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誰もが100歳まで生きられるようになりつつあるなか、健康寿命を全うするには体内の各臓器の状態を健全に保つことが大切だ。特に腎臓は機能が低下すると、広範に悪影響を及ぼすので注意する必要があるという
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1.
腎臓の健康を保つことが重要だ
2.
慢性腎臓病(CKD)
3.
腎機能が低下すると
3.1. 日常に大きな負担がかかる
3.2. 心筋梗塞や脳梗塞
3.3. 悪循環
3.4. 高い死亡リスク
4.
検診と受診
4.1. 自覚症状がない
4.2. 健診
4.2.1. クレアチニン
4.2.2. eGFR
4.3. 受診の目安
5.
予防
【展開】
1.
腎臓の健康を保つことが重要だ
誰もが100歳まで生きられるようになりつつあるなか、健康寿命を全うするには体内の各臓器、特に腎臓の状態を健全に保つことが大切だ。
2.
慢性腎臓病(CKD)
慢性腎臓病(CKD)は新たな国民病。国内のCKDの患者数は約1300万人と推計されており、成人の8人に1人、80代では2人に1人が該当するという。
3.
腎機能が低下すると
3.1. 日常に大きな負担がかかる
進行して末期の腎不全になると人工透析が必要となるなど、日常に大きな負担がかかる。
3.2. 心筋梗塞や脳梗塞
動脈硬化が進行してしまい、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こすリスクが高まる。
3.3. 悪循環
腎臓は血液中の不純物を取り除き、尿として排出する役割を担うが、機能が低下すると塩分や水分を十分に排出できず、血液量が増加して血圧が上昇。それによって動脈硬化を引き起こし、腎臓内部の細い血管が詰まりやすくなることで、腎機能をさらに低下させる-という悪循環も指摘されている。
3.4. 高い死亡リスク
重い腎臓病の人は、新型コロナウイルスに感染して重症化した場合、他の持病に比べて死亡リスクが高くなる。腎臓が悪い人は抵抗力が落ちていることが多く、インフルエンザなど他の感染症でも重症化すれば死亡リスクが上がるので注意してほしい。
4.
検診と受診
4.1. 自覚症状がない
腎機能の低下は自覚症状がないため健診データでの把握が重要となるが、他の臓器と違って、数値に変化が表れてきたときには結構悪化しているケースも多い。
4.2. 健診
専門家は、健診で腎機能の低下を早期から把握すべきだと指摘する。
4.2.1. クレアチニン
従来、尿検査と併せ、血液検査の「クレアチニン」という項目がその指標の一つとされてきた。筋肉内のアミノ酸が分解してできる物質で、腎機能が低下すると血中から排出されにくくなるため数値が上昇する。ただ、高齢者は筋肉の量が少ないので、若い人に比べ数値が低めに出る傾向がある。
4.2.2. eGFR
年齢、体重、性別なども加味した『eGFR』という項目を参考にしてほしい。eGFRは数値が下がるほど悪く、90以上が正常、89~60が軽度の腎機能低下、59~30が中等度の機能低下、29~15が高度の機能低下-とされる。
4.3. 受診の目安
軽度の腎機能低下であっても、尿タンパクの項目も『+』になっている人は必ず医療機関を受診してほしい。
5.
予防
高齢者は腎機能を悪化させる脱水になりやすいので、水分摂取にも注意して生活を。
<出典>
【100歳時代プロジェクト】 産経新聞(2021/02/22)
https://www.sankei.com/life/amp/210222/lif2102220006-a.html
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