2020年8月26日水曜日

(K1213)  認知症になりやすい性格 / なぜ人の悪口を言う人は、死亡リスクがたかいのか(5) <長寿>



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わがままだったり、がんこだったり、自分の殻にこもるような人はそういった活動に参加する頻度が少ない傾向にあるので、要注意。生活様式や行動様式を変えることは、認知症のリスクを下げることに効果的だ
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 認知症になりやすい性格があることはこれまでにもいろいろ研究されている

1.   精神科医のノエとコルブ
 「老年痴呆になるような人は元来、融通の利かない、かたくなな人が多い」と指摘している。

2.   東京都老人総合研究所の柄澤昭秀副所長(当時)らが認知症になりやすい性格を研究
2.1.  特徴:認知症の老人165名とほぼ同年齢の健康老人376名を対象に、近親者に4050歳のころの性格はどうだったかを質問
2.1.1. 認知症の高齢者は、中年期に「無口でがんこ、非社交的」な人が多かった
 「がんこ」「社交的でない」「わがまま」「整とん好き」「臆病」「短気」「無口」
2.1.2. 健康老人は「中年期から明るく開放的で積極的」な人が多かった
 「明るい」「正義感が強い」「社交的」「行動的」「確認癖」

2.2.  何故、正確が認知症に関係するのか
2.2.1. 性格 → 行動パターン → 精神面、身体面、そして社会面での違い
 人々の行動パターンは性格によって異なる。それが精神面、身体面、そして社会面での違いを生む。その違いが、認知症の発生リスクに大きな影響をおよぼしていると考えられている。
2.2.2. 精神・身体・社会活動 →「予備能」を増やす → 認知症の予防
 これらの活動(精神・身体・社会活動の各相で活発に暮らす)が、脳をよく刺激して「予備能」を増やし、認知症を予防してくれるらしい。
 「予備能」は脳に病変が生じても、それに対抗して認知機能を保持する能力のこと。
 ウォーキングや運動でも社会活動でも、趣味でも読書でも人との交友でも、なんでもいいので活発に行動することが脳を刺激して、予備能を増やしてくれる。

3.   最近の研究でわかってきたこと
 地域活動とか社会活動に参加する頻度が少ない人ほど認知症になる確率が高い
 わがままだったり、がんこだったり、自分の殻にこもるような人はそういった活動に参加する頻度が少ない傾向にあるので、要注意。
 生活様式や行動様式を変えることは、認知症のリスクを下げることに効果的だ。

<出典>
なぜ人の悪口を言う人は、死亡リスクが高いのか



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