1. 研究の結果、明らかになったこと(箇条書き番号を追記した)
2. 研究の概要
3. 研究の内容
4. わかったこと(データ) … 添付の表を参照
【展開】
1. 研究の結果、明らかになったこと(箇条書き番号を追記した)
1.1. ①風呂に入る、洋服を着ることなどの日常生活活動が低下すること、②抑うつ、③がん・糖尿病の既往、慢性的な痛みの有無、および④聴力損失、等が認知症の危険因子として抽出されました
1.2. このことから身体活動の低下や認知機能の低下を防ぐために、①家庭外の社会的活動への参加や②気分低下の防止,さらには③身体的な痛みの除去や④生活習慣病への介入が認知症予防になることが明らかになりました
1.3. これらの結果は,先行研究の結果を支持できるものであり,認知症,特にアルツハイマー
病に対して,予防的介入の一助となることが期待されます
2.
研究の概要
2.1. 大規模なインターネット健常者登録システム(Integrated
Registry of Orange Plane。以下, IROOP®)の構築・運用
2.2. その後登録された データから認知機能へ関連している因子および半年経過後の認知機能の変化に影響している因子を探ることにしました
3.
研究の内容
3.1. 2016 年 7 月 5 日からインターネットを介して日本に在住し日本語を母国語とする 40 歳以上の健康な国民を対象に IROOP®システムへの登録を開始しました(添付チラシ参照)
3.2. ①2017 年 8 月 15 日までに全ての初回アンケート項目への回答と電話による 10 単語記憶検査(あたまの健康チェック)を完了した1038 名(平均年齢 59.0±10.4 歳,男性 400 名,女性 638 名)と、
3.3. ②初回アンケート回答から半年経過後の定期アンケートと
3.4. ③2回目の10単語記憶検査を終了した 353 名(平均年齢 60.2±10.0 歳, 男性 139 名, 女性 214 名)のデータを解析対象としました。
4.
わかったこと(データ) … 添付の表を参照
4.1. 初回 MPI スコアの結果では、「年齢」,「性別」,「教育年数」,
「毎日行っている活動;自分で風呂に入る、服を着ることの支障の程度」「10 年前と比べて予期される出来事に対して前もってスケジュールを調整する計画能力の変化」,「糖尿病」,「がんの既往」等のアンケート項目が関連していることがわかりました
4.2. 次に初回 MPI スコアと半年経過後の 2 回目のMPI スコアの差に影響しているアンケート項目は「年齢」「6 か月前と比べて毎日の活動力や周囲への興味減少の程度」「外傷性脳損傷」, 「聴力損失の既往」、「痛みの有無」、「人生が空っぽと感じるかどうか」などが関連していることがわかりました
<出典>
日常活動、社交性が大切 認知症のリスク因子研究【ゆうゆうLife】 産経新聞(2018/07/21)
認知症予防へ日常活動、社交性が大切 リスク因子研究
https://www.sankei.com/life/news/180719/lif1807190013-n1.html
大元のプレス発表
NCNP、『IROOP』の研究から、認知症リスク因子の解明に成功 ~認知症予防の日本初のシステム、健常者対象オンラインレジストリ大規模データから~
file:///C:/Users/Owner/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/5VMOCU90/press_release.pdf
ここからのデータをまとめ直した表、Integrated Registry of Orange Plan(認知症予防のための健常者向け情報登録システム)の図を添付している。
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