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固有の難しさもある。府内で感染者が急増する中、入所者の入院先はなかなか見つからない。入院できたとしても、認知症のため院内の「ゾーニング」(区域分け)を守ることができず、施設に戻ってきた人もいた
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介護老人福祉施設の男性事務長は訴える。「入所者は食事や排せつに介助が必要で、ホテルなどに隔離はできない。早期に入院できる態勢が必要だ」
国際NGO「ピースウィンズ・ジャパン」の坂田大三医師は「入所者は重症化のリスクが高いことが多い。適切に対応しなければ、重症者が一気に増え、医療崩壊につながる」と警鐘を鳴らす。
大阪介護老人保健施設協会の本場康文事務局長は「感染者をすぐに入院させることが、施設内感染の拡大抑制につながることは明らかだ。府に対し、引き続き早期の入院措置を求めていく」と話した。
口々に、入院の必要性を訴える。しかし、実態は、―― 最終的な感染者は入所者と職員を合わせ、計36人に上った。重症化するまで入院できなかった入所者もいた。このうち10人は感染発覚から回復まで施設で過ごすことを余儀なくされた。
固有の難しさもある。府内で感染者が急増する中、入所者の入院先はなかなか見つからない。入院できたとしても、認知症のため院内の「ゾーニング」(区域分け)を守ることができず、施設に戻ってきた人もいた。
大阪介護老人保健施設協会アンケートによれば、
クラスター(感染者集団)が発生した施設のうち8割で感染者がすぐに入院できず、その間に施設内で感染が広がる傾向もみられた。
感染者が5人以上確認されるクラスターが発生した10施設うち8施設では病床不足などのため感染者がすぐに入院できず、保健所の指示により施設内で待機を余儀なくされた。
待機期間が2週間以上となったのが3施設あったほか、患者の中には待機中に症状が悪化し、救急搬送後に死亡したケースも複数あったという。
<出典>
産経新聞(2021/01/22)
https://www.sankei.com/west/news/210121/wst2101210015-n1.html
添付は、
「大阪高齢者施設 入院先見つからずクラスター多発」より
https://www.asahi.co.jp/webnews/pages/abc_9293.html
※ 動画があります。
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