2017年5月19日金曜日

(K0021) 「体の健康度」「体の自立度」「生活の自立度」「生活の広義の自立度」 / 自立度など <自立><体の健康>


「体の健康度」「体の自立度」「生活の自立度」「生活の広義の自立度」というものを考えてみたい。

 

「体の健康度」は、医学的な体の健康の度合い。健康あるいは病気の状態。

「体の自立度」は、自分の体を自分の思うように動かせる度合い。自分で歩いて外出できるとか、自分で寝起きできるとか。

「生活の自立度」は、道具を使ってもよいから、自分の生活を自分の思うように過ごせる度合い。

「生活の広義の自立度」は、道具を使ったり、支援してもらったりしてよいから、自分の生活を自分の思うように過ごせる度合い。

 

「体の健康度」と「体の自立度」は関係深いが、一致している訳ではない。がんで「体の健康度」が損なわれても、「体の自立度」が保たれていることもある。

 
「体の自立度」は、その人の身体に関するものであり、体の検査で決まる。「生活の自立度」は、どのように生活できるかであり環境も影響する。

 
「体の自立度」と「生活の自立度」は関係深いが、一致している訳ではない。裸眼で検査した視力は「体の自立度」に関するものである。近眼は「体の自立度」が損なわれているが、メガネ(道具)をかけることにより「生活の自立度」を向上できる。歩くことについては、杖や車椅子が道具に当たる。

 
「生活の自立度」は、道具だけでは確保できないこともある。室内がバリアフリーでないと車椅子を十分使えない。外出する場合は、街のバリアフリーが必要になる。エレベータも設置してほしい。最近、車椅子で公共バスに乗ろうとすると、運転手が介助してくれる。車椅子を固定する場所・道具も準備されている(写真)。他の乗客の理解も必要である。ハードだけでなくソフトも必要である。法律が後押しする。いずれにしても、環境が影響する。

 
車椅子を押してもらうことにより「生活の広義の自立度」を向上できる。お台所で料理できるなら、ヘルパーさんに買物をしてもらえば「自炊」でき「生活の広義の自立度」を確保できる。

 

 
「自立度」を「体の自立度」「生活の自立度」「生活の広義の自立度」に分けて考えたい。「体の自立度」が低下しても「生活の自立度」をできるだけ維持する。「生活の自立度」が低下しても「生活の広義の自立度」をできるだけ維持する。

 
これは大切なことであり、十分ではないかも知れないが、可能だろう。

 
(ご参考)
障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)
 
「生活自立」→「準寝たきり」→「寝たきり」

 

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