2020年8月16日日曜日

(K1203)  生きがいのない人は長生きできない / なぜ人の悪口を言う人は、死亡リスクがたかいのか(4) <長寿>



☆☆
2次世界大戦中にナチスの強制収容所に送られ死と隣り合わせの3年間を生き抜いた精神科医のフランクルによると、生きる意味や人生の目的を自覚できた人たちこそが、過酷な収容所生活を生き延びられたのだという
☆☆

(1)  「あなたは『生きがい』や『はり』をもって生活していますか」という質問
(2)  「日常生活において大切だと思うものは何か」
(3)  「生きがい」と介護保険の認定状況
(4)   アカデミー賞候補のうち、実際に受賞した俳優と逃した俳優
(5)   日本語の「生きがい」という言葉は、フランクルの語る「生きる意味」と同じ意味

<展開>
(1)  「あなたは『生きがい』や『はり』をもって生活していますか」という質問
 生きがいが「ある」と答えた人を基準にすると、「どちらともいえない」と答えた人では死亡リスクが1.1倍、「ない」と答えた人では1.4倍に上がっていた。

(2)  「日常生活において大切だと思うものは何か」
 「健康」より「仕事」を選んだ人のほうが長生きしていることがわかった。「仕事」と答えた人たちの死亡率は11%である。一方、死亡率が最も高かったのは「名誉」と答えた人たちで、死亡率は28%。実に2倍以上の開きがあった。

(3)  「生きがい」と介護保険の認定状況
 「生きがい」があると答えた人は、ないと答えた人より介護保険の認定率が低い(約半分)という結果だった。生きがいがある人は、寿命が長くなるだけでなく、「健康寿命」も長くなると言えるのだ。

(4)   アカデミー賞候補のうち、実際に受賞した俳優と逃した俳優
 アカデミー賞を受賞した俳優のほうが長生きしているという調査結果もある。受賞して「幸せ」を感じ、さらにポジティブな感情をもつことで、その後の生存率(死亡率)は変わってしまうのだ。

(5)   日本語の「生きがい」という言葉は、フランクルの語る「生きる意味」と同じ意味
 人生を通じてなすべきことは何か、それにはどのような意味があるかを見出して、その達成に向けて取り組むことによって、心は癒やされていく。自分にとっての生きる意味、人生の目的がわかってくれば、それが生きる支えになるというのだ。

<出典>
なぜ人の悪口を言う人は、死亡リスクが高いのか



0 件のコメント:

コメントを投稿