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第2次世界大戦中にナチスの強制収容所に送られ死と隣り合わせの3年間を生き抜いた精神科医のフランクルによると、生きる意味や人生の目的を自覚できた人たちこそが、過酷な収容所生活を生き延びられたのだという
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(1) 「あなたは『生きがい』や『はり』をもって生活していますか」という質問
(2) 「日常生活において大切だと思うものは何か」
(3) 「生きがい」と介護保険の認定状況
(4) アカデミー賞候補のうち、実際に受賞した俳優と逃した俳優
(5) 日本語の「生きがい」という言葉は、フランクルの語る「生きる意味」と同じ意味
<展開>
(1) 「あなたは『生きがい』や『はり』をもって生活していますか」という質問
生きがいが「ある」と答えた人を基準にすると、「どちらともいえない」と答えた人では死亡リスクが1.1倍、「ない」と答えた人では1.4倍に上がっていた。
(2) 「日常生活において大切だと思うものは何か」
「健康」より「仕事」を選んだ人のほうが長生きしていることがわかった。「仕事」と答えた人たちの死亡率は11%である。一方、死亡率が最も高かったのは「名誉」と答えた人たちで、死亡率は28%。実に2倍以上の開きがあった。
(3) 「生きがい」と介護保険の認定状況
「生きがい」があると答えた人は、ないと答えた人より介護保険の認定率が低い(約半分)という結果だった。生きがいがある人は、寿命が長くなるだけでなく、「健康寿命」も長くなると言えるのだ。
(4) アカデミー賞候補のうち、実際に受賞した俳優と逃した俳優
アカデミー賞を受賞した俳優のほうが長生きしているという調査結果もある。受賞して「幸せ」を感じ、さらにポジティブな感情をもつことで、その後の生存率(死亡率)は変わってしまうのだ。
(5) 日本語の「生きがい」という言葉は、フランクルの語る「生きる意味」と同じ意味
人生を通じてなすべきことは何か、それにはどのような意味があるかを見出して、その達成に向けて取り組むことによって、心は癒やされていく。自分にとっての生きる意味、人生の目的がわかってくれば、それが生きる支えになるというのだ。
<出典>
なぜ人の悪口を言う人は、死亡リスクが高いのか
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