【 シニアカー ・ 踏切事故 】警報機があり、両方の遮断機には「とじこめられたら車で押して出て下さい!」という看板がつけられていた。警報機と遮断機は正常に作動していたとみられる。非常ボタンは、押された形跡は確認できなかった。
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香川県観音寺市で8月下旬、シニアカー(ハンドル形電動車いす)に乗っていた女性(75)が踏切を横断中、特急列車にはねられ、死亡する事故が発生した。
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女性が乗っていたのはハンドルで操作する四輪のシニアカー。現場は見通しのよい踏切。シニアカーは大破してバラバラになったという。
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亡くなった女性は夫と2人暮らし。県警によると、寝たきりや車いす生活ではなく、歩いて日常生活を送っていたという。早朝の散歩が日課だった。
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事故のあった踏切では警報機が鳴り始めてから遮断機が下り始めるまで8秒間、下り切るまでに6秒間、遮断機が下り切ってから列車到達まで15秒(最長20秒)だったという。特急列車は非常ブレーキを作動させていたことから、警報機が鳴ってから衝突までは35秒ぐらいだったとみられるという。
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電動車いす安全協会の担当者は「通路をはみ出して脱輪したり線路の溝に車輪が挟まったりする可能性もあり、踏切は電動車いすにとって危険な場所。途中で遮断機が下りてきたら渡り切れない場合もある」と指摘。
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広報担当者は「踏切内で閉じ込められたら自身だけでも踏切の外に出る。命を守ることを第一に考えて」と話していた。
<出典>
【新聞】産経新聞(2012/10/15)
【タイトル】シニアカー 踏切横断の悲劇
【執筆者】和田
基宏
【タイトル】 踏切で立ち往生のシニアカー、衝突までの35秒
【URL】 https://www.sankei.com/article/20210919-QTEHYN4XOZOKTBRGGCMW7QS4OM/
【発信者】 和田
基宏 2021/9/19 13:00
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