2021年10月20日水曜日

(K1631) 人口減対策(D) 政治家の国家観の無さが、危機を招いている

 【 人口減対策 ・ 国家観 】E・ルトワック氏の記事は、私にとっては、とても説得力があった。「発信力がない」という言葉が最近、盛んに出ているようだが、E・ルトワック氏のような発信を、政治家にどんどんしてほしい。


人口減対策(A) 国家が出生率を向上させる手法は確立済み

人口減対策(B) 日本には、「移民受け入れ」の選択肢はない

人口減対策(C) 少子化は日本存亡の危機だ。回避を急げ

人口減対策(D) 政治家の国家観の無さが、危機を招いている   ←←←←

 

(1) 出生率を上できる手法は確立済だ。しかし、日本では、現在に至るまで実現できていない。政治家たちが想像力を欠き、偏狭で、他国から学ぶのを潔しとしていないためだ。

(2) 3カ国(スウェーデン・フランス・イスラエル)が高出生率なのは、現代国家は自身の手で納税者を作り出さなくてはならないという思想に行き着いたからだ。

(3) 高齢化した国は難破船のようなもので、最後は木っ端みじんになる。そして、難破を回避できるかは、政治指導者が行動を起こすかどうかにかかっている。

 

【私(=藤波)の感想】

 「現代国家は自身の手で納税者を作り出さなくてはならないという思想」が、日本の政治家に乏しいために、バラマキばかりを言っているのではないか。そのバラマキの金は、大企業や金持ちから取れというのだろうか。それでは、日本がつぶれてしまう。

 今回のタイトルで「国家観」という言葉をあげたが、原文ではこの言葉は使っていない。日本の国をどのようにすればよいかという根本的な考え方で、例えば「現代国家は自身の手で納税者を作り出さなくてはならないという思想」が「国家観」だ。

 さまざまな「国家観」があってもよく、それに対して、喧喧諤諤の議論があれば、私なら、国会中継も見たくなるだろう。

 E・ルトワック氏の記事は、私にとっては、とても説得力があった。「発信力がない」という言葉が最近、盛んに出ているようだが、E・ルトワック氏のような発信を、政治家にどんどんしてほしい。ただ、それは、「無い物強請り(ないものねだり)」だと言われると、返す言葉もない。

 

<出典>

【新聞】産経新聞(2021/10/07)

【タイトル】少子化は日本存亡の危機 回避急げ

【執筆者】E・ルトワック

https://www.sankei.com/article/20211005-A4VTZCTT4NIT3HGTPEYOVZQ5ZI/

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