一次予防』(「健康づくり・疾病予防」「要介護状態になることの予防」)
・ 『第3期』に対応する『三次予防』(「疾病の治療・重度化予防・合併症の発症予防」「要介護状態の改善・重度化の予防」)
・ 二つの期の間に位置する『第2期』に対応して危機管理する『二次予防』(「疾病の早期発見・早期治療」「生活機能低下の早期発見・早期対応」)
の三つの予防を行う
6.
「病気レベル」と「介護レベル」の不一致の可能性
それぞれの「期」・「予防」を「病気」「介護」の二面で定義している。「病気」「介護」の二面は連動しており、概ね近いと思われるが、必ずしも一致しない。例えば、「病気」であるが「活動的」な人もいる。その場合は、病気の三次予防と介護の一次予防とが適用される
7.
「病気」
・ 「要支援/要介護原因」「死亡原因」から抽出された9個の「病気」
「脳血管疾患(脳卒中)」「悪性新生物(がん等)」「認知症」「心疾患」
「肺炎」「関節疾患」「骨折・転倒」「老衰」「不慮の事故」
・ 後に追加した2個の「病気」
「糖尿病」「老人性うつ」
に分けて整理する
8.
共通
「病気」として11個挙げたが、予防の面から見て個別ではなく共通するものもあろう。共通の欄を設けた。「病気」面は個別のものが多く、「介護面」は共通するものが多いのではないか。ただし、認知症や老人うつの介護は、個別のものが多いのではないか
9.
ブランクチャート
添付しているのは「ブランクチャート」である。枠組みは決まっているが、中身は入っていない。これは、中身が入っていないという理由で未完成品であるが、同時に完成品でもある。中身を埋めなくても、枠を作ったことそのことに意義がある。
10. 今後の予定
(1) 当面、中身を埋める予定はない
病気・介護の両方で知識・経験がないと、中身を書けない。私には、その力がない。
知識ならインターネット等で得られるので、個人的には少しずつ埋めていくつもりであるが、公表はしない。何故なら、誤ったことを公表してしまうと、害悪をなすからである。
(2) 中身を埋められる条件
病気に関する知識と経験のある人たちと、介護に関する知識と経験のある人たちが、協力して中身を埋めようと決意し、両面にわたって知識と経験のある人がトップあるいはアドバイザーとして就けば、中身を埋めていける可能性はある。実現のためには、人材と時間と金が必要である。ハードルは、きわめて高い。
11. 活用
(1) 構造的知識
新聞などで関連する記事を見かけるが、そのままでは「点の知識」である。しかし、それらをこの表の上に位置づけると「構造的知識」になる。応用がきくようになるとともに、より本質的なものが見えてくる
(2) 知識収集の先導
知識を収集しようとするとき、この表のどの部分に関する知識なのかを明確にすれば、収集しようとしている知識が何であるかをより明確に意識できる
このようにして、中身が埋まっていなくても、この表は役立つ。
「完成されていない完成品」である
このシリーズ、終わり
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