2021年10月12日火曜日

(K1622) 認知症治療薬の未来 期待(2) T-817MA

 【 認知症治療薬 ・ タウ 】 アミロイドベータと同様にアルツハイマー病患者の脳内に蓄積している「タウ」という別のタンパク質をターゲットとする製薬会社もある。富士フイルムの「T-817MA」はタウを減少させる薬だ。


 

(1)   アミロイドベータと同様にアルツハイマー病患者の脳内に蓄積している「タウ」という別のタンパク質をターゲットとする製薬会社もある。

(2)   鈴木氏(*)は「認知症が判明した時点でアミロイドベータの蓄積はピークとなっているが、タウは現在進行形でたまりつつある状態」と説明する。

(3)   富士フイルムの「T-817MA」はタウを減少させる薬だ。治験は開発の中期段階である第2相に入っている。

(4)   鈴木氏は「将来的にはアミロイドベータの薬とタウの薬の両方を使用することも選択肢となるかもしれない」と予測する。

(5)   ただ、いずれの薬も傷ついた神経細胞や萎縮した脳を元に戻す効果はない。

(6)   発症する可能性が高い患者を見分けて未然に投与・服用するには、まずは病気のメカニズムを明らかにする必要がある。

 

(*) 認知症に詳しい国立長寿医療研究センターの鈴木啓介・先端医療開発推進センター長

 

<出典>

【新聞】産経新聞(2021/10/04 )

【タイトル】期待と懸念 認知症治療薬の未来

 

<出典>

【タイトル】 認知症治療薬の未来 過剰な期待は禁物

URL】 https://www.sankei.com/article/20210919-FPDCJR6NRBNKNIWTKODUWUZORU/

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